渡邊雄太がNBAでのキャリアを終了すると決断したことを発表した。
フェニックス・サンズからメンフィス・グリズリーズにトレードされるなど、変化の多いシーズンを送った渡邊は、日本に帰国しBリーグでバスケットボールキャリアを継続する。
6シーズンをNBAでプレイした渡邊は、インスタグラムのライブ配信で自身の決断を発表。その後、ソーシャルメディアのX(旧ツイッター)に「いろいろあったけど最高の6年間でした!」と投稿した。
2023-2024シーズン、渡邊は34試合に出場した。オフシーズンにサンズと契約し、トレード期限前にグリズリーズにトレードで移籍。5試合に出場したものの、手首を負傷して以降はシーズン終了まで欠場していた。
手首の負傷が完治後も、インジュアリーリポートには「個人的な理由(Personal Reason)」と記載された状態で欠場が続いていた。ライブ配信で渡邊はそれが「メンタル的な理由だった」と明かした。
グリズリーズにトレードされてから2試合目で25分という久々に長時間プレイしたことに大きな喜びを感じたものの、翌試合で出場できないことを伝えられたことがショックとなり、これまでのキャリアで抱えてきた様々なストレスが一気に出てしまったのではないかと、渡邊は説明している。
その後はコートに立つと身体が震えてしまう状態が続き、チームと相談した上で欠場していたと話した。
今後はBリーグでプレイすることを明言しながらも、どのチームともまだ交渉などはしておらず、どこでプレイするかは決まっていない。
日本のBリーグでプレイする前に、渡邊は2024年のパリ・オリンピックで日本代表としてプレイする機会があり、メンタル復調後は欠場しながらもチームとの練習には参加していたと語った。
渡邊雄太のNBAキャリア
2018年のNBAドラフトで指名されなかった渡邊は、ブルックリン・ネッツのサマーリーグチームと契約。
サマーリーグでの活躍が評価され、メンフィス・グリズリーズと2ウェイ契約を結び、グリズリーズとそのGリーグ傘下のメンフィス・ハッスルでプレイした。
2018年から2020年までグリズリーズで33試合に出場。2020年にフリーエージェントとなった渡邊は、ラプターズとエグジビット10契約を結び、2020-21シーズンの開幕前に2ウェイ契約へと切り替えられた。
2020-21シーズン終盤、渡邊はシーズン中の活躍を受けて2ウェイ契約から本契約へと切り替えられ、初のNBA本契約を手にした。もう1シーズンをラプターズで過ごし、2021年12月下旬にはクリーブランド・キャバリアーズ戦でキャリア最多となる26得点をマークした。
ラプターズでの在籍期間が終わると、渡邊はフリーエージェントとしてネッツと契約し、鋭いシュート力でチームメイトのケビン・デュラントらを驚かせる活躍を見せた。2022-23シーズン後に再びフリーエージェントとなり、フェニックス・サンズと契約してデュラントと再会した。
渡邊雄太のNBAスタッツ
渡邊はグリズリーズ、ラプターズ、ネッツ、サンズで合計213試合に出場した。そのうち9試合は先発出場している。
キャリア平均は以下の通り:
- 4.2得点
- 2.3リバウンド
- FG 42.6%
- 3P 37.0%
- FT 67.5%