セルティックを連覇に導いたポステコグルー監督の去就は? 契約期間・年俸・獲得タイトル

2023-05-08
読了時間 約3分

5月7日(日本時間8日)、セルティックがハーツを2-0で下し、スコティッシュ・プレミアシップ優勝を果たした。アンジェ・ポステコグルー監督がリーグ2連覇を達成している。

今季のセルティックは34試合で31勝をマーク。タイトルを争っていたオールドファームのライバル、レンジャーズは追いつくことが不可能となった。

就任1年目に自身を疑う声を黙らせたポステコグルーは、プレミアリーグ移籍の可能性が噂されており、再びリーグ戦とカップ戦の2冠を達成したことで、その去就が注目されている。

サプライズの抜擢だったオーストラリア人指揮官は、スコットランドサッカー界で旋風を巻き起こし、わずか2年で5つの国内タイトルを獲得した。6月のスコティッシュカップ決勝に勝てば、その数はさらに増える。

アンジェ・ポステコグルーとセルティックの契約はいつまで?

2021年6月にポステコグルーがセルティックと結んだのは、1年のローリング契約だった。

元オーストラリア代表のハリー・キューウェルは当時、この決定を批判し、ポステコグルーが本当に力を発揮するにはもっと時間が必要だと主張していた。

しかし、ポステコグルーはすぐに結果を残し、1年目にスコティッシュ・リーグカップとスコティッシュ・プレミアシップの2冠を達成。2022-2023シーズンもそれぞれ連覇を遂げている。

『talkSPORT』は2月、ポステコグルーにセルティックと新たな契約を結ぶ用意があり、プレミアリーグのクラブから関心があっても無視すると報じた。だが、指揮官の将来はまだ不確実だ。

昨シーズンが終わった時、ポステコグルーは自身の契約に関して冷静になるように求め、新契約のために強硬手段に出ることはないとしていた。

当時、ポステコグルーは「いつも特別なことをつくり、持続することの一部であろうと突き進んでいる」と話した。

「私はビッグクラブにいる。ここには毎週6万人(の観客)がいるんだ。世界で最も有名なクラブのひとつであり、来季はチャンピオンズリーグにも出場する。トロフィーを勝ち取ることができる。これ以上の幸せはない」

Scroll to Continue with Content
Getty Images

アンジェ・ポステコグルーのセルティックでの年俸は?

2022-23シーズンのポステコグルーの年俸は約220万ポンド(約3億7400万円/1ポンド=170円換算)と報じられている。

前監督のニール・レノンは年俸約240万ポンド(約4億800万円)と報じられ、2021年に退任した際に60万ポンド(約1億200万円)を受け取ったとされている。

アンジェ・ポステコグルーはプレミアリーグに移籍するのか?

直近の数か月でポステコグルーは多くのプレミアリーグのクラブとの関係が噂された。

ジェシー・マーシュの後任としてハビ・グラシアが就任する前にリーズの監督候補と言われた。ブレンダン・ロジャースがレスター・シティの指揮官を退任した際にも憶測があったが、ディーン・スミスが暫定監督に就任している。

より最近では、アントニオ・コンテの退陣後、トッテナムの指揮官候補とも噂された。トッテナムはまだ正式な新監督を招へいしていないが、ユリアン・ナーゲルスマンやバンサン・コンパニといった指揮官がより有力な候補と見られている。

アンジェ・ポステコグルーはいくつタイトルを獲得?

ポステコグルーのキャリアアップにおいて大きかったのは、見事なトロフィーの数々だ。その最新がセルティックでの今回の優勝である。

彼はここまでの指導者キャリアで、クラブと代表で20のタイトルを獲得してきた。

タイトルという点でクラブでの最大の成功は、少年時代にも在籍したサウス・メルボルン時代だ。

クラブ/代表 タイトル
サウス・メルボルン NSLプレミアシップ (1997-98)
サウス・メルボルン NSLプレミアシップ(1997-98)
サウス・メルボルン NSLプレミアシップ(1998-99)
サウス・メルボルン オセアニアクラブ選手権 (1999)
オーストラリア U-17 OFC U-17選手権 (2001)
オーストラリア U-20 OFC U-20選手権 (2001)
オーストラリア U-20 OFC U-20選手権 (2002)
オーストラリア U-17 OFC U-17選手権 (2003)
オーストラリア U-17 OFC U-17選手権 (2005)
オーストラリア U-20 OFC U-20選手権 (2005)
オーストラリア U-20 AFF U-19ユース選手権 (2006)
ブリスベン・ロアー Aリーグ・プレミアシップ (2010-11)
ブリスベン・ロアー Aリーグ・チャンピオンシップ (2010-11)
ブリスベン・ロアー Aリーグ・チャンピオンシップ (2011-12)
オーストラリア AFCアジアカップ (2015)
横浜F・マリノス J1リーグ (2019)
セルティック スコティッシュ・リーグカップ (2021-22)
セルティック スコティッシュ・プレミアシップ (2021-22)
セルティック スコティッシュ・リーグカップ (2022-23)
セルティック スコティッシュ・プレミアシップ (2022-23)

原文:Ange Postecoglou's Celtic contract: Length, salary and trophy record(抄訳)
翻訳:スポーティングニュース日本版編集部