渡邊雄太「プレイオフに向けてもうみんな一段ギアが上がっている」|プレイオフ前一問一答(4月15日/現地14日)

2023-04-14
読了時間 約2分
(Daisuke Sugiura)

4月16日(現地15日)から始まるNBAプレイオフ2023に第6シードのブルックリン・ネッツのメンバーとして出場する渡邊雄太が、第3シードのフィラデルフィア・76ersとのシリーズ第1戦前日にメディアの取材に応じた。

以下、プレイオフ前日の一問一答抜粋(すべて日本語での質疑応答。質問は要約)。

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プレイオフに向けてもうみんな一段ギアが上がっている

――プレイオフ前日の意気込みは。

渡邊:去年のプレイオフを経験して、試合はほとんど出れていないですけど、レギュラーシーズンとプレイオフで全然インテンシティー(緊張感)が変わってくるので、出番はどうなるかわからないですけど、そこに向けてしっかり準備はしておかなきゃなと思っています。

――シーズンからプレイオフへの切り替えは。

渡邊:日数的にそれほど長く開いているわけではないので、もちろん気持ちが切れるなんてこともないですし、プレイオフに向けてもうみんな一段ギアが上がっている感じなので、楽しみです。

――76ersに対するディフェンス対策が鍵。ネッツのチームとしての対策は

渡邊:それは言えないです(笑)。

――1年前、トロント・ラプターズで迎えた初めてのプレイオフの際、シーズン中と比べてプレイオフではスカウティングの量が一気に増えると話していた。それはチームが変わっても同じか

渡邊:けっこう分厚い本ではないですけど、選手のデータが入っている資料が渡されて、どこからシュートを打つのが好きだとか、どこからの確率が高いだとか、一人一人、細かく、選手によって分けられた資料を渡されて、これをしっかり頭に入れておけというふうに言われました。

――選手全員か、あるいはマッチアップしそうな選手のみか。

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渡邊:マッチアップしそうな選手が重点的なのはもちろんですけど、ただ、試合のなかでどの選手につくか、トランジッションだったら誰でもつかなきゃいけないですし、スイッチする場合も誰にでもつかなきゃいけないんで、やっぱり全員の特徴を掴んでおかなきゃいけないということです。

――昨年、プレイオフを経験したことは今年どのように生きてくると思うか。

渡邊:さっきも言った通り、レギュラーシーズンとプレイオフではもう全然、強度だったりが違ってきます。それを去年、主にベンチでとは言え、しっかり見ておいたおかげで、今年、自分がコートに立った時に良いイメージで入れるのかなと思っています。

――4月中旬すぎてもバスケができる喜びとは。

渡邊:プレイオフに出れないチームはもうシーズン終わってしまってるわけですし、これから優勝に向けて、戦いがまだまだ続けられるっていうのは本当にありがたいことだなと思います。

試合の状況によって、誰が誰につくかは分からないので、全員のことを頭に入れておかなければ

――先日、ジョエル・エンビードへの警戒を話していたが、以前、“最もガードするのが難しい選手”として名前を挙げていたこともあったジェームス・ハーデンのすごさは改めてどういうところにあるのか。

渡邊:やっぱり一時期の彼に比べたら、年も取ってきてたりする部分もあります。ただ、今でも得点力だったり、アシストでもすごい力を持っている。個人ではなかなか彼にしても(タイリース・)マキシーにしても、一人で抑えるのは難しいので、彼の特徴をつかんで、チームの約束事を守って、チーム全員でしっかり抑えたいと思っています。

――76ers戦ではジョージ・ニヤンをガードすることが多い印象がある。ニヤン、トバイアス・ハリスとのマッチアップがありそうか。

渡邊:3、4番でいったら彼らになるので、もちろんしっかり頭に入れています。ただ、さっきも言ったように、本当に試合の状況によって、誰が誰につくかは分からないので、とにかく全員のことを頭に入れておかなければと思っています。

――今季好調だった3ポイントショットは、プレイタイムが少ない時期でもどう感覚を維持したのか。

渡邊:出ている時にあれだけ数字を残したんだからと考えて、今季に関しては出れてない期間でも自信を失うこともなかったです。出たときはしっかり自信を持って、良い感じでレギュラーシーズンを終えられたかなっていうふうに思ってます。

取材・一問一答構成:杉浦大介


イースタン・カンファレンス第6シードのネッツと第3シードの76ersは、4月16日から始まるプレイオフのファーストラウンドで対戦する。