NFL 2022-2023年シーズンのオールスター戦「プロボウル」はこれまでの内容が一新され、今年は「プロボウルゲームズ」という名称で2023年2月2日(日本時間3日)、5日(同6日)にラスベガス(アメリカ・ネバダ州)のアレジアント・スタジアムをはじめ市内数カ所で行われる。
プロボウルゲームズは、8種類のスキルズコンペティンションとこれまで行われていた試合に代わり実施されるフラッグフットボールゲームで構成されている。AFC、NFCの対抗戦形式は変わらず、各コンペティションの勝者にはポイントが与えられ、そのポイントを反映した上でフラッグフットボールゲームを行い、勝者を決めるフォーマットになっている。
各カンファレンスのヘッドコーチは、AFCがペイトン・マニング、NFCがイーライ・マニングと、リーグ史に名を残す兄弟クォーターバック(QB)が務める。
ファン、コーチ、選手の投票により決定するプロボウルのロスターは、ポジションごとに12月下旬に発表済み。ファン投票で最多票(30万6861票)を獲得したマイアミ・ドルフィンズのクオーターバック(QB)、トゥア・タゴヴァイオーラはプロボウルに選出された3人のリザーブとして控えていたが、リーグ規則によりプレーを制限される脳震とうの影響を考慮すべき対象選手のままシーズンを終えたため、出場は果たせなかった。また、翌週のスーパーボウル進出チーム、フィラデルフィア・イーグルス(NFC)とカンザスシティ・チーフス(AFC)からはそれぞれ8人、7人の選手がプロボウラーに選出されたが、例年同様不参加となる。
ここでは、代替出場選手を含めたプロボウル選出選手リスト、プロボウルゲームズのスキルズコンペティションの概要、放送予定を紹介する。
NFLプロボウルゲームズ2023のロスター(出場予定選手)
「※」は先発としての選出。「辞」は辞退者、「替→」は辞退者(上の行)の代替選出選手
NFCロスター
■オフェンス
★クォーターバック(QB)
ジェイレン・ハーツ(イーグルス)※ 辞
替→ジャレッド・ゴフ(ライオンズ)
ジーノ・スミス(シーホークス)
カーク・カズンズ(バイキングス)
★ランニングバック(RB)
セイクワン・バークリー(ジャイアンツ)※
トニー・ポラード(カウボーイズ) 辞
替→ダルビン・クック(バイキングス)
マイルズ・サンダース(イーグルス) 辞
替→クリスチャン・マカフリー(49ers)
★フルバック(FB)
カイル・ユーズチェック(49ers)※
★ワイドレシーバー(WR)
ジャスティン・ジェファーソン(バイキングス)※
AJ・ブラウン(イーグルス)※ 辞
替→アモン=ラ・セントブラウン(ライオンズ)
シーディー・ラム(カウボーイズ)
テリー・マクローリン(コマンダース)
★タイトエンド(TE)
ジョージ・キトル(49ers)※
TJ・ホッケンソン(バイキングス)
★オフェンシブタックル(OT)
トレント・ウイリアムス(49ers)※
レイン・ジョンソン(イーグルス)※ 辞
→パネイ・スーウェル(ライオンズ)
トリスタン・ワーフス(バッカニアーズ)
★オフェンシブガード(OG)
ザック・マーティン(カウボーイズ)※
ランドン・ディッカーソン(イーグルス)※辞
替→エルトン・ジェンキンス(パッカーズ)
クリス・リンドストローム(ファルコンズ)
★センター(C)
ジェイソン・ケルシー(イーグルス)※ 辞
替→タイラー・ビアダズ(カウボーイズ)
フランク・ラグナウ(ライオンズ)
■ディフェンス
★ディフェンシブエンド(DE)
ニック・ボサ(49ers)※
ブライアン・バーンズ(パンサーズ)※
デマーカス・ローレンス(カウボーイズ)
★インテリアラインマン(DT)
アーロン・ドナルド(ラムズ)※
ジョナサン・アレン(コマンダース)※
デクスター・ローレンス(ジャイアンツ)
★アウトサイドラインバッカー(OLB)
マイカ・パーソンズ(カウボーイズ)※
ザダリアス・スミス(バイキングス)※
ハサン・レディック(イーグルス) 辞
替→ダニエル・ハンター(バイキングス)
★インサイド/ミドルラインバッカー(ILB / MLB)
フレッド・ワーナー(49ers)※
デマリオ・デービス(セインツ)
★コーナーバック(CB)
ダリウス・スレイ(イーグルス)※ 辞
替→ジェイレン・ラムジー(ラムズ)
トレボン・ディッグス(カウボーイズ)※
タリク・ウーレン(シーホークス)
ジャイア・アレクサンダー(パッカーズ)
★フリーセーフティ(FS)
クアンドレ・ディッグス(シーホークス)※
★ストロングセーフティ(SF)
ブッダ・ベイカー(カーディナルス)※
タロアノア・フファンガ(49ers)
■スペシャルチーム
★ロングスナッパー(LS)
アンドリュー・デパオラ(バイキングス)※
★パンター(P)
トレス・ウェイ(コマンダース)※
★プレースキッカー(K)
ジェイソン・マイアーズ(シーホークス)※
★リターンスペシャリスト(RS)
ケボンタエ・ターピン(カウボーイズ)※
★スペシャルチーマー(ST)
ジェレミー・リーブズ(コマンダース)※
AFCロスター
■オフェンス
★クォーターバック(QB)
パトリック・マホームズ(チーフス)※ 辞
替→トレバー・ローレンス(ジャガーズ)
ジョシュ・アレン(ビルズ) 辞
替→タイラー・ハントリー(レイブンズ)
ジョー・バロウ(ベンガルズ) 辞
替→デレック・カー(レイダース)
★ランニングバック(RB)
ニック・チャッブ(ブラウンズ)※
ジョシュ・ジェイコブス(レイダース)
デリック・ヘンリー(タイタンズ)
★フルバック(FB)
パトリック・リカール(レイブンズ)※
★ワイドレシーバー(WR)
タイリーク・ヒル(ドルフィンズ)※
ステフォン・ディッグス(ビルズ)※
デイバント・アダムス(レイダース)
ジャマール・チェイス(ベンガルズ)
★タイトエンド(TE)
トラビス・ケルシー(チーフス)※ 辞
替→ドーソン・ノックス(ビルズ)
マーク・アンドリュース(レイブンズ)
★オフェンシブタックル(OT)
レアミー・タンシル(テキサンズ)※
テロン・アームステッド(ドルフィンズ)※
オーランド・ブルーム(チーフス) 辞
替→ディオン・ドーキンス(ビルズ)
★オフェンシブガード(OG)
ジョエル・バイトニオ(ブラウンズ)※
クエントン・ネルソン(コルツ)※ 辞
替→ロジャー・サフォルド(ビルズ)
ジョー・トゥニー(チーフス) 辞
替→ワイアット・テラー(ブラウンズ)
★センター(C)
クリード・ハンフリー(チーフス)※ 辞
替→ベン・ジョーンズ(タイタンズ)
ミッチ・モース(ビルズ)
■ディフェンス
★ディフェンシブエンド(DE)
マイルズ・ギャレット(ブラウンズ)※
マックス・クロスビー(レイダース)※
トレイ・ヘンドリクソン(ベンガルズ)
★インテリアラインマン(DT)
クリス・ジョーンズ(チーフス)※辞
→キャメロン・ヘイワード(スティーラーズ)
クイネン・ウィリアムス(ジェッツ)※
ジェフリー・シモンズ(タイタンズ)
★アウトサイドラインバッカー(OLB)
マット・ジュードン(ペイトリオッツ)※
カリル・マック(チャージャーズ)※ 辞
替→ブラッドリー・チャッブ(ドルフィンズ)
TJ・ワット(スティーラーズ) 辞
替→マット・ミラーノ(ビルズ)
★インサイド/ミドルラインバッカー(ILB / MLB)
ロクアン・スミス(レイブンズ)※
C.J.モズリー(ジェッツ)
★コーナーバック(CB)
ソース・ガードナー(ジェッツ)※
パトリック・サーテイン二世(ブロンコス)※
マーロン・ハンフリー(レイブンズ)
ザビエン・ハワード(ドルフィンズ)
★フリーセーフティ(FS)
ミンカ・フィッツパトリック(スティーラーズ)※
★ストロングセーフティ(SF)
ダーウィン・ジェームズ(チャージャーズ)※
ジョーダン・ポイヤー(ビルズ)
■スペシャルチーム
★ロングスナッパー(LS)
モーガン・コックス(タイタンズ)※
★パンター(P)
トミー・タウンゼンド(チーフス)※ 辞
替→AJ・コール(レイダース)
★プレースキッカー(K)
ジャスティン・タッカー(レイブンズ)※
★リターンスペシャリスト(RS)
デビン・ダバーネイ(レイブンズ)※ 辞
替→ジャマール・アグニュー(ジャガーズ)
★スペシャルチーマー(ST)
ジャスティン・ハーディー(ジェッツ)※
2023 プロボウル スキルズコンペティション概要
2月2日(木)
- エピック・プロボウル・ドッヂボール(Dodgeball):1チーム5名、計4チームが参加。初めは各カンファレンス内の攻撃陣と守備陣が対戦。その勝者が対戦し、勝者となったカンファレンスにポイントが与えられる。
- ライトニング・ラウンド(Lightning Round): 各カンファレンスから各16名が参加。3部構成のイベントを行い、最後は一人の選手が勝ち残りとなり、自分のカンファレンスにポイントが与えられる。第1部ではチームメイトを組み、次第に伸びていく距離から水風船を投げ合い、すべてのトスを成功させたチームが次のステージに進む。第2部では、プレーヤーが JUGS マシンから飛んでくるパントをキャッチして競い合う。そして第3部のチャンピオンシップラウンドでは、敵カンファレンスのヘッドコーチの頭上にあるバケツに設けられたターゲットを狙い、水風船をいかに早く落とすかを競い合う。
- ロンゲスト・ドライブ(Longest Drive):各カンファレンスから4名ずつが参加。ゴルフボールをいかに遠くへ飛ばすかを競う。
- プレシジョン・パス(Precision Passing):各カンファレンスから3名ずつQBが参加。1分間でいかに多くのターゲットにボールを当てられるかを競い合う。
- ベストキャッチ・ラウンド1(Best Catch Round One):各カンファレンスから2名ずつが参加。プレーヤーはラスベガスの名所でオリジナリティのあるボールキャッチを披露。それらをファン投票にかけ、各カンファンレンスの決勝進出者を決める。
2月5日(日)
- ベストキャッチ・ファイナル(Best Catch Round Two): 「ベストキャッチ・ラウンド1」の勝者は審査員を務める著名人の前で、キャッチパフォーマンスを披露。最も高い得点をつけられた選手が勝者となる。
- グリディロン・ガントレット(Gridiron Gauntlet):各カンファレンスから6名ずつが参加。リレー形式の対戦型レースで、4つのパートで構成される。各パート40ヤードには、さまざまな障害が設けられており、それをクリアしてフィニッシュラインを目指す。
- キック・タック・トゥ(Kick Tac Toe):各カンファレンスのキッカー、パンター、ロングスナッパーが巨大な三目並べ(いわゆるまるばつゲーム)で競うゲーム。連続で 33つのマスまたは合計5つのマスを取ったチームが勝者となる。
- ムーブ・ザ・チェーンズ(Move The Chains): 5人一組のチームは、ファーストダウンマーカーを使用して、10 ヤードの重りを積んだ壁をドラッグする必要がある。
- フラッグ・フットボール(Flag Football):7人制によるゲーム。ハーフ10分、50ヤードのフィールドで行われる。スキルコンペティションのポイントを反映した上で、3回実施し、最終的な勝者を決める。
NFL プロボウルゲームズ2023 放送配信予定
2023年のプロボウルゲームズは、リーグ公式インターネット配信サービスの『NFL GAME PASS』と、スポーツライブストリーミングサービスの『DAZN』で生中継される予定となっている。
日本時間2月6日(月)/現地5日
午前5:00 プロボウルゲームズ|GAME PASS / DAZN
※試合開催・放送予定は主催者及び放送局の都合で変更になる場合があります。