なぜ八村塁にトレードの噂が? レイカーズのラビーン獲得の鍵となる理由

2023-12-08
読了時間 約2分
(Getty Images)

ロサンゼルス・レイカーズはシカゴ・ブルズのザック・ラビーン獲得を巡る噂が続いている。

トレードの模索にラビーンとブルズが「前向きな姿勢を強めた」との最初に報じられた際、関心を寄せる可能性がある3チームのひとつとされたのがレイカーズだ。それから1か月、レイカーズは依然として、オールスター選出2回のラビーンとブルズが別れることになった場合の新天地候補とされている。

ラビーンは足のケガで1月中旬まで戦列を離脱中だ。これが注目なのは、1月15日(日本時間16日)になれば、オフシーズンにレイカーズが契約を結んだ多くの選手がトレード可能となるからである。そしてそこに含まれるのが、八村塁だ。

レイカーズがラビーンをトレードで獲得する場合、取引に八村が含まれると見られている理由をまとめる。

なぜ八村塁がレイカーズのザック・ラビーン獲得の鍵を握るのか

レイカーズは2022-2023シーズンのトレードデッドライン(トレード期限)で八村をワシントン・ウィザーズから獲得した。シーズン後にクオリファイイングオファーを提示し、八村は夏に制限つきフリーエージェントとなった。

八村とレイカーズはすぐに延長契約に至り、FA開始初日に3年5100万ドル(約72億9300万円/1ドル=143円換算)で合意した。レイカーズは同日、ディアンジェロ・ラッセルとも2年3600万ドル(約51億4800万円)で延長契約を結んでいる。

ラッセルは最速で12月15日(同16日)にトレード可能となる。一方、八村は1月15日(同16日)までトレードできない。

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今季のレイカーズでラッセルと八村よりも年俸が高いのは、レブロン・ジェームズとアンソニー・デイビスだけだ。レイカーズがジェームズやデイビスをトレードしない理由は明白だろう。そのため、八村とラッセルの契約を合わせることが、4010万ドル(約57億3430万円)という2023-2024シーズンのラビーンのサラリーとつり合わせるのに、最もクリーンな道となる。

八村とラッセル、ゲイブ・ビンセントで、レイカーズはラビーンの数字に達することができる。オースティン・リーブスを八村、ラッセルと組ませる選択肢もあるが、レイカーズはラビーン獲得にリーブスをトレードさせるつもりがないと報じられている。

特にリーブスに手をつけないのであれば、レイカーズは2029年か2030年のドラフト1巡目指名権を含めなければいけないかもしれない。

2023-24シーズンのレイカーズの高額報酬選手たち(Spotrac
選手 サラリー(ドル)
レブロン・ジェームズ $47,607,350
アンソニー・デイビス $40,600,080
ディアンジェロ・ラッセル $17,307,693
八村塁 $15,740,741
オースティン・リーブス $12,015,150
ゲイブ・ビンセント $10,500,000
ジャレッド・バンダービルト $4,698,000
トーリアン・プリンス $4,516,000

スポーティングニュース』のステフ・ノウ記者が報じたように、ラビーンはショットが不十分で攻撃に難があるレイカーズの役に立つだろう。ラビーンの守備の問題は、ジェームズ、デイビス、ジャレッド・バンダービルト、キャム・レディッシュで和らげられるかもしれない。

ブルズが完全な解体に反対なら、ラッセルと八村はデマー・デローザンやニコラ・ブーチェビッチとフィットするローテーションプレイヤーとなるだろう。一方、ブルズが解体を決断した場合は、ラッセルか八村、あるいは両選手を3ポイントショットとプレイメーク、得点力などを必要としているチームに放出する可能性がある。

ラッセルは今季、平均16.7得点、6.5アシスト、3P成功率40.5%を記録。八村は途中出場から平均11.4得点をあげている。

原文:Zach LaVine trade rumors: Why Rui Hachimura could be key to Lakers acquiring Bulls star(抄訳)
翻訳:坂東実藍