来季からプレミアリーグに昇格するクラブは? チャンピオンシップを勝ち抜いた3クラブが決定

2024-06-07
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Getty Images

イングランドにおけるサッカーリーグの2部チャンピオンシップから、1部のプレミアリーグに昇格を果たすクラブが決定した。

レスター・シティはチャンピオンシップの王者として、2024-2025シーズンに向けてプレミアリーグに昇格する。またイプスウィッチ・タウンは、そのレスターに次ぐ2位につけ、22年ぶりのプレミアリーグ復帰を果たした。

そして5月26日のプレーオフ決勝、最後の1枠を勝ち取ったのはリーズ・ユナイテッドを1-0で下したサウサンプトンだ。

これら3つのクラブは、チャンピオンシップ降格となった3クラブ(ルートン・タウン、バーンリー、シェフィールド・ユナイテッド)に代わり来季からプレミアリーグで競う。例年通り、プレミアリーグが持つ富と名声が、チャンピオンシップの昇格レースを欧州サッカー界で最も熱いものにした。

来季からプレミアリーグに昇格するクラブは?

2023-2024シーズンにおいて、プレミアリーグ昇格を決めた最初のクラブはレスター・シティだ。彼らは4月26日、リーズ・ユナイテッドがクイーンズ・パーク・レンジャーズに4-0という衝撃的な大敗を喫したことで2位以内を確定させ、その3日後、プレストン・ノース・エンドに3-0で勝利を収めチャンピオンシップ王者となった。

イプスウィッチ・タウンは4月30日、コベントリー・シティを2-1で下してチャンピオンシップ2位につける。彼らが昇格のために最終節のハダースフィールド・タウン戦で必要だった勝ち点はたったの1で、結果2-0の勝利によりそれを獲得した。

サウサンプトンはチャンピオンシップのプレーオフ決勝戦、ウェンブリー・スタジアムにてリーズ・ユナイテッドを1-0で下し最後の昇格枠を勝ち取った。

チャンピオンシップの最終順位表:2023-2024シーズン
順位 クラブ 試合数 勝点
1. レスター・シティ  46 31 4 11 89 41 +48 97
2. イプスウィッチ・タウン  46 28 12 6 92 57 +35 96
上位2クラブは自動的に昇格
3. リーズ・ユナイテッド 46 27 9 11 81 43 +38 90
4. サウサンプトン 46 26 9 11 87 63 +24 87
5.  ウェスト・ブロムウィッチ 46 21 12 13 70 47 +23 75
6. ノリッジ・シティ 46 21 10 15 79 64 +15 73
3位から6位のクラブはプレーオフ進出
7. ハル・シティ 46 19 13 14 68 60 +8 70

レスター・シティはチャンピオンシップ王者としてプレミアリーグ昇格へ

レスター・シティは、今季プレミアリーグ昇格を決めた最初のクラブであった。

4月26日、リーズ・ユナイテッドがクイーンズ・パーク・レンジャーズに0-4で大敗を喫した時点で、レスターの今季2位以内が確定。そして4月29日、アウェイでプレストン・ノース・エンドを3-0で下し、チャンピオンシップ優勝を達成した。

レスターはリーズ、サウサンプトンと共に昨季チャンピオンシップに降格。奇跡のプレミアリーグ制覇からわずか7年後のことだった。そんな彼らは、2023-2024シーズン前にエンツォ・マレスカを監督に任命するという賭けにでる。かつてユベントスやセビージャの中盤でプレーした彼だが、監督としては6か月間と経験が浅く、その前のシーズンはマンチェスター・シティでペップ・グアルディオラのアシスタントとして過ごしていた。

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だが、この判断は吉とでる。マレスカはレスターに前向きで積極的なサッカーを取り戻させ、リーグ戦46試合のうち31試合で勝利と好成績を残した。

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マッケナはイプスウィッチに連続昇格をもたらす大仕事

イプスウィッチ・タウンは、もう1つの自動昇格枠であるチャンピオンシップ2位の座を獲得し、2002年以降初となるプレミアリーグ復帰を果たす。

キーラン・マッケナが監督に就任した2021年12月、イプスウィッチはリーグ1(3部リーグ)まで降格し苦しい時期を過ごしていたが、彼がもたらした攻撃的サッカーによって連続して昇格を成し遂げた。

マッケナはジョゼ・モウリーニョ、オーレ・グンナー・スールシャールのアシスタントとしてマンチェスター・ユナイテッドで指導経験を積んでおり、今回イプスウィッチをプレミアリーグ昇格に導いたことで、チェルシーやブライトン、またマンチェスター・ユナイテッドなどからの関心が報じられている。イプスウィッチは大舞台に復帰する最初のシーズンに向けて、彼を引き留めようと必死になっていることだろう。

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『世界で最も裕福な試合』を制したサウサンプトン

サウサンプトンはプレーオフ決勝でリーズ・ユナイテッドを1-0で下し、2024-2025シーズンに向けたプレミアリーグへの最後の昇格枠を勝ち取った。

その試合で唯一の得点を挙げたのは、アダム・アームストロングだ。ラッセル・マーティン監督が深刻なプレッシャーにさらされていた今シーズン序盤の不振を考慮すれば、プレーオフでの勝利は見事な成果である。

チャンピオンシップのプレーオフ決勝は、次季から勝者にプレミアリーグの莫大な富がわたるため、しばしば『世界で最も裕福な試合』と形容される。ただ敗退する側、今回でいうリーズにとっては、過酷なチャンピオンシップにおいてさらなる1年を意味しており、プレーオフ決勝で敗退することは、そのような意味で最も辛い敗退であると言えるかもしれない。

原文:Teams promoted to Premier League 2024: Southampton join Leicester City, Ipswich Town in promotion from Championship
翻訳:山下晴輝(スポーティングニュース日本版)