UCLのタイブレイク規定は? 勝ち点が並んだ場合の順位決定方法|UEFAチャンピオンズリーグ2023-2024シーズン

2023-09-19
読了時間 約3分

2022-2023シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(UCL)のグループステージでは、グループHの最終順位を確定させるのに、タイブレイク規定の6つ目の条件まで必要となった。

パリ・サンジェルマン(PSG)とベンフィカがともに最終節で勝利し、勝ち点、直接対決の成績、得失点差、そして総得点で並んだのだ。順位の決め手になったのは、グループステージにおけるアウェーでの総失点数だった。最終的には、イスラエルでマッカビ・ハイファに6-1と大勝していたおかげで、ベンフィカがグループ首位の座を手に入れた。

2023-2024シーズンのUCLグループステージで、勝ち点が並んだ場合などに順位を決定するタイブレイク規定はどのようになっているのか。以下にまとめる。

UEFAチャンピオンズリーグのグループステージのタイブレイク規定

大会公式レギュレーションによれば、UCLグループステージのタイブレイク規定は以下のとおりとなっている。

  1. 当該チーム間のグループステージでの対戦における勝ち点
  2. 当該チーム間のグループステージでの対戦における得失点差
  3. 当該チーム間のグループステージでの対戦における総得点
  4. 残った当該チーム間で行われた試合に限って上記3項目を再適用
  5. グループステージでの得失点差
  6. グループステージでの総得点
  7. グループステージでのアウェーゴール数
  8. グループステージでの勝利数
  9. グループステージでのアウェー勝利数
  10. イエローカードとレッドカードに基づく懲罰点
  11. UEFAクラブ係数

以下、2022-23シーズンのUCLグループステージで勝ち点が並んだケースを例に見てみよう。

例1:UCL 2022-23シーズンのグループA

リバプールはナポリに2-0で勝利し、このシーズンのナポリに初の土をつけた。だが、初戦でナポリに1-4で敗れていたため、両チーム間の得失点差でリバプールが2位となっている。

チーム 勝ち点 試合 得点 失点 得失点差
1. ナポリ - Q 15 6 5 1 0 20 6 +14
2. リバプール - Q 15 6 5 1 0 17 6 +11
3. アヤックス - UEL 6 6 2 4 0 11 16 -5
4. レンジャーズ - E 0 6 0 6 0 2 22 -20
  • = 決勝トーナメント進出
  • UEL = UEFAヨーロッパリーグ決勝トーナメントへ
  • E = 敗退確定
Offside via Getty Images

例2:UCL 2022-23シーズンのグループH

PSGは最終節でユベントスに2-1で勝利し、ベンフィカはイスラエルでマッカビ・ハイファに6-1と大勝した。その結果、このグループは以下の流れで順位が決まっている。

  1. 当該チーム間のグループステージでの対戦における勝ち点(2試合とも1-1)
  2. 当該チーム間のグループステージでの対戦における得失点差(両チームとも2得点&2失点)
  3. 当該チーム間のグループステージでの対戦における総得点(両チームとも2得点)
  4. グループステージでの得失点差(両チームとも+9)
  5. グループステージでの総得点(両チームとも16得点)
  6. グループステージでのアウェーゴール数(9-6でベンフィカ)

このように、6試合540分を戦ってなお、グループ上位2チームの順位を決めるのに、タイブレイク規定の6つ目までが必要だったのだ。

チーム 勝ち点 試合 得点 失点 得失点差
1. ベンフィカ - Q 14 6 4 0 2 16 7 +9
2. PSG - Q 14 6 4 0 2 16 7 +9
3. ユベントス - UEL 3 6 1 5 0 9 13 -4
4. マッカビ・ハイファ - E 3 6 1 5 0 7 21 -14
  • = 決勝トーナメント進出
  • UEL = UEFAヨーロッパリーグ決勝トーナメントへ
  • E = 敗退確定

※この記事はスポーティングニュース国際版の記事を翻訳し、日本向けに一部編集を加えたものとなります。翻訳・編集:スポーティングニュース日本版編集部