先週末のプレミアリーグ開幕戦、マンチェスター・シティはチェルシー相手に2-0で勝利を収め、アーリング・ハーランドは100試合目の出場にして自身の91ゴール目を記録した。
それにもかかわらず、ペップ・グアルディオラ監督はリーグ5連覇の目標を達成するため、移籍期間が終了するまでに攻撃陣の補強を考えているようだ。
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フリアン・アルバレスのアトレティコ・マドリードへの移籍に加え、若手ウインガーのオスカー・ボブが骨折によって離脱したことで、シティの前線ラインは手薄になった。
「これまでは"新加入の可能性はない"と言ってきたかもしれない。ただ今シーズンは、移籍期間終了までにそれが起こりうる。私にもまだ分からない。これから話し合いを行い、何が起こるか見てみよう」と、グアルディオラ監督は8月初旬に述べている。
移籍期間の終わりが近づく中、意外な名前が候補として浮上した。セルティックに所属する古橋亨梧だ。なぜマンチェスター・シティはこの日本人フォワードを狙っているのだろうか?
マンCが古橋亨梧を狙う理由とは
『ジ・アスレティック』の報道によると、シティはセルティック所属の日本人ストライカーである古橋亨梧の獲得に乗り出す準備ができているようだ。
2021年にヴィッセル神戸からセルティックに加入した古橋は、全大会を合わせ135試合に出場、73ゴールを記録し、スコットランドで圧倒的な存在感を放っている。
シティ・フットボール・グループが株式の一部を保有する横浜F・マリノスで成功を収めた後にセルティックの指揮官に就任したアンジェ・ポステコグルー(現トッテナム監督)と共に、古橋は契約を結んだ。
ヴィッセル神戸では、現在グアルディオラ監督のアシスタントであるフアン・マヌエル・リージョの下でプレーした経験もある。
マンチェスター・シティには古橋にまつわる詳細なレポートがたくさんあることだろう。彼らにとって十分な決定力を持つとはいえないものの、古橋の経歴を考慮するとハーランドの二番手としては理想的かもしれない。頭角を現してきた次世代のスターであり、アルゼンチン代表としてワールドカップ優勝を経験したアルバレスはその役割を終えたからだ。
チェルシー戦の勝利の後、ハーランドは久しぶりに「痛みがない」と話した。もし古橋がシティに加入すれば、大一番でこのノルウェーのスターを押しのけて出場することはないとしても、試合数が増えるUEFAチャンピオンズリーグやFIFAクラブワールドカップにおいてハーランドの負担を減らすことに大いに役立つだろう。
古橋亨梧が抱える問題
シティファンに不安を残す要素の1つとなるのが、古橋が抱えている肩の問題だ。
古橋は8月18日に行われたハイバーニアン戦を欠場し、その後ブレンダン・ロジャーズ監督は彼が手術を受ける可能性があることを明かした。
「手術を受けることも可能だが、その場合おそらく4か月は休養を余儀なくされるだろう。決断を下せるのは彼自身のみだ。多くの場合、彼は問題なく試合をこなしている。しかし、それは彼がセルティックに来る前から長い間向き合ってきた問題である」と、ロジャーズ監督は述べている。
「今日は彼に時間を与えることにした。試合に復帰させることもできたが、今日は彼を休ませて明日話をする」
プレミアリーグの覇者が獲得の可能性を嗅ぎ回っているのだから、古橋が手術を後回しにするのも無理はないだろう。
古橋亨梧の経歴・成績
所属クラブ(年) | 試合数 | ゴール | アシスト |
---|---|---|---|
FC岐阜(2017 - 2018) | 71 | 17 | 18 |
ヴィッセル神戸(2018 - 2021) | 111 | 49 | 18 |
セルティック(2021 - ) | 135 | 73 | 16 |
古橋はこれまで所属してきたクラブを通して素晴らしい活躍を続けている。レンジャーズとのオールドファーム・ダービーでは14試合で7ゴールを挙げ、セルティックファンの心を掴んだ。
ただ、これまで出場したUEFAチャンピオンズリーグ12試合でのゴールはたったの2で、彼の資質には疑問が残る。また、古橋は日本代表として21試合に出場し5ゴールを記録しているが、2022年のカタールワールドカップではメンバー外となった。
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原文:Why do Man City want to sign Kyogo Furuhashi? Alvarez exit, Haaland backup and CFG link explain surprise Celtic bid
翻訳:山下晴輝(スポーティングニュース日本版)