カラバオカップ歴代優勝クラブ:通算最多は遠藤航所属のリバプール|イングランド・リーグカップ

2024-02-27
読了時間 約6分
(Getty Images)

イングランドサッカーのリーグカップは1960年に創設された。1960-1961シーズンを皮切りに、これまで23クラブが優勝を果たしている。イングランドサッカーリーグが運営し、イングランドの上位4ディビジョンの全92クラブがタイトルを競う。

優勝クラブには、UEFAヨーロッパリーグ(UEL)のプレイオフラウンド出場権が与えられる。プレミアリーグでトップ5に入り、すでにUEFAチャンピオンズリーグ(UCL)やUELの出場資格を持つクラブがリーグカップで優勝した場合は、プレミアリーグの6位チームに権利が移行する(FAカップ優勝クラブがプレミアリーグのトップ6入りチームだった場合は7位に移行)。

ここでは、イングランド・リーグカップの最多優勝クラブなどをまとめる。

カラバオカップ(リーグカップ)最多優勝クラブ

特に優勝回数が多い4クラブは以下のとおりだ。

リバプール

  • 優勝:10回
  • 準優勝:4回
  • 優勝年:1981年、1982年、1983年、1984年、1995年、2001年、2003年、2012年、2022年、2024年

直近の2024年に優勝したリバプールは、通算優勝回数でトップに立っている。

2024年は延長戦の末にチェルシーを1-0で下して優勝。その2年前にも同じチェルシーを相手にPK戦の末に戴冠を果たした。

2000-2001シーズンにはバーミンガムをPK戦の末に5-4で下し、リーグカップ、FAカップ、UEFAカップの三冠を達成している。

マンチェスター・シティ

  • 優勝:8回
  • 準優勝:1回
  • 優勝年:1970年、1976年、2014年、2016年、2018年、2019年、2020年、2021年

近年、カラバオカップで強力な存在となったのがマンチェスター・シティだ。ジョゼップ・グアルディオラ監督の下で2017-2018シーズンから2020-2021シーズンまで4連覇を達成した。

2021年4月に行われたトッテナム戦では、82分にケビン・デ・ブルイネのフリーキックからアイメリク・ラポルテのヘディングで1-0と勝利している。

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連覇に終止符を打たれたのは2021年10月。ロンドン・スタジアムでのラウンド16でウェストハムにPK戦で3-5と敗れた。

マンチェスター・ユナイテッド

  • 優勝:6回
  • 準優勝:4回
  • 優勝年:1992年、2006年、2009年、2010年、2017年、2023年

マンチェスター・ユナイテッドは2023年のカラバオカップ決勝でニュカーッスルを下し、6年ぶりの優勝を果たした。

通算優勝回数は6回だが、そのうち5回が2006年以降に果たしたものだ。リバプールとともに、10回超の決勝進出回数を誇る。

ユナイテッドはサー・アレックス・ファーガソンの下、5年間で3回の戴冠を果たした。ファーガソン体制では1992年にも優勝している。そのほかにオールド・トラフォードのクラブでリーグカップを制した指揮官は、ジョゼ・モウリーニョとエリク・テン・ハーフだ。

アストン・ビラ

  • 優勝:5回
  • 準優勝:4回
  • 優勝年:1961年、1975年、1977年、1994年、1996年

通算優勝回数で4位のアストン・ビラだが、最後に優勝したのは決勝でリーズ・ユナイテッドを下した1996年だ。

ここ20年はなかなか大会を上位で終えることができていない。だが、2009-2010シーズンと2019-2020シーズンで決勝に駒を進めている。

ただ残念ながら、ユナイテッドとシティのマンチェスター勢に敗れ、どちらも優勝には至っていない。

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カラバオカップ歴代優勝クラブ(1961~2024年)

カラバオカップでは、有力と見られていなかったチームが金星をあげて成功することもあった。常に各ディビジョンのチームにチャンスがあり、21世紀に入ってからもスウォンジー・シティやミドルスブラといったクラブが戴冠を果たしている。

イングランドサッカー界はリソースの格差が広がっているかもしれない。それでも、トーナメント形式の大会では常にサプライズの可能性がある。