混沌極めるセリエAのCL争い…CLとEL決勝の結果はどう影響する?

2023-05-23
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セリエAのUEFAチャンピオンズリーグ出場権争いが混沌を極めている。

日本時間の5月23日(火)にユベントスが財務違反によって勝ち点10を剥奪されることが決まり、それまで2位だった同クラブは7位へと順位を下げることになった。

これにより、すでにセリエA優勝を決めていたナポリに続いて、2位へと繰り上がったラツィオが来季のチャンピオンズリーグ出場に内定した。

セリエAからチャンピオンズリーグに出場するには

イタリアのクラブが来季のチャンピオンズリーグの出場権を得るには、

① セリエAで4位以上になる
② チャンピオンズリーグ、またはヨーロッパリーグで優勝する

上記のいずれかを達成する必要がある。

①に関してはナポリとラツィオが4位以上でのフィニッシュをすでに決めているため、残り2枚のチャンピオンズリーグ行きの切符をインテル、ミラン、アタランタ、ローマ、ユベントスの5チームで争っている。

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②に関してはインテルがチャンピオンズリーグ、ローマがヨーロッパリーグの決勝に進んでいるため、この2クラブは①だけでなく②でも来季のチャンピオンズリーグへの出場権を勝ち取る可能性がある。

もしインテル、ローマが欧州カップ戦で優勝し、来季のチャンピオンズリーグへの出場権を得た場合はセリエAからの出場枠はどうなるのだろうか。

2011-12シーズンには、プレミアリーグで6位だったチェルシーがチャンピオンズリーグで優勝し、4位のトッテナムがヨーロッパリーグ出場へと繰り下がった。現在もこのようなことは起こりうるのだろうか。

欧州カップ戦の結果次第でセリエA4位クラブがヨーロッパリーグに

結論から述べると、現在は原則として欧州カップ戦の結果は各国リーグのチャンピオンズリーグ出場枠には影響しない。

もしインテルやローマが4位以上でフィニッシュし、欧州カップ戦で優勝したとしても、セリエAのチャンピオンズリーグ出場枠が5位以下にまで拡張されることはないし、逆にチャンピオンズリーグ出場圏外から上位チームの枠を奪うこともない。ただし、例外はある。

UEFAは「同じ国からチャンピオンズリーグに出場できるのは5チームまで」と定めているため、もし「インテルとローマの両チームが5位以下でフィニッシュ」かつ「両チームとも欧州大会で優勝」のケースでは4位チームがヨーロッパリーグへと回ることになるのだ。

複雑な条件であるため実際に4位チームが繰り下げとなる可能性は高くはないだろうが、ミラン、アタランタ、ユベントスの3チームはインテルとローマの欧州戦の結果にも注視する必要がある。

ローマとセビージャが戦うヨーロッパリーグの決勝戦は日本時間6月1日(木)の午前4時、インテルとマンチェスター・シティが争うチャンピオンズリーグの決勝戦は日本時間6月11日(日)の午前4時にそれぞれキックオフを迎える。