リバプールの動向追っていた遠藤航 プレミアリーグ移籍は「ずっと夢だった」

2023-08-22
読了時間 約2分
Getty Images

リバプールに移籍した遠藤航は、モイセス・カイセドによって、プレミアリーグに行くという夢が果たせないかもしれないと考えたという。

リバプールが主に狙っていた守備的MFのカイセドやロメオ・ラビアを獲得できず、それからアンフィールドへとやってきたのが、日本代表の遠藤だ。

カイセドに関しては、イギリス史上最高額となる1億1100万ポンド(約203億5000万円/1ポンド=185円換算)の移籍金でブライトンと合意していたほどだ。しかし、選手がチェルシーへの移籍を望んで実現しなかった。

そういったすべてから、遠藤の獲得という驚きの移籍が実現したのだ。遠藤は、この夏イングランドに移籍する機会はなくなったと思っていたと認めている。

チームが3-1と勝利したボーンマスとのデビュー戦の試合後、遠藤は「正直、6番タイプのMFをリバプールが望んでいるというニュースはチェックしていました」と話した。

「でも、カイセドがリバプールに行くと思ったんです(笑)。だから、彼がチェルシーに行った時に、もしかしたら、もしかして…って思いました」

「リバプールには経験あるMFとかが必要かもしれないと思っていました。(ジョーダン)ヘンダーソンが移籍し、ファビーニョも別のクラブに移籍しましたから。だから、チャンスがあるかもしれないと思ったんです」

プレミアリーグに行くのが夢だった

あまり知られていなかった遠藤をシュトゥットガルトから獲得しようと決めたリバプールは、すぐに実現させようと動いた。

最初にリバプールの関心を耳にしたのがいつか問われると、遠藤は「3、4日前なんです!」と答えた。

「リバプールが自分を望んでいると聞いて、それからはすぐでした。すぐに決める必要がありました。でも、実際のところはノーと言うことなんてできませんでした。プレミアリーグに行くのはずっと夢でしたから」

「代理人にはいつも、プレミアリーグに行きたいと伝えていました。本当のトップクラブでプレイしたいと。そして、ここに来くることができたんです」

「代理人から連絡があって、すぐにイエスと答えました。すぐに決めました」

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「大勢の友達や家族が見てくれていますが、ここじゃなくて日本でのことです。誰かがここに来る時間はありませんでした。家族にあいさつだけしてここに来たんです」

「日本の記者だって誰もここに来られなかったんですよ!」

リバプール移籍の際にアドバイスを求めた選手

プレミアリーグへの移籍に備え、遠藤はリーグをよく知る代表のチームメイトたちにアドバイスを求めていた。

ひとりはかつてリバプールに在籍し、2019-2020シーズンにクラブにとって30年ぶりとなるリーグ優勝を経験した南野拓実だ。

遠藤は「タキ(南野)とは昨日話しました。長話をしたわけではありませんけどね。どういうチームか、何が求められるかを教えてくれました」と述べている。

「それから富安健洋とも、プレミアリーグがどういう感じなのかとかを話しました」

「ハードワークを続けなければいけないと思っています。もっとうまくやるために、フィジカル面で適応するためには時間が必要です。僕にとって素晴らしいステップだと思っています。次の試合に備えなければいけません」

「フィジカルに関しては、ブンデスリーガより難しい。プレミアリーグのチームには、個が非常に強い選手たちがいます。大きな違いがあります。テンポは同じですが、僕は少し違うと思いました」

「プレミアリーグのほうが速いです。ブンデスリーガでもタッチ数を多くする時間は誰にもありません。でもここでは、例えば1タッチでプレイしなければいけません。考え方を変える必要があります」

手にしたチャンスを生かす

望んでいたよりもキャリアの遅い段階でプレミアリーグに移籍することになったが、遠藤はその挑戦に見合う存在でありたいと意気込む。

「トップクラブが若いタレントを望むのは理解しています。でも、自分に言い聞かせるようにしています。『いつもはもっと若い選手を獲得しようとするのだから、リバプールに行くチャンスはこれしかない』と」

「でも、どんなチームも若い選手を獲得できます。僕はチャンスを手にしました。それを生かすつもりです」

原文:Wataru Endo: I thought Moises Caicedo had dashed my hopes of Liverpool transfer(抄訳)
翻訳:スポーティングニュース日本版編集部