パリ・オリンピック(2024年7~8月開催)の競泳日本代表の座をかけた『国際大会代表選手選考会』が2024年3月に東京五輪の会場でもあった東京アクアティクスセンターで開催される。
ここでは、今大会の概要、種目別日程、放送予定、主な出場予定選手情報、日本代表入り内定条件、選考方法、派遣標準記録などをまとめる。
大会概要
- 大会名:国際大会代表選手選考会
- 第33回オリンピック競技大会代表選手選考会
- 第10回ジュニアパンパシフィック選手権大会代表選手選考会
- 開催期間:2024年3月17日(日)〜24日(日)
- 会場(開催地):東京アクアティクスセンター(東京都江東区)
放送予定(テレビ中継・インターネット配信予定)
テレビ地上波のNHK総合もしくはNHK Eテレで連日、午後のセッションの決勝の様子を生中継する予定となっている。
インターネット配信はNHKプラスがテレビと同様の内容を配信予定。また、日本水泳連盟の公式YouTubeチャンネルが予選(午前)の模様をライブ配信する予定だ。
放送配信チャンネル
- テレビ地上波:NHK総合、NHK Eテレ
- テレビBS/CS:なし
- インターネット:NHKプラス、日本水泳連盟公式YouTubeチャンネル
競技日程・放送予定
※は五輪種目対象外
【1日目】3月17日(日)
予定時刻 | 種目 | 放送配信 |
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10:00-10:59 | 女子 100mバタフライ 予選 女子 400m自由形 予選 男子 100m平泳ぎ 予選 男子 400m自由形 予選 男子 50m背泳ぎ 予選 ※ |
日本水泳連盟 公式YouTube |
19:00-19:59 | 女子 100mバタフライ 準決勝 男子 100m平泳ぎ 準決勝 女子 400m自由形 決勝 男子 400m自由形 決勝 男子 50m背泳ぎ 決勝 ※ |
NHK Eテレ NHKプラス |
【2日目】3月18日(月)
予定時刻 | 種目 | 放送配信 |
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10:00-11:14 | 男子 200m自由形 予選 男子 400m個人メドレー 予選 女子 100m平泳ぎ 予選 男子 100m背泳ぎ 予選 女子 200m自由形 予選 男子 50mバタフライ 予選 ※ |
日本水泳連盟 公式YouTube |
19:15-20:51 | 男子 200m自由形 準決勝 女子 100m平泳ぎ 準決勝 男子 100m背泳ぎ 準決勝 女子 200m自由形 準決勝 男子 400m個人メドレー 決勝 女子 100mバタフライ 決勝 男子 100m平泳ぎ 決勝 男子 50mバタフライ 決勝 ※ |
NHK総合 NHKプラス |
【3日目】3月19日(火)
予定時刻 | 種目 | 放送配信 |
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10:00-11:01 | 女子 400m個人メドレー 予選 女子 100m背泳ぎ 予選 男子 800m自由形 予選 女子 50mバタフライ 予選 ※ |
日本水泳連盟 公式YouTube |
19:30-20:51 | 女子 100m背泳ぎ 準決勝 女子 400m個人メドレー 決勝 男子 200m自由形 決勝 男子 100m背泳ぎ 決勝 女子 100m平泳ぎ 決勝 女子 200m自由形 決勝 女子 50mバタフライ 決勝 ※ |
NHK総合 NHKプラス |
【4日目】3月20日(水)
予定時刻 | 種目 | 放送配信 |
---|---|---|
10:00-11:38 | 男子 200mバタフライ 予選 男子 100m自由形 予選 女子 1500m自由形 予選 女子 100m自由形 予選 男子 200m平泳ぎ 予選 |
日本水泳連盟 公式YouTube |
19:30-20:38 | 男子 100m自由形 準決勝 男子 200mバタフライ 準決勝 女子 100m自由形 準決勝 男子 200m平泳ぎ 準決勝 女子 100m背泳ぎ 決勝 男子 800m自由形 決勝 |
NHK Eテレ NHKプラス |
【5日目】3月21日(木)
予定時刻 | 種目 | 放送配信 |
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10:00-10:51 | 女子 200m平泳ぎ 予選 男子 200m背泳ぎ 予選 女子 200mバタフライ 予選 女子 50m背泳ぎ 予選 ※ |
日本水泳連盟 公式YouTube |
18:50-20:51 | 男子 200m背泳ぎ 準決勝 女子 200m平泳ぎ 準決勝 女子 200mバタフライ 準決勝 女子 100m自由形 決勝 男子 200mバタフライ 決勝 男子 200m平泳ぎ 決勝 女子 1500m自由形 決勝 男子 100m自由形 決勝 女子 50m背泳ぎ 決勝 ※ |
NHK総合 NHKプラス |
【6日目】3月22日(金)
予定時刻 | 種目 | 放送配信 |
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10:00-10:40 | 女子 200m背泳ぎ 予選 男子 50m自由形 予選 男子 200m個人メドレー 予選 男子 50m平泳ぎ 予選 ※ |
日本水泳連盟 公式YouTube |
19:30-20:51 | 女子 200m背泳ぎ 準決勝 男子 200m個人メドレー 準決勝 男子 50m自由形 準決勝 女子 200mバタフライ 決勝 男子 200m背泳ぎ 決勝 女子 200m平泳ぎ 決勝 男子 50m平泳ぎ 決勝 ※ |
NHK総合 NHKプラス |
【7日目】3月23日(土)
予定時刻 | 種目 | 放送配信 |
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10:00-11:53 | 男子 100mバタフライ 予選 女子 200m個人メドレー 予選 女子 800m自由形 予選 女子 50m自由形 予選 男子 1500m自由形 予選 女子 50m平泳ぎ 予選 ※ |
日本水泳連盟 公式YouTube |
19:30-20:51 | 男子 100mバタフライ 準決勝 女子 200m個人メドレー 準決勝 女子 50m自由形 準決勝 男子 50m自由形 決勝 女子 200m背泳ぎ 決勝 男子 200m個人メドレー 決勝 女子 50m平泳ぎ 決勝 ※ |
NHK総合 NHKプラス |
【8日目・最終日】3月24日(日)
予定時刻 | 種目 | 放送配信 |
---|---|---|
18:30-19:44 | 男子 100mバタフライ 決勝 女子 200m個人メドレー 決勝 女子 800m自由形 決勝 女子 50m自由形 決勝 男子 1500m自由形 決勝 |
NHK Eテレ NHKプラス |
有力選手エントリー情報
有力選手のエントリー種目を見ていくと、男子のエース格・本多灯(イトマン東京)は、東京五輪、その後の世界水泳選手権3大会と4大会連続でメダル獲得中の200mバタフライを軸に100mバタフライ、200m自由形、400m個人メドレー(2日目)の計4種目にエントリー。今年の2月の世界水泳ドーハ大会では200mバタフライで初の世界大会優勝、またこの冬場に自己ベストを更新した400m個人メドレーでも個人種目の出場権を狙う。
今年2月の世界水泳ドーハ大会で世界水泳7大会連続メダルを獲得した瀬戸大也(CHARIS&Co.)は2016年リオ五輪でも銅メダルを獲得している400m個人メドレー、世界水泳でメダル獲得歴のある200m個人メドレー、200mバタフライの3種目にエントリーし、貪欲に3度目の五輪代表の座に向かっていく。
女子では大橋悠依(イトマン東進)が東京五輪で2冠を達成した個人メドレー200m・400m、東京五輪後に台頭した高校2年生の成田実生(金町SC)も大橋と同種目に、3大会連続の五輪出場を目指す池江璃花子(横浜ゴム)は50m・100m自由形、100mバタフライの3種目にエントリーしている。
トップ代表を狙う若手では、女子100mバタフライで昨年度の日本ランク1位をマークした平井瑞希(ATSC.YW/高校2年生/50m、100m自由形、50mバタフライにもエントリー)、男子個人メドレーの松下知之(スウィン宇都宮/高校3年)らにも注目が集まる。
日本代表入り内定条件
日本の競泳五輪代表選考会は、2004年アテネ五輪のオリンピック代表選考から対象大会(これまでは日本選手権)での一発勝負選考方式を採用しており、今回で6回目を迎える。
今回は、個人種目では日本水泳連盟が定めた派遣標準記録IIIを突破して上位2名に入ること、リレー種目はそれぞれの該当種目の上位4名の合計記録を基準に、派遣標準記録IIIの突破が基本的な条件となる。五輪への道はこの大会の成績のみによって決まるため、緊迫感のある戦いとなることは必至である。
パリ五輪代表選考の記録面での条件となる派遣標準記録IIIは、2017年から2023年までのオリンピック、世界水泳選手権における各種目の準決勝10位の最高記録、準決勝のない種目は予選10位の最高記録(女子400m個人メドレーのみ世界水泳連盟が定めたパリ五輪参加標準記録)としており、かなり高いハードルになっている。つまり仮に優勝してもこの派遣標準記録IIIを突破をしていなければ代表内定とはならず、逆に派遣標準記録IIIを突破しても決勝で3位になれば個人種目での代表内定とはならない。
パリ五輪代表選手の選考方法
個人種目
日本水泳連盟が定めた派遣標準記録III以上を突破して、上位2名以内に入る。派遣標準記録III以上を突破した選手が複数人、同タイムで並び、上位2名を限定できない場合は、対象選手によるスイムオフ(決定戦)を実施し、その上位者を選考する。
個人種目「派遣標準記録III」(日本水泳連盟制定)
種目 | 男子 | 女子 |
---|---|---|
50m自由形 | 21秒82 | 24秒55 |
100m自由形 | 47秒97 | 53秒12 |
200m自由形 | 1分45秒84 | 1分56秒55 |
400m自由形 | 3分45秒85 | 4分05秒34 |
800m自由形 | 7分46秒55 | 8分22秒49 |
1500m自由形 | 14分56秒31 | 15分59秒92 |
100m背泳ぎ | 53秒21 | 59秒49 |
200m背泳ぎ | 1分56秒92 | 2分08秒65 |
100m平泳ぎ | 59秒26 | 1分06秒47 |
200m平泳ぎ | 2分08秒48 | 2分23秒31 |
100mバタフライ | 51秒43 | 57秒34 |
200mバタフライ | 1分55秒27 | 2分07秒95 |
200m個人メドレー | 1分57秒51 | 2分10秒70 |
400m個人メドレー | 4分10秒63 | 4分38秒53 |
リレー種目
フリーリレー(4×100m、4×200m)は100m自由形決勝、200m自由形決勝の上位4名の合計記録が派遣標準記録III以上を突破した場合にのみ選考する。
4×100mメドレーリレーは、該当種目(100m背泳ぎ、100mバタフライ、100m平泳ぎ、100m自由形)の優勝者の合計記録が派遣標準記録III以上を突破した場合に選考する。
混合4×100mメドレーリレーは、8つの該当種目(100m背泳ぎ男女、100mバタフライ男女、100m平泳ぎ男女、100m自由形男女)の優勝者の合計記録を男女2種目ずつとなるよう組み合わせ、最高となる合計記録が派遣標準記録III以上を突破した場合に選考する。
リレー種目「派遣標準記録III」(日本水泳連盟制定)
種目 | 男子 | 女子 | 男女混合 |
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4x100mフリーリレー | 3分13秒71 | 3分36秒61 | ーー |
4x200mフリーリレー | 7分08秒65 | 7分59秒02 | ーー |
4x100mメドレーリレー | 3分33秒41 | 3分59秒89 | 3分44秒19 |
※リレー種目(フリーリレー、メドレーリレー、混合メドレーリレー)において、2種目以上の優勝者が出た場合は、合計記録が最高となるよう、当該種目の記録を適用する種目を選定する。一方でその当該優勝者の記録が適用されなかった種目は、次点の選手の記録を適用し、その合計記録が派遣標準記録IIIを突破した場合には次点の選手を選考する。
※リレー種目(フリーリレー、メドレーリレー、混合メドレーリレー)については、出場予定選手以外の選手は選考しないこととする。理由は、リレー種目の出場予定選手が個人種目において選考されていない選手(リレー限定選手)である場合、世界水泳連盟の「Qualification System」上、リレー限定選手の出場登録数に規定があるため。リレー限定選手の数が規定数を上回る場合は、日本水泳連盟が定めた「派遣標準記録IIの到達率の高いリレー種目から選考する」ため、選考基準を満たしていても、選考されないリレー種目もある。