米プロフットボールリーグNFLの2024年シーズンが日本時間9月6日(金)に開幕、昨季スーパーボウルに出場したカンザスシティ・チーフス、サンフランシスコ・49ersは揃って白星を飾り、順調なスタートを切った。
ここでは、WEEK 1の結果を振り返るとともに、WEEK 2の注目試合をピックアップする。チーフスの初戦の相手は、昨季のAFC選手権の再戦となるボルティモア・レイブンズ。昨シーズンのスーパーボウルMVPのパトリック・マホームズ(チーフスQB)とレギュラーシーズンMVPラマー・ジャクソン(レイブンズQB)の対決は終盤レイベンズの追い上げで大接戦に。試合終了間際にジャクソンが同点TDパスを決めたかに思われたが、パスをキャッチしたTEアイザイア・ライクリーの爪先がアウトオブバウンズだったとして得点を認められず。チーフスが27-20と辛くも逃げ切った。
49ersは、QBアーロン・ロジャース復帰で期待の高まるニューヨーク・ジェッツとマンデーナイトに対戦。ゲーム当日にエースRBマキャフリー欠場という事態に見舞われた49ersだったが、プロ3年目のバックアップRBジョーダン・メイソンがランで147ヤード 、1TDを獲得し、エース不在の穴を感じさせない活躍ぶりを披露。守備陣もロジャース率いるジェッツ攻撃陣から2つのターンオーバーを奪い、32-13と快勝した。
ブラジルでの一戦はラブ負傷退場でパッカーズに大きな痛手
ブラジル・サンパウロでの初開催となった今年のインターナショナルゲーム初戦、フィラデルフィア・イーグルスvsグリーンベイ・パッカーズは、4万5000人を超える大観衆を前に両チームとも一歩も譲らぬ一進一退の攻防を展開。イーグルスの新加入RBセイクワン・バークリーがラン・パス合わせて3TDをあげる活躍を見せ、34-29で競り勝った。
なお、この試合の終盤、今オフに4年2億2000万ドル(約315億円、1ドル=143円換算)の大型契約を手にし、今季の躍進が期待されているパッカーズQBジョーダン・ラブが負傷退場。今後3~6週間の戦線離脱が予想されており、パッカーズにとってはダブルで痛い敗戦となった。
WEEK2はビルズvsドルフィンズの同地区ライバルが激突
WEEK2注目のカードは、サースデイナイトに行われるバッファロー・ビルズvsマイアミ・ドルフィンズの同地区ライバル対決だ。両チームともに、ジョシュ・アレン(ビルズQB)、トゥア・タゴバイロア(ドルフィンズQB)というリーグ屈指のQBを軸に高い攻撃力を誇るだけに、スリリングなハイスコアリングの試合が期待できそうだ。
また、このオフにQBダック・プレスコット、WRシーディー・ラム、LBマイカ・パーソンズと攻守の主軸を大型契約で確保し、開幕戦でも快勝したダラス・カウボーイズは、これまた開幕戦でパンサーズを一蹴したセインツと対戦。充実した戦力で下馬評も高いカウボーイズの戦いぶりも目が離せない。
ルーキーQBたちの奮闘ぶりにも注目
今季一週ごとにその一挙手一投足を注目されているのが、2024年ドラフトで全体1位のケイレブ・ウィリアムズ(ベアーズ)を筆頭に史上最多タイとなる6人が指名を受けた新人クォータバックたちだ。
開幕戦ではその6人のうち、ウィリアムス、ジェイデン・ダニエルズ(コマンダーズ)、ボー・ニックス(ブロンコス)の3人が先発出場を果たしたものの、いずれも期待されたようなパフォーマンスを発揮することはできず。かろうじてウィリアムズ率いるベアーズは勝利したものの、コマンダーズ、ブロンコスは黒星スタートとなった。
WEEK2では、ウィリアムズが昨季の攻撃最優秀新人賞QB、C・J・ストラウド率いるテキサンズと顔を合わせるほか、ダニエルズは初戦完敗のジャイアンツとの同地区対戦で初白星獲得に、ニックスはスティーラーズの強力ディフェンス陣撃破に挑む。ペイトリオッツのドレイク・メイにもいつ先発デビューのチャンスが巡ってきてもおかしくないだけに、シーホークスvsペイトリオッツの一戦もチェックしておきたい。