サッカー日本代表はFIFAワールドカップ・カタール2022のグループステージで強豪のドイツやスペインを撃破し、史上初の2大会連続決勝トーナメント（ベスト16）進出を果たしたものの、PK戦の末にクロアチアに敗れ、初の8強入りはならなかった。それでも『ESPN』は、「日本には誇れることがたくさんある」とその戦いぶりを称賛している。
「（ドイツ、スペイン、クロアチアとの）3試合とも、明らかに下馬評で不利とされながら、劣勢になることはあっても、負けはしなかった」
「特にカウンターで世界最高級のチームをも苦しめられる真の力を示した。不屈のサムライブルーのスピリットは、勝負に踏みとどまるために常に頼りになるものだった」
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そのうえで、同メディアは「またしても、準々決勝は遠かった」とし、日本が『ベスト8への壁』を乗り越えるには、異なるアプローチが必要と指摘している。日本が決勝トーナメント1回戦で敗退したのはこれで4度目だ。
「おそらく、壁を壊すために最も良いのは、完全なる力ずくでそれを目指すことだ」
「ボール保持や支配率を重んじるのは確かに良いことだが、アジアで戦うときの大半はそれでいいとして、一方でワールドカップでより強いと思われる相手との対戦で退いたり、主導権を譲ってしまうのであれば、あまり意味はないだろう」
さらに、「アジア勢の台頭を示すのであれば、大半の相手と渡り合えることを見せ始める責任がある。あるいは少なくとも、その目標に向かったステップを踏み始めなければいけない」と続け、具体的には、心の持ちようを守備的なものからより攻撃的なものに変える必要があると指摘している。
「それはゆっくりと、だが確かにメンタリティーを変えることで始められるだろう。保守的で、守備的なマインドから、前に出てコントロールすることを目指すメンタリティーへの変化だ」
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今後、森保一監督が続投するかは分からないものの、同メディアは「モリヤスがリスク回避のやり方を変えることはないと思われる」と、さらに上を目指すためには続投に否定的ともとれる見方を示している。
「『壁』を乗り越えるためにサムライブルーに必要なのは、慎重さを捨てて、力に頼ることなのかもしれない」
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