第33回夏季オリンピック競技大会が、日本時間7月27日(土)の開会式に先駆け、24日(水)よりフランス・パリで競技スタート、8月12日(月・祝)までの20日間、32競技329種目にわたって熱い戦いが繰り広げられた。
日本代表はトータル45個のメダルを獲得、海外開催の大会としては過去最多の数となった。また、金メダルも20個で過去最多になるとともに、アメリカ、中国の40個に次いで今大会3位の数字となった。
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日本代表選手団のメダル獲得数:45個
内訳
- 🥇金メダル:20個
- 🥈銀メダル:12個
- 🥉銅メダル:13個
※日本時間8月11日(日)21:45時点。
🥇金メダル獲得競技・選手
No. | 獲得日 |
競技・種目 |
選手名 |
---|---|---|---|
1 | 7月28日(日) | 柔道・女子48kg級 | 角田夏実 |
2 | 7月29日(月) | 柔道・男子66kg級 | 阿部一二三 |
3 | 7月29日(月) | スケートボード・女子ストリート | 吉沢恋 |
4 | 7月29日(月) | フェンシング・男子エペ個人 | 加納虹輝 |
5 | 7月30日(火) | スケートボード・男子ストリート | 堀米雄斗 |
6 | 7月30日(火) | 体操・男子団体 | 橋本大輝、岡慎之助、萱和磨、杉野正尭、谷川航 |
7 | 7月31日(水) | 柔道・男子81kg級 | 永瀬貴規 |
8 | 8月1日(木) | 体操・男子個人総合 | 岡慎之助 |
9 | 8月5日(月) | フェンシング・男子フルーレ個人 | 松山恭助、飯村一輝、敷根崇裕、永野雄大 |
10 | 8月5日(月) | 体操・男子種目別鉄棒 | 岡慎之助 |
11 | 8月7日(水) | レスリング・男子グレコローマンスタイル60kg級 | 文田健一郎 |
12 | 8月7日(水) | レスリング・男子グレコローマンスタイル77kg級 | 日下尚 |
13 | 8月9日(金) | レスリング・女子フリースタイル53kg級 | 藤波朱理 |
14 | 8月10日(土) | レスリング・女子フリースタイル57kg級 | 桜井つぐみ |
15 | 8月10日(土) | レスリング・男子フリースタイル57kg級 | 樋口黎 |
16 | 8月10日(土) | ブレイキン・女子 | AMI(湯浅亜実) |
17 | 8月11日(日) | 陸上・女子やり投げ | 北口榛花 |
18 | 8月11日(日) | レスリング・女子フリースタイル62kg級 | 元木咲良 |
19 | 8月11日(日) | レスリング・女子フリースタイル76kg級 | 鏡優翔 |
20 | 8月11日(日) | レスリング・男子フリースタイル65kg級 | 清岡幸大郎 |
🥈銀メダル獲得競技・選手
No. | 獲得日 | 競技・種目 | 選手名 |
---|---|---|---|
1 | 7月29日(月) | スケートボード・女子ストリート | 赤間凛音 |
2 | 7月29日(月) | 競泳・男子400m個人メドレー | 松下知之 |
3 | 8月1日(木) | 柔道・男子90kg級 | 村尾三四郎 |
4 | 8月3日(土) | フェンシング・男子エペ団体 | 加納虹輝、古俣聖、見延和靖、山田優 |
5 | 8月4日(日) | 柔道・混合団体 | 村尾三四郎、高山莉加、斉藤立、角田夏実、阿部一二三、高市未来、 舟久保遥香、橋本壮市、新添左季、永山竜樹、阿部詩、素根輝、ウルフアロン、永瀬貴規 |
6 | 8月7日(水) | スケートボード・女子パーク | 開心那 |
7 | 8月8日(木) | セーリング・混合ディンギー | 岡田奎樹、吉岡美帆 |
8 | 8月9日(木) | スポーツクライミング・男子ボルダー&リード | 安楽宙斗 |
9 | 8月10日(土) | 飛込・男子10m高飛込 | 玉井陸斗 |
10 | 8月10日(土) | 卓球・女子団体 | 早田ひな、平野美宇、張本美和 |
11 | 8月11日(日) | 近代五種・男子 | 佐藤大宗 |
12 | 8月11日(日) | レスリング・男子フリースタイル74kg級 | 高谷大地 |
🥉銅メダル獲得競技・選手
No. | 獲得日 | 競技・種目 | 選手名 |
---|---|---|---|
1 | 7月28日(日) | 柔道・男子60kg級 | 永山竜樹 |
2 | 7月29日(月) | 馬術・総合馬術団体 | 大岩義明、戸本一真、北島隆三、田中利幸 |
3 | 7月30日(火) | 柔道・女子57kg級 | 舟久保遥香 |
4 | 7月30日(火) | 柔道・男子73kg級 | 橋本壮市 |
5 | 8月2日(金) | フェンシング・女子フルーレ団体 | 東晟良、上野優佳、宮脇花綸、菊池小巻 |
6 | 8月2日(金) | バドミントン・混合ダブルス | 渡辺勇大、東野有紗 |
7 | 8月3日(土) | 卓球・女子シングルス | 早田ひな |
8 | 8月3日(土) | バドミントン・女子ダブルス | 志田千陽、松山奈未 |
9 | 8月4日(日) | フェンシング・女子サーブル団体 | 江村美咲、福島史帆実、髙嶋理紗、尾﨑世梨 |
10 | 8月5日(月) | ゴルフ・男子 | 松山英樹 |
11 | 8月5日(月) | 体操・男子種目別平行棒 | 岡慎之助 |
12 | 8月7日(水) | レスリング・女子フリースタイル68kg級 | 尾崎野乃香 |
13 | 8月7日(水) | レスリング・女子フリースタイル50kg級 | 須崎優衣 |
パリ五輪 日本代表ハイライト
8月11日(日):日本メダルラッシュ! レスリング女子フリー62kg級元木、女子フリー76kg級鏡、男子フリー65kg級清岡が金、男子フリー74kg級高谷も銀でレスリングのメダルは計11個に。陸上やり投げ北口がフィールド女子初の金、近代五種佐藤が日本初のメダル
レスリング・男子フリースタイル65kg級:清岡幸大郎は決勝でラーマン・アムザードハリリ(イラン)と対戦。最初にポイントを失ったものの、その後10ポイントを立て続けに奪って10-1で折り返すと、後半も相手の反撃を凌ぎ切って10-3で勝利、金メダルに輝いた。
レスリング・女子フリースタイル76kg級:鏡優翔は決勝でケネディ・アレクシス・ブレイズ(アメリカ)と対戦。膠着状態の続く中、3-1の接戦を制して金メダルを獲得。最重量級での金メダルは日本の女子レスリング史上初、またこの金メダルで日本女子は全6階級でのメダル獲得となった。
レスリング・男子フリースタイル74kg級:高谷大地は決勝でラザンベク・サラムベコビッチ・ジャマロフ(ウズベキスタン)にフォール負けを喫し、銀メダル獲得となった。ロンドン・リオ・東京と3大会連続でオリンピック出場を果たした兄・惣亮の果たせなかったメダル獲得を果たした。
レスリング・女子フリースタイル62kg級:元木咲良は決勝でイリナ・コリアデンコ(ウクライナ)と対戦。12-1のテクニカルスペリオリティで勝利し、金メダルを獲得した。この元木のメダルが日本のレスリング競技で1大会最多となる6個目の金メダルとなった。
陸上・女子やり投げ:北口榛花は1回目の投てきで今シーズンの自己ベストとなる65m80cmをマーク、最終的にこの記録を上回る投てきはなく、金メダルに。日本の女子フィールド競技では初のメダルとなった。
近代五種:ベルサイユ宮殿で行われた近代五種決勝、佐藤大宗はで最初の馬術で2位の好スタート、フェンシング、水泳で苦戦するも最終種目のレーザーランで2位フィニッシュ、銀メダルを獲得した。同種目で日本人初のメダルとなった。
8月10日(土):卓球女子団体で2大会連続の銀、男子10m高飛込で玉井が同種目初のメダル、レスリングでは女子フリー57kg級の桜井・男子フリー57kg級の樋口が金、そしてブレイキン初代女王にAMI
卓球・女子団体:早田ひな、平野美宇、張本美和の日本代表は決勝でオリンピック4連覇中の中国と対戦。3-0のストレートで敗れ、銀メダルとなった。女子団体ではロンドン大会から4大会連続のメダル、東京大会に続く2大会連続の銀メダルとなった。
飛込・男子10m高飛込:玉井陸斗が序盤2本で首位に立つ好スタートすると、その後も着実にポイントを重ねて2位をキープ。5本目に水しぶきを上げるミスで3位まで後退したが、6本目にはラウンド最高点の99点をあげて銀メダルを獲得。日本代表にとって飛び込み競技初のメダルをもたらした。
ブレイキン・女子:パリ五輪の新競技でAMI(湯浅亜実)がリトアニアのNICKA(ドミニカ・バネビチ)に接戦で3つのラウンドを全て制して3-0で勝利、金メダルに輝いた。
レスリング・男子フリースタイル57kg級:樋口黎は決勝戦、残り10秒の土壇場で逆転、スペンサーリチャード・リー(米国)を下して金メダルを獲得。16年リオ大会銀メダルに次ぐ自身2つ目のメダルは日本代表の最軽量級での金メダルは88年ソウル大会以来36年ぶりの快挙となった。
レスリング・女子フリースタイル57kg級:オリンピック初出場の桜井つぐみは1回戦から危なげない戦いぶりで決勝進出。アナスタシア・ニキータ(モルドバ)を6-0で下し、金メダルと獲得した。高知県出身では92年ぶりの快挙となった。
8月9日(金):スポーツクライミング男子ボルダー&リードで安楽が銀、レスリング女子53kg級藤波が金
スポーツクライミング・男子ボルダー&リード:安楽宙斗は前半のボルダーラウンドでトップに立ったものの、後半のリードラウンドでは終盤で落下。大きくポイントを失ったものの、銀メダルを獲得、日本男子のスポーツクライミングに初めてのメダルをもたらした。
レスリング・女子フリースタイル53kg級:藤波朱理は1回戦からフォール勝ち、フォール勝ち、テクニカルスペリオリティと強さを発揮して決勝に進出。決勝戦でも、世界ランク1位のルシアジャミレス・ジェペスグスマン(エクアドル)を相手に序盤からポイントを重ね、10-0のテクニカルスペリオリティで完勝、金メダルを獲得した。この階級の日本代表は東京大会に続く連覇、藤波の公式戦の連勝記録は「137」に更新された。
8月8日(木):岡田・吉岡ペア、セーリング種目で20年ぶりのメダル獲得
セーリング・混合ディンギー:今大会から初めて混合種目となった混合ディンギー、昨年の世界選手権優勝ペアの岡田奎樹、吉岡美帆が予選3位でメダルレースに出場。第2マークまで2位通過と絶好のスタートを切ったものの最終的には3位でフィニッシュ、予選首位だったオーストリアの追い上げもあって総合成績で銀メダルとなった。
8月7日(水):レスリング男子グレコ60kg級文田、77kg級日下が金、女子68kg級尾崎、50kg須崎が銅、スケートボード女子パークでは開が2大会連続銀
レスリング・男子グレコローマンスタイル77kg級:オリンピック初出場の日下尚は決勝でデメウ・ジャドラエフ(カザフスタン)と対戦。序盤リードを許すものの、後半一気に逆転して銀メダル。この階級で日本史上初となるメダル、グレコローマンスタイルで2つのメダルは64年東京大会以来60年ぶりとなった。
レスリング・女子フリースタイル50kg級:東京大会に続く連覇を狙った須崎優衣は1開戦でまさかの敗退を喫したものの、敗者復活戦から勝ち上がり3位決定戦に進出。オクサナ・リバチ(ウクライナ)を相手に着実にポイントを重ね、テクニカルスペリオリティの勝利、銅メダルを手にした。
レスリング・男子グレコローマンスタイル60kg級:文田健一郎が世界ランク2位の曹利国(中国)と対戦し、前半に獲得したリードを守り切って勝利、金メダルを獲得した。文田はこれで東京大会の銀メダルに続き2大会連続の表彰台、日本選手のグレコローマンスタイルでの金メダルは84年ロサンゼルス大会以来40年ぶりとなった。
レスリング・女子フリースタイル68kg級:尾崎野乃香は準々決勝で一度は追いつくも展開ながら終盤に敗れる悔しい敗戦を喫したものの、敗者復活戦で勝ち上がり3位決定戦へ。ブレッシング・オボルドゥドゥ(ナイジェリア)の攻めを封じ切り、3-0で勝利して銅メダルを獲得した。
スケートボード・女子パーク:世界ランク1位の開心那は1回目のランで暫定1位に立つも2回目のランで転倒。3位で迎えた最終ランに自身最高得点となる92.63をマークして銀メダルを獲得、東京大会に続いて二大会連続の銀メダルに輝いた。
8月5日(月):体操男子岡が種目別で金・銅の2つのメダル獲得、フェンシング男子フルーレ団体が金、ゴルフ男子松山が銅、男子では初のメダル獲得
体操・男子種目別/平行棒・鉄棒:男子団体・個人総合ですでに2つの金メダルを手にしている岡慎之助がまず種目別の平行棒で銅メダルを獲得し、同種目で日本20年ぶりのメダル、日本の夏春オリンピック通算600個目の記念のメダルをもたらした。さらに、岡の勢いは止まらず、種目別の鉄棒でもノーミス演技を見せて金メダルを獲得。体操競技での3冠は1972年ミュンヘン大会の加藤沢男以来52年ぶり、1人で4つのメダル獲得も84年ロサンゼルス大会の具志堅幸司以来40年ぶりとなる快挙達成となった。
フェンシング・男子フルーレ団体:準決勝で開催国フランスを破って決勝進出。イタリアとの対戦は序盤リードするも一度は逆転される接戦の展開に。再逆転すると、リザーブの永野が5-0の完璧な試合を見せる活躍もあり、最終的には45-36の圧勝で金メダル獲得。同競技では2012年ロンドン大会以来、今大会のフェンシング競技では5つ目のメダルとなった。
ゴルフ・男子:最終日、首位に3打差の4でスタートした松山英樹はスコアを6つ伸ばしたが、最終スコアは首位に2打差の-17で銅メダルに輝いた。松山にとってはプレーオフで4位に終わった東京大会の雪辱を果たし、日本男子ゴルフに史上初のメダルをもたらした。
8月4日(日):フェンシング女子サーブル団体で団体3つ目のメダル、柔道混合団体は2大会連続銀
フェンシング・女子サーブル団体:日本代表は3位決定戦でフランスと対戦。9ラウンドにわたる接戦の末、世界ランク1位のフランスを45-40で下し、銅メダルを獲得。女子フルーレ、男子エペに続いて団体種目で3つ目のメダル、サーブル種目でのメダルは日本史上初となった。
柔道・混合団体:東京大会と同じくフランス代表との決勝戦。日本は村尾、高山と先勝し、一時は3-1とリードするも、フランス代表に追いつかれて代表戦に。代表戦は90kg超級の斉藤立とテディ・リネールの再戦となるもリネールの一本勝ちで斉藤は敗れ、日本の雪辱ならず。2大会連続の銀メダルとなった。
8月3日(土)バドミントン女子ダブルス“シダマツ”銅、卓球女子シングルス早田が銅、フェンシング男子エペ団体が銀
バドミントン・女子ダブルス:志田千陽、松山奈未の“シダマツ”ペアが、マレーシアのタン・パーリー、ティナ・ムラリタランと対戦。ゲームカウント2-0のストレートで勝利して銅メダルを獲得、同種目では2016年リオ大会での金メダル以来の表彰台となった。
卓球・女子シングルス:準々決勝で痛めた左腕の影響もあり、準決勝で孫穎莎(中国)にストレートで敗れた早田ひな。棄権の可能性も噂された中、3位決定戦で申裕斌(韓国)と対戦。第2ゲームから3ゲーム連続で取り主導権と握り、ゲームカウント4-2で勝利。東京大会の伊藤美誠に続き二大会連続の銅メダル獲得となった。
フェンシング・男子エペ団体:ハンガリーとの決勝戦に臨んだ日本代表は接戦の末、最終第9試合の土壇場で同点に追いつき延長戦に持ち込んだが、あと一歩及ばず、25-26で敗戦。惜しくも連覇は逃したものの、銀メダルに輝き、二大会連続のメダル獲得となった。
8月2日(金):バドミントン“ワタガシ”ペアが2大会連続銅、女子フェンシングで史上初のメダル
バドミントン・混合ダブルス:渡辺勇大、東野有紗の“ワタガシ”ペアが3位決定戦で世界ラインキング2位のソ・スンジェ、チェ・ユジョンの韓国ペアを相手に2-0(21-13、22-20)のストレートで勝利、東京大会に続く2大会連続の銅メダルを獲得した。
フェンシング・女子フルーレ団体:準決勝で世界ランク1位のイタリアに敗れ、カナダ代表との3位決定戦に臨んだ日本代表。一時5点差までリードを広げるものの、カナダの追い上げを1点差で凌ぎ切り、33-32で勝利し、団体・個人を通じて女子フェンシング史上初のメダルとなる銅メダルを獲得した。
8月1日(木):柔道村尾が銀、体操岡が個人総合の日本4連覇を達成
体操・男子個人総合:岡慎之助は序盤の床、あん馬で高得点をマークし、首位に立つと、一時は3位まで交代するも、全種目でミスなく、安定したハイスコアを記録して初出場のオリンピックで金メダルを獲得。日本の体操選手として、ロンドン大会から数えて4連覇となった(2012/2016 内村航平、2020 橋本大輝)。
柔道・男子90kg級:村尾三四郎と東京大会・金メダルのラシャ・ベカウリ(ジョージア)の決勝戦、村尾は序盤、技ありを奪い優勢に試合を進めるも、中盤に追い付かれると、最後はビデオ判定の末に合わせ技一本でベカウリが勝利。村尾は銀メダルとなった。
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7月31日(水):柔道永瀬が2大会連続の金
柔道・男子81kg級:永瀬貴規は決勝で世界王者タト・グリガラシビリ(ジョージア)を相手に谷落で一本勝ちし、東京大会に続いて2大会連続の金メダル、日本人史上3人目となる3大会連続のメダル獲得を達成した。
7月30日(火):体操男子、スケボー堀米が逆転劇の末に金、柔道舟久保・橋本は銅
体操・男子団体:エース橋本大輝のミスなどもあり、中盤に得点を伸ばせず、一時は4位まで後退したものの、最終の鉄棒で橋本が14.566の高得点をマークし、中国代表を逆転、リオデジャネイロ大会以来2大会ぶりの金メダルに輝いた。
スケートボード・男子ストリート:堀米雄斗が最後の1本で97.08の高得点をマーク、2位に0.1差の大逆転で東京大会に続く2大会連続金メダルを獲得した。
柔道・男子73kg級:橋本壮市は準々決勝で反則負けを喫するも、敗者復活から3位決定戦へ。開始早々に一本背負い投げで技ありを奪って優勢勝ち、銅メダルを獲得した。
柔道・女子57kg級:舟久保遥香が準決勝開始早々の敗戦を喫するも敗者復活で3位決定戦へ進出。延長戦の末、ラファエラ・シウバ(ブラジル)の反則負けで銅メダルを獲得した。
7月29日(月):柔道阿部、スケボー吉沢、フェンシング加納が金獲得、馬術で92年ぶりのメダル獲得
馬術・総合馬術団体:最終種目の障害を前に3位につけていた日本チームは、北島隆三の馬が馬体検査をクリアできず、減点20点というアクシデントに見舞われるも、リサーブの田中を含めた三人が快走。馬術競技では92年ぶり2個目、馬術団体では史上初のメダル獲得を成し遂げた。
フェンシング・男子エペ個人:決勝には東京五輪でもエペ団体で金メダルに輝いた加納虹輝が出場。日本人選手2人を破って決勝に進出したヤニク・ボレル(フランス)と対戦し、持ち前のスピードを武器にポイントを重ねて勝利。フェンシングの個人種目では日本人初の金メダル獲得の快挙を成し遂げた。
競泳・男子400m個人メドレー:決勝には瀬戸大也と松下知之の2人が進出。バタフライ、背泳と瀬戸が2位につけていたが自由形で失速、一方自由形で追い上げた松下が自己ベストを更新し、4分08秒62で銀メダルに輝いた。瀬戸は7位に終わった。
スケートボード・女子ストリート:日本勢は3人揃って決勝に進出。1本目、2本目とトリックを決めた赤間凛音がリードする展開も、4本目に決勝の最高得点となる96.49点を叩き出した吉沢恋が逆転。5本目も「ハリケーン」を決めて金メダルを獲得した。4、5本目と得点を伸ばせなかった赤間が銀メダルに輝いた。東京五輪・銅メダルの中山楓奈は7位に終わった。
柔道・男子66kg級:阿部一二三は準決勝で世界ランキング1位のデニス・ヴィエル(モルドバ)をゴールデンスコア方式の延長戦で破り決勝進出。決勝ではウィリアン・リマ(ブラジル)から得意の袖釣り込み腰で技ありを奪い、合わせ技一本で勝利。東京大会に続きオリンピック連覇を達成した。
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7月28日(日):柔道女子・角田が今大会日本初金メダル
柔道男子60kg級:永山竜樹は準々決勝で『疑惑の判定』によりフラン・ガルリゴス(スペイン)に絞め落とされ、一本負けで敗れるも敗者復活を勝ち上がって3位決定戦に進出。サリフ・ユルデュズ(トルコ)に勝って銅メダルを獲得した。
柔道女子48kg級:角田夏実は準々決勝まで全て一本勝ち。準決勝は延長戦に入る苦戦となったが相手の反則負けから決勝進出。決勝では、バアサンキュー・バブドルジ(モンゴル)から巴投げで有効を奪うと、そのまま優勢勝ちを収めて今大会日本人メダル第1号で金メダルを獲得した。なお、このメダルがオリンピック日本選手団にとって夏季五輪通算500個目のメダルとなった。
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※獲得日は日本時間。