欧州クラブサッカーの最高峰であるUEFAチャンピオンズリーグ(UCL)は、毎年栄光の座をかけてたくさんの常連クラブが競う。
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2024年6月1日、欧州屈指の古豪2クラブが対面した決勝戦、レアル・マドリードはドルトムントを下して優勝を果たした。
ドルトムントにとってはクラブ史上3度目となる決勝戦進出であり、これは少し予想外だったかもしれない。しかしレアル・マドリードに関してはそうでなく、15度目という大会史上最多の優勝回数を更新したのだ。
逆に言うと、毎年大会の最後に同じような顔ぶれが見られることは、欧州最大のクラブの第一線で活躍するスター選手たちにとって安定した成功を意味しており、その結果複数回の優勝経験者が生まれている。
かつての名称である「ヨーロピアン・チャンピオン・クラブズ・カップ(チャンピオンズカップ)」時代を含め、UEFAチャンピオンズリーグの歴史上で最もタイトルを獲得した選手は誰なのか? 『スポーティングニュース』がまとめる。
UEFAチャンピオンズリーグ最多優勝選手
歴代リストには確実にその名を連ねているものの、最多優勝を誇るのはクリスティアーノ・ロナウド、ガレス・ベイル、カリム・ベンゼマらではない。
だが当然ながら、このランキングは全体的にレアル・マドリード所属選手たちによって独占されている。彼らは1950年代と2010年代に圧倒的支配力を持っていたことに加え、今回のドルトムントに対する勝利によって、在籍中の一部の選手たちがトップに躍り出ることになった。
マドリディスタをけん引するのは、2024年の決勝戦でゴールを挙げたダニエル・カルバハルと、チャンピオンズカップ創設から5連覇を達成した当時の左ウイング、パコ・ヘントだ。ヘントは5連覇の後、1966年にパルチザンを倒し再び優勝を果たすまでクラブに残った唯一の選手であった。
年齢を感じさせないルカ・モドリッチも、2024年決勝で後半に交代出場し、通算6度目の栄冠を手にしている。
2024年の大会前までは、ヘント以外で6度の優勝経験者は誰もいなかった。しかしドルトムント戦の勝利を経て、カルバハルとモドリッチは6度目の優勝、そのうち6大会全ての決勝戦出場を果たし、現在はヘントと肩を並べている。
彼らの後ろには、全大会の決勝戦出場は叶わなかったものの、同じ6度の優勝経験を誇る2人のレアル・マドリード選手がいる。
そのうちの1人は、トニ・クロースだ。彼はレアル・マドリード在籍中に5回のチャンピオンズリーグ優勝を経験し、全ての決勝戦で出場を果たした。だがバイエルン・ミュンヘンの一員として2013年にタイトルを勝ち取った際は怪我で欠場を余儀なくされ、決勝戦の出場数は5試合となっている。
もう1人はナチョ・フェルナンデスだ。彼が決勝戦で出場を果たしたのは2018年と2024年のみだったが、クラブの一員として6度の優勝を経験している。
選手 | クラブ | 優勝回数 | うち決勝戦 出場回数 |
パコ・ヘント | レアル・マドリード | 6 | 6 |
ダニエル・カルバハル | レアル・マドリード | 6 | 6 |
ルカ・モドリッチ | レアル・マドリード | 6 | 6 |
トニ・クロース | バイエルン・ミュンヘン レアル・マドリード |
6 | 5 |
ナチョ・フェルナンデス | レアル・マドリード | 6 | 2 |
フアニート・アロンソ | レアル・マドリード | 5 | 5 |
アルフレッド・ディ・ステファノ | レアル・マドリード | 5 | 5 |
ラファエル・レスメス | レアル・マドリード | 5 | 5 |
マルキートス | レアル・マドリード | 5 | 5 |
エクトル・リアル | レアル・マドリード | 5 | 5 |
ホセ・マリア・サラガ | レアル・マドリード | 5 | 5 |
カリム・ベンゼマ | レアル・マドリード | 5 | 5 |
クリスティアーノ・ロナウド | マンチェスター・ユナイテッド レアル・マドリード |
5 | 5 |
パオロ・マルディーニ | ACミラン | 5 | 5 |
カゼミーロ | レアル・マドリード | 5 | 4 |
ガレス・ベイル | レアル・マドリード | 5 | 4 |
イスコ | レアル・マドリード | 5 | 4 |
マルセロ | レアル・マドリード | 5 | 4 |
アレッサンドロ・コスタクルタ | ACミラン | 5 | 3 |
ルーカス・バスケス | レアル・マドリード | 5 | 2 |
アンドレス・イニエスタ | バルセロナ | 4 | 4 |
セルヒオ・ラモス | レアル・マドリード | 4 | 4 |
クラレンス・セードルフ | アヤックス、ACミラン レアル・マドリード |
4 | 4 |
リオネル・メッシ | バルセロナ | 4 | 3 |
シャビ・エルナンデス | バルセロナ | 4 | 3 |
ジェラール・ピケ | マンチェスター・ユナイテッド バルセロナ |
4 | 3 |
ラファエル・バラン | レアル・マドリード | 4 | 3 |
マテオ・コバチッチ | レアル・マドリード チェルシー |
4 | 1 |
リオネル・メッシとシャビ・エルナンデスは、2009年、2011年、2015年とバルセロナが優勝を果たした当時の主力だったが、2006年決勝のアーセナル戦での出場は叶わなかったため、決勝戦の出場数は3試合にとどまっている。また、彼らと同様にバルセロナの3大会優勝に貢献したジェラール・ピケは、マンチェスター・ユナイテッドの一員として2008年に優勝を経験している。
※この記事はスポーティングニュース国際版の記事を翻訳し、日本向けに一部編集を加えたものとなります。翻訳・編集:スポーティングニュース日本版編集部