ブルックリン・ネッツの渡邊雄太が1月27日(現地26日)に本拠地バークレイズ・センター(ニューヨーク州ブルックリン)で行われたデトロイト・ピストンズ戦後にメディアの取材に応じた。
この試合で渡邊は23分30秒間出場し、3ポイントショット3本中1本成功を含むフィールドゴール5本中2本成功、フリースロー3本中3本成功の8得点をマークしたものの、チームは122-130で敗れた。
以下、渡邊の試合後の一問一答(すべて日本語での質疑応答。質問は要約)。
「あれだけディフェンスが崩れていたら、勝てる試合はない」
――厳しい展開での敗戦だった。
渡邊:あれだけディフェンスが崩れていたら、勝てる試合はないので、今日に関してはもう本当にもう言い訳も何もないです。ディフェンスがあまりにも悪すぎました。
――どうしても言い訳になるが、スケジュールは厳しかった。
渡邊:もちろんそれはそうです。西海岸の遠征が終わり、バック・トゥ・バック(2日連続の試合)だったわけですから、言い訳を探せばいくらでも出てきます。本当に言い訳を探すのは簡単です。ただ、そういうときにどうやって勝ち方を探すか。自分たちが成功するために何をしなければいけないかっていうのをしっかりと探さなきゃいけないなかで、そういうことを考えているようではダメです。実際に疲れがあるのは間違いないんですけど、今日は疲れがある、なしを抜きにして、勝つためのバスケットができていませんでした。点差以上に完敗かなという感じです。
――個人としては、オフェンスではゴールに向かって攻めていた。
渡邊:もうちょっと高確率で決めなきゃいけないという気持ちはあります。簡単に3ポイントショットは打てなくはなってきているので、リングにアタックして、フリースローをもらうっていうのは今後の自分の課題というか、大事なことになってくるかなと思います。
――最終的なプレイングタイムはチーム4位だが、入りは第2クォーター序盤と最近では最も遅かった。あの起用法にはどういう意図があったと思うか。
渡邊:セス(カリー)が抜けていた分、いつもと違うローテーションでいくのはわかっていました。たぶん第2クォーターを通じて僕を使いたかったのかなと思います。こういうふうに出すというのを改めて言われたわけではないんですけど、とりあえず前半は第2クォーターを通して僕を出したかったんじゃないかなと勝手に解釈しています。
――第2クォーターに起用され、第3、4クォーターにも再投入されてクロージングタイムもプレイするという流れだった。
渡邊:そうですね、はい。
――昨日、ディフェンス時の足は動いていたという話だったが、今日も個人としては守備は悪くはなかったのでは。
渡邊:可もなく不可もなくという感じでしょうか。スイッチミスは正直、自分のところでもありました。あれだけ簡単にやられるとなかなかリズムが掴めなくなってくる部分はあるので、今日はちょっと厳しかったです。
「一番基本的なことを欠かさずやるように」
――西海岸の遠征を終え、昨夜はフィラデルフィアでの試合後、深夜にニューヨークに戻って今日もゲームだった。タフな日程のなかで、コンディション作りで重視しているところは。
渡邊:しっかり食べて、しっかり寝るという一番基本的なことを欠かさずやるようにしています。サンフランシスコ(22日のゴールデンステイト・ウォリアーズ戦)での試合が終わった後、ニューヨークに帰ってきたんですが、3時間の時差が結構きついですし、フライトが着いたのは23日朝8時。その日はまる1日、オフになりましたが、次の日(24日)すぐ移動して、25日はフィラデルフィアでのゲームでした。
ただ、これが自分たちの仕事ですし、こういう経験は初めてではありません。僕は過去4年間もやってきていますし、もっと長くやっている選手もいます。自分たちだけではないですし、他のチームも遅かれ早かれどこかのタイミングでこういう日程はあります。そこは考え方次第というか、言い訳を探すようだったら二流のチームで終わるでしょう。そういうなかでもしっかりと方法を見つけ、自分たちがやらなければいけないことに集中できるチームが今後、勝っていけるチームかなと思います。
――今日に限らず、バック・トゥ・バックの2試合目はゲーム前のルーティンも少し変化するのか。
渡邊:基本的に僕はいつも朝、シューティングをしているんですけど、さすがに今日の朝はゆっくりしました。それ以外は別に変わらないです。(アリーナに入ってからのメニューなどは)一緒です。
取材・一問一答構成:杉浦大介
ネッツは次戦、1月29日午前7時30分(現地28日)から、本拠地バークレイズ・センターでニューヨーク・ニックスと対戦する。