J1リーグ歴代優勝チーム・MVP・得点王一覧

SN Logo Fallback Image寺尾修輝 Shuuki Terao Photo
2025-01-24
読了時間 約6分
Vissel Kobe 120824 ヴィッセル神戸 Jリーグ

1993年に創設された日本プロサッカーリーグ『Jリーグ』のトップリーグに当たる『J1リーグ』は、創立30周年を迎えた記念すべき2023年シーズンにヴィッセル神戸がクラブ初となるリーグ優勝を成し遂げ、続く2024年も神戸が連覇を果たした。

ここでは、J1リーグの歴代優勝チーム、MVP、得点王についてまとめる。

J1リーグ歴代優勝チーム一覧

年度 優勝 第1S 第2S MVP 得点王
1993 V川崎 鹿島 V川崎 三浦知良(V川崎) ラモン・ディアス(横浜M) 28得点 
1994 V川崎 広島 V川崎 ペレイラ(V川崎) フランク・オルデネビッツ(市原) 30得点
1995 横浜M 横浜M V川崎 ストイコビッチ(名古屋) 福田正博(浦和) 32得点
1996 鹿島 ジョルジーニョ(鹿島) 三浦知良(V川崎) 23得点
1997 磐田 鹿島 磐田 ドゥンガ(磐田) エムボマ(G大阪) 25得点
1998 鹿島 磐田 鹿島 中山雅史(磐田) 中山雅史(磐田) 36得点
1999 磐田 磐田 清水 アレックス(清水) ファン・ソンホン(C大阪) 24得点
2000 鹿島 横浜M 鹿島 中村俊輔(横浜M) 中山雅史(磐田) 20得点
2001 鹿島 磐田 鹿島 藤田俊哉(磐田) ウィル(札幌) 24得点
2002 磐田 磐田 磐田 高原直泰(磐田) 高原直泰(磐田) 26得点
2003 横浜M 横浜M 横浜M エメルソン(浦和) ウェズレイ(名古屋) 22得点
2004 横浜M 横浜M 浦和 中澤佑二(横浜M) エメルソン(浦和) 27得点
2005 G大阪 アラウージョ(G大阪) アラウージョ(G大阪) 33得点
2006 浦和 田中マルクス闘莉王(浦和) ワシントン(浦和) 26得点
マグノ・アウベス(G大阪) 26得点
2007 鹿島 ポンテ(浦和) ジョルジーニョ(川崎) 22得点
2008 鹿島 マルキーニョス(鹿島) マルキーニョス(鹿島) 21得点
2009 鹿島 小笠原満男(鹿島) 前田遼一(磐田) 20得点
2010 名古屋 楢崎正剛(名古屋) ケネディ(名古屋) 17得点
前田遼一(磐田) 17得点
2011 レアンドロ・ドミンゲス(柏) ケネディ(名古屋) 19得点
2012 広島 佐藤寿人(広島) 佐藤寿人(広島) 22得点
2013 広島 中村俊輔(横浜M) 大久保嘉人(川崎) 26得点
2014 G大阪 遠藤保仁(G大阪) 大久保嘉人(川崎) 18得点
2015 広島 浦和 広島 青山敏弘(広島) 大久保嘉人(川崎) 23得点
2016 鹿島 鹿島 浦和 中村憲剛(川崎) レアンドロ(神戸) 19得点
ピーター・ウタカ(広島) 19得点
2017 川崎 小林悠(川崎) 小林悠(川崎) 23得点
2018 川崎 家長昭博(川崎) ジョー(名古屋) 24得点
2019 横浜M 仲川輝人(横浜M) 仲川輝人(横浜M) 15得点
マルコス・ジュニオール(横浜M) 15得点
2020 川崎 オルンガ(柏) オルンガ(柏) 28得点
2021 川崎 レアンドロ・ダミアン(川崎) 前田大然(横浜M) 23得点
レアンドロ・ダミアン(川崎) 23得点
2022 横浜M 岩田智輝(横浜M) チアゴ・サンタナ(清水) 14得点
2023 神戸 - - 大迫勇也(神戸) アンデルソン・ロペス(横浜M) 22得点
大迫勇也(神戸) 22得点
2024 神戸 - - 武藤嘉紀(神戸) アンデルソン・ロペス(横浜M) 24得点

※1993~1995、1997~2004、2015~2016年は2ステージ制を採用。第1S=第1ステージ、第2S=第2ステージ。

J1リーグ全優勝クラブ回数ランキング

順位 チーム 優勝年 優勝
回数
1 鹿島アントラーズ 1996、98、2000、01、07、08、09、16 8回
2 横浜F・マリノス 1995、2003、04、19、22 5回
3 川崎フロンターレ 2017、18、20、21 4回
4 サンフレッチェ広島 2012、13、15 3回
- ジュビロ磐田 1997、99、2002 3回
6 ヴィッセル神戸 2023、24 2回
- ガンバ大阪 2005、14 2回
- ヴェルディ川崎 1993、94 2回
9 柏レイソル 2011 1回
- 名古屋グランパス 2010 1回
- 浦和レッズ 2006 1回

J1リーグとは

『J1リーグ』は、ルヴァンカップ、天皇杯に並ぶ国内3大タイトルの1つとされている。

1993年に開幕したJリーグ(J1)は、創設当初、10チームからスタートした。その後、徐々にチーム数は増えていき1999年に『J2リーグ』が設立、2014年には『J3リーグ』が新たに設立された。Jリーグには、2023年時点で60チームが加盟しており、日本のプロサッカーリーグとして大きな盛り上がりを見せている。なお、2024年からはJリーグの全カテゴリー20チーム統一に伴い、20チームでリーグ戦が行われ、J2への自動降格も3チームとなる。これまでのリーグ戦は年間34試合が基本であったが、2024年からはチーム数増加に伴い年間で38試合をこなすこととなる。

J1では、年間最終順位の上位クラブに翌年のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の出場権が与えられる。Jクラブの出場枠は本大会3枠、プレーオフ1枠とされている。本大会の出場は、J1優勝クラブ、J1準優勝クラブ、天皇杯優勝クラブの3クラブとなる。プレーオフには、J1・3位クラブor前年度ACL優勝クラブが出場権を手にする。ACLの2022年度からのレギュレーション変更により、ACLで優勝したJリーグクラブがJリーグの競技成績(J1で2位以内or天皇杯優勝)を満たしていない場合、次年度のACL出場プレーオフ枠はACL前回大会優勝クラブに置き換わり、J1の3位クラブの出場権は喪失となる。

ただし、2024-2025シーズンからは『AFCチャンピオンズリーグエリート』(ACLE)、『AFCチャンピオンズリーグ2』(ACL2)および『AFCチャレンジリーグ』(ACGL)へと大会名が変更される。

それに伴い、レギュレーションも一部変更となる。AFCランキング東地区1位の日本には、ACLEの本大会出場枠が3枠、セカンドティアにあたるACL2の本大会枠は1枠となった。なお、2025-2026シーズンの出場枠は2023-2024シーズン終了後に決定される。

J1リーグの歴史

ヴェルディ川崎の2連覇で幕をあけた『J1リーグ』は、2023年で創立30周年を迎えた。近年、J1のレベルは増しており、毎年どのチームが優勝するか分からないほど拮抗したリーグとなっている。このように、実力差の少ないリーグであるといった点もJ1の魅力の1つだ。

J1で最も優勝を収めているチームは、鹿島アントラーズ。いわゆる『オリジナル10』でもある鹿島は、8回の優勝を誇り、J2降格の経験は1度もない。特に、2007~2009年においては3連覇を達成しており、この記録は今もなおJリーグの歴史に刻まれている。2016年以降、優勝から遠ざかっている状況であるが、ここぞとばかりに決める勝負強さは今も健在だ。

J1で2番目に優勝を収めているチームは、横浜F・マリノス。鹿島と同じくオリジナル10でJ2降格の経験が1度もない横浜Mは、ここ数年、ハイライン・ハイプレスを用いた縦に速いサッカーで圧倒的な攻撃力を誇る。優勝を果たした2019年には、Jリーグ史上初となる同一クラブから2選手が得点王に輝いた。横浜Mのアタッキングフットボールは世界からの注目度も高く、多くのサッカーファンを魅了している。

J1で3番目に優勝を収めているチームは、川崎フロンターレ。2017~2022年の6年間で4度の優勝を手にしている川崎の躍進は目を見張るものがある。特に、2連覇を果たした2020年・2021年では圧倒的な強さを見せた。2020年は、『J1史上最速優勝』&『J1最多勝点』を達成し、2021年は、リーグ戦38試合でわずか2敗と『J1最少敗戦記録』を達成した。この頃の川崎は、まさに『Jリーグ史上最強』と言っても過言ではないだろう。