【NFLプレーオフ2022-2023】ディビジョナルラウンドの試合日程・放送予定・見どころ:第1シードのチーフスとイーグルスが登場

2023-01-21
読了時間 約4分
SN/GETTY

NFL 2022-2023シーズンのプレーオフ、ワイルドカードラウンド(プレーオフ1回戦)は6試合中4試合がワンポゼッション差以内の決着という接戦続きの展開となった。この流れは、AFC、NFCそれぞれのカンファレンスの準決勝に当たるディビジョナルプレーオフにも持ち込まれるのか?

ここではカンファレンスチャンピオンシップ進出をかけた戦いとなる今週の見どころ、試合日程(試合開始時間・対戦カード)、放送予定(テレビ中継、ネット配信)についてまとめる。

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1回戦免除となった第1シードのカンザスシティ・チーフス(AFC)、フィラデルフィア・イーグルス(NFC)は、コンディション面でのアドバンテージを生かして臨むプレーオフ初戦となる。だが、対峙するのは、1回戦で歴史的大逆転劇を演じたジャクソンビル・ジャガーズ(AFC第4シード)、アウェイで勝ち星を挙げたニューヨーク・ジャイアンツ(NFC第6シード)と勢いのあるチームだ。

ジャガーズの勢い、チーフスに通用するか?

チーフスは、クォーターバック(QB)のパトリック・マホームズ、タイトエンド(TE)のトラビス・ケルシーを中心にした攻撃力が武器。リーグ屈指のワイドレシーバー(WR)、タイリーク・ヒルがマイアミ・ドルフィンズへ移籍して迎えた今季だったが、レギュラーシーズンでは総獲得ヤード、得点ともにリーグ1位を誇り、イーグルズと並び14勝3敗のリーグ最高勝率でプレーオフ進出を決めた。

かたやジャガーズも、このところ勢いに乗りまくっている。レギュラーシーズンから振り返れば、4勝8敗からの5連勝、最終戦で地区優勝を決めてのプレーオフ進出。そしてワイルドカードではロサンゼルス・チャージャーズ相手にプレーオフ史上3番目の最大得点差27点をひっくり返して勝利を収め(31-30)、都合6連勝中だ。確かに対チャーチャーズ戦ではQBトレバー・ローレンスが前半に4被インターセプトも喫しなければ劇的な展開になり得なかったが、一発勝負のプレーオフで0-27から巻き返した勢いは侮れない。

攻守両面の戦力では、チーフスが上であることは間違いない。そのため、ジャガーズはオフェンスではチャージャーズ戦で109ヤードを走ったランニングバック(RB)、トラビス・イーティエンのラン攻撃、4TDを4選手に投げ分けたように的を絞らせないパス攻撃をバランスよく組み立てたいところ。ディフェンスではチーフスの爆発力を抑え込むことは容易でないが、試合の要所要所でジョシュ・アレン、トレボーン・ウォーカーらを中心に、パスラッシュなどでマホームズにプレッシャーをかけられるかがひとつの鍵となる。

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ジャイアンツがアウェイに強いということはーー

イーグルスはチーム史上最多のレギュラーシーズン14勝(3敗)を挙げ、今季の対ジャイアンツ戦も2連勝。QBジェイレン・ハーツ率いるオフェンス、アウトサイドラインバッカー(OLB)のハサン・レディックの16.0回を筆頭に4選手が二桁QBサックをマークし、リーグ史上3位となる計70回のサックを記録した強固なディフェンスを誇る。シーズン3敗のうち2敗はハーツが故障の影響で欠場した試合で、最終第18週には復帰済み。1回戦免除のアドバンテージもあったため、満を持してプレーオフに臨んでくるだろう。

ジャイアンツはワイルドカードでレギュラーシーズン12勝5敗、第3シードのミネソタ・バイキングスを31-24とアウェイで撃破。パス301ヤード&ラン78ヤードを獲得したQBダニエル・ジョーンズ、ランとパスで計100ヤード超のRBセイクワン・バークレーの活躍と守備陣の奮闘で格上相手に主導権を奪った。2016年以来のポストシーズン出場となったジャイアンツがアウェイで強さを発揮する姿は、スーパーボウル制覇への予兆(スーパーボウルを制した2008年、2012年のプレーオフは、全6試合中5試合がアウェイ)と捉えるオールドファンも多いことだろう。

レギュラーシーズンでは実に5勝差と、総合力でも差はあるものの、他地区よりもチーム同士の対抗心が伝統的に強いのがNFC東地区のライバル対決。イーグルスはWRのAJ・ブラウンをメインターゲットにしたパス攻撃、RBマイルズ・サンダースとハーツのランという強力な武器で序盤からリズムをつかみたいところだ。

一方、ジャイアンツは攻撃ラインが強烈なイーグルス守備陣にしっかり対応できるか、そして守備陣は相手のラン攻撃を抑えることができるかが鍵となりそう。ロースコアの展開に持ち込むことで、勝機を見出せるか。

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ビルズ対ベンガルズ、49ers対カウボイーズも見どころ満載

各カンファレンスのもう1カードも見どころは多い。

AFCはバッファロー・ビルズが昨季のAFC王者シンシナティ・ベンガルズを地元で迎え撃つ。ワイルドカードではビルズがマイアミ・ドルフィンズ相手に34-31、ベンガルズはボルティモア・レイブンズ相手に24-17と接戦を制したが、両チームとも内容的には苦しんだ部分もあった。

特にビルズは、自らのミスからドルフィンズにチャンスを与える場面が多く見られ、守備陣に翻弄された結果、QBジョシュ・アレンは2被インターセプトに7サックも食らった。ベンガルズは、レイブンズとのしのぎ合いを制したものの、攻撃ラインの主力にケガ人が相次ぎ、守備の良いレイブンズ相手とはいえ、QBジョー・バロウは4サックを食らい、ランプレーでヤードを稼ぐことができなかった。

そうした状況も踏まえて、両チームともにいかにして攻撃陣の立て直しを図るかがポイントとなりそうだ。

NFCは、攻守共に充実著しいサンフランシスコ・49ersがダラス・カウボーイズを迎える。49ersはシアトル・シーホークスに41-23、カウボーイズはタンパベイ・バッカニアーズに31-14と完勝でワイルドカードを突破してきた。

49ersは、今季リーグ1位の18.5サックをマークしたディフェンシブエンド(DE)のニック・ボサを擁する屈指のディフェンス陣が変わらずその強さを見せつけ、2022年ドラフト最下位指名のシンデレラQB、ブロック・パーディーがパス332ヤード・3TD、シーズン途中にトレード加入したRBクリスチャン・マカフリーもラン119ヤード、レシーブ17ヤード・1TDと大暴れした。

カウボーイズはケガ人が続きながらディフェンス陣が奮闘し、QBトム・ブレイディ率いるバッカニアーズの攻撃陣を抑え込んだ。オフェンス面ではQBダック・プレスコットがリーダーシップを発揮して攻撃陣をけん引。パス305ヤード・4TDとそのパフォーマンスで自身への低い評価を払拭した。

攻守共に戦力が充実している49ersを相手に、カウボーイズがどのように自分たちのリズムを掴むのか。やはりカギを握るのは、プレスコットとなりそうだ。

2022-2023 NFL ディビジョナルプレーオフ 試合開始時間・対戦カード・放送局

※右がホームチーム。チームのカッコ内はA=AFC、N=NFC、数字はシード

日本時間1月22日(日)/現地21日

午前6:30 ジャガーズ(A4)対チーフス(A1)|GAME PASS / DAZN  / 日テレジータス
午前10:15 ジャイアンツ(N6)対イーグルス(N1)|GAME PASS / DAZN  / 日テレジータス / NFLGO

日本時間1月23日(月)/現地22日

午前5:00 ベンガルズ(A3)対ビルズ(A2)|GAME PASS / DAZN  / 日テレジータス
午前8:30 カウボーイズ(N5)対 49ers(N2)|GAME PASS / DAZN  / 日テレジータス / NFLGO

※試合開催・放送予定は主催者及び放送局の都合で変更になる場合があります。

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