ワールドカップ優勝というリオネル・メッシとアルゼンチンの夢に暗雲が立ち込め始めた。FIFAワールドカップ・カタール2022のグループCでサウジアラビアが有力候補の一角を相手に2-1と衝撃的な勝利を収めたのである。
アルゼンチンは序盤にメッシがPKを決めて先制。さらに前半にネットを3回揺らしたが、オフサイドと判定された。そのうちのひとつはVARで取り消されている。メッシの相棒ラウタロ・マルティネスは2度にわたって得点を取り消された。
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正当な追加点が訪れるのは、時間の問題と思われた。だが、アルゼンチンは後半序盤の5分間で2ゴールを許し、あ然とさせられることに。コパ・アメリカ王者のアルゼンチンは、連続無敗記録を36試合で終えることになった。
サウジアラビアは48分にサレフ・アル=シェハリが同点弾をあげると、サレム・アル=ダウサリが決勝点となるゴールを決め、ルサイル・スタジアムを沸かせた。
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サレフ・アル=シェハリとは?
29歳のFWアル=シェハリは、キャリアの大半をサウジアラビアの国内リーグで過ごしてきた。
だが、ポルトガルのベイラ・マルに在籍中、ヨーロッパでプレーし、ゴールを決めたこともある。
2012-13シーズン、アル=シェハリはアル・アハリからベイラ・マルにレンタル移籍し、プリメイラ・リーガで出場わずか7試合ながら2得点をマークした。モレイレンセとのデビュー戦で、ベンチスタートながら途中出場してゴールを決め、1-1のドローに導いている。
2015年に母国に戻り、アル・ラーイドに加入。80試合出場で27得点とクラブキャリアで最も実りある時期を過ごした。
だが、アル=シェハリがベストを発揮するのは代表のようで、21キャップで11ゴール。2022年11月22日のカタールW杯アルゼンチン戦では、エミリアーノ・マルティネスを相手に左足の冷静なフィニッシュを決めた。
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サレム・アル=ダウサリとは?
経験豊富な左ウィングのサレム・アル=ダウサリは、さらに欧州サッカー界での経験が短い。
2018年のワールドカップを前にサウジアラビアサッカー連盟とスペインのラ・リーガが提携合意したのを受け、アル=ダウサリはビジャレアルにレンタル移籍した。出場は2017-18シーズン最終節の1試合。レアル・マドリードと2-2で引き分けた一戦でベンチから途中出場している。
母国サウジアラビアでのアル=ダウサリは、『ワン・クラブマン』だ。『Transfermarkt』によれば、アル・ヒラルで309試合に出場し、71得点、62アシストを記録している。
31歳のアル=ダウサリは、サウジ・プロリーグで優勝5回。トップリーグで45得点、35アシストという数字を残している。
だが、メッシとアルゼンチンを沈めたゴール上隅へのカーブがかかった正確な一発は、ワールドカップの歴史でも有数の番狂わせにつながったゴールとして、彼のキャリアを永遠に輝かせることになるだろう。
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