タンパベイ・バッカニアーズのトム・ブレイディが再びNFLから引退することを発表した。しかし、伝説のクォーターバックは今回は「永久に」だと語っている。
ブレイディの発表はソーシャルメディア上で行われた。2月1日(水)に53秒の動画を投稿し、その決断を明らかにした。
ブレイディは引退について、「前回はその経緯がかなり大掛かりなものだったことは承知しています」と語った。
「だから、長話をするつもりはありません。超感動的な引退エッセイは一度だけで十分で、私は昨年それをやりました」
ブレイディの引退は、2022年オフシーズンの引退発表からちょうど1年後のことだった。その際、ブレイディは 「私の時間とエネルギーを、私の注意を必要とする他のことに集中する時が来た」と語っていた。
ブレイディはそのわずか40日後に決断を翻すことになる。2022年シーズンはバッカニアーズでプレーし、4694パスヤード、25タッチダウン、9インターセプトを記録した。
バッカニアーズはプレーオフに進出したものの、レギュラーシーズンは8勝9敗という成績にとどまった。ブレイディにとっては、先発として初の負け越しシーズンとなった。最後の試合は、14-31で敗れたダラス・カウボーイズ戦。合計351パスヤード、2タッチダウン、1インターセプトを記録した。
それでもブレイディは、引退発表の場で、23年間のキャリアがどのように展開されたかを「何ひとつ変えるつもりはありません」と述べた。
「みんな、僕を支えてくれた一人ひとりに本当に感謝しています。家族、友人、チームメイト、ライバルたち…数え上げたらきりがありません。完璧な夢の中に生きることを許してくれて、みんなありがとう」
NFLネットワークのイアン・ラポポート氏は、ブレイディが今季限りで引退する決断には「家族への配慮」が大きな役割を果たしたと報じている。一方、ESPNのジェフ・ダーリントン氏は、ブレイディが引退を決断しない場合、バッカニアーズでのプレーを検討していたと報じている。
ブレイディは2023年のオフシーズンを前にラスベガス・レイダースと契約するのではと見られていたが、最近の憶測ではブロック・パーディが負傷したサンフランシスコ・49ersが有力とも見られていた。現在、両チームはクォーターバックの補強の面で別の方向に進む必要があり、それはバッカニアーズも同様だ。
ブレイディはNFLの歴代最多勝利クォーターバックとしてそのキャリアを終える。レギュラーシーズンで219勝、ポストシーズンを含めると通算251勝を記録した。また、リーグ最多のスーパーボウル7回優勝という偉業は、どのクォーターバックにとっても追いつくことが難しい記録だろう。
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原文:Tom Brady retires: Buccaneers QB says he is calling it quits 'for good' on anniversary of last retirement
翻訳:スポーティングニュース日本版編集部