今季もまた、パリ・サンジェルマンはチャンピオンズリーグ(CL)で栄光をつかむという目標を達成できなかった。ラウンド16でバイエルン・ミュンヘンに敗退させられている。
クリストフ・ガルティエ監督率いるPSGは、バイエルン州の巨人とのホーム&アウェーで欧州での戦いに終止符を打たれた。リーグアンではタイトル防衛に近づいているが、パリにおいて指揮官に対する重圧は増している。
クラブのオーナーはこの夏、再びCLのタイトルを目指して変更を選ぶと見られており、スター選手たちが退団する可能性もある。
リオネル・メッシとPSGの契約は6月で満了する。さらに1年の延長オプションがあるものの、一部のPSGファンはメッシに不満を募らせており、次のステップは不透明なままだ。
なぜPSGのファンはリオネル・メッシにブーイングするのか?
メッシが代表戦に向かう前の3月19日(日本時間20日)、パリで行われたリーグアンでPSGがレンヌに敗れた際の試合前、ホームのPSGのウルトラスはメッシにブーイングを浴びせた。
パリとブエノスアイレスのメッシの受け入れ方は、これ以上ないというほど極端に対照的だった。アルゼンチンは今なお、ワールドカップ優勝後のカーニバルを楽しんでいる。一方、PSGのファンは不振に怒っているのだ。
敗れたレンヌ戦の試合前、選手紹介時にメッシに対してファンが軽く反発を見せたことには、彼に対する直接の不満だけではなく、再びCL敗退に終わったことに対するより大きな不満があった。
サッカー界最高のタレントを獲得し、それが主要タイトルにつながることを願う。それがPSGの補強方針だ。メッシの加入もその戦略の一例だった。だが、一部のファンはそれに嫌気がさしている。
メッシがアルゼンチン代表で取り組んでいるほどPSGでの目標達成に真剣ではないという憶測もある。バイエルン戦でのパフォーマンスに対しても不満の声があった。だが、ガルティエ監督は否定している。
ガルティエは「メッシや選手たちに指笛やブーイング? どうしてだ? 選手たちにブーイングをする理由がない。彼らは全力を尽くした」と話した。
「敗退したのは、2試合を通じてバイエルンのほうが我々よりずっと良かったからだ」
近年のPSGにおいて、スター選手がブーイングされるのは目新しいことではない。ネイマールに聞けば分かる。だが、メッシが退団するという感触は強まっていくばかりだ。
4月2日(同3日)のホームでのリヨン戦でも、試合前にメッシはPSGファンにブーイングされた。
リオネル・メッシは2023年もPSGでプレイするのか?
メッシはワールドカップ後に長期の休暇を与えられた。ガルティエ監督は喜んで年明けの優勝祝いに参加させたのだ。
チーム復帰後、メッシは2-0で勝利したアンジェとの1月11日(同12日)の試合で戦列に戻った。だが、2月初旬にひざのケガで流れを止められた。
それでも、2023年になって、メッシはリーグ戦10試合で6得点とPSGで素晴らしい調子にある。しかし、バイエルン戦ではインパクトを残せていない。
3月の2つの親善試合でアルゼンチン代表に合流するというメッシの決断も、PSGのファンをいら立たせた。だが、キュラソーに7-0と圧勝した試合で代表通算100得点という記録を達成したメッシはさほど気にしていないようだ。
リオネル・メッシの契約と移籍に関する最新情報
メッシの現行契約は6月いっぱいで満了となる。その数週間前にリーグアンのタイトルは決まるが、メッシの将来はシーズン終了まで解決されていないだろう。
契約に解除条項があるPSGは、一貫してメッシ慰留に楽観的な姿勢を見せてきた。だが、状況は不透明だ。
現在の財政問題から、バルセロナへの復帰は非常に難しいと見られる。また、メッシの次の行動は、自分と若い家族にとって何が最善かということだけがその理由となるだろう。
原文:Why are PSG fans booing Lionel Messi? Explaining reason supporters are turning on Argentina World Cup hero(抄訳)
翻訳:スポーティングニュース日本版編集部
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