2月10日(現地9日)にバークレイズ・センター(ニューヨーク州ブルックリン)で行われたシカゴ・ブルズ戦の前に、ブルックリン・ネッツの渡邊が日本メディアの取材に応じた。
ネッツはトレードの期限直前に、カイリー・アービングとケビン・デュラントの2大スター選手をトレードし、チームの大改造に踏み切った。
以下、試合前の一問一答抜粋(すべて日本語での質疑応答。質問は要約)。
手術が必要とかではなかったので良かった
――腰の状態は。
渡邊:(MRIの)結果が出たのは今日の朝です。マネージしながらできるとは言われました。痛みはもちろん消えてないですけど、とりあえずしばらく休まなきゃいけないとか、手術が必要とかそういうのではなかったので良かったです。
――チームはトレード期限でかなり大きく変わった。
渡邊:自分でも正直、頭があまり追いついていない部分もあります。ちょっと難しいんですけど、もうビジネスだというふうに割り切るしかないです。考えないようにといっても無理なんですけど、こういう世界にいる以上、という感じですかね。
彼らを知っているからこそ、彼らがトレードされるというのは理解できる部分もあります
――ケビン・デュラント(KD)と一緒にプレイすることに思い入れはあったのでは。
渡邊:いや、もう、それはカイリーにしてもそうです。正直、自分のなかではまだ整理は仕切れていないところはあるんですけど、これだけ大きな額が動く世界にいるので、カイリーがフロントと合意できなかった部分もわかります。
KDはKDでとにかく競争心が強く、勝ちにこだわっている選手。彼らを知っているからこそ、彼らがトレードされるというのは理解できる部分もあります。去年は僕もネッツを外から見ていて、(大変だという意味で)すごいチームだなとか思っていました。今年もおそらく外から見ていたらすごいことやっているなっていう感じだと思うんですけど、彼らを知っているからこそ、理解できる部分もかなりあります。
「起きたらもしかしたらトレードされているかも」という気持ち
――今回のトレード期限はネッツの誰が動いても不思議はないという雰囲気だった。もしかしたら自分が、という気持ちはあったのか。
渡邊:ありました、ありました。試合の日はいつも同じように昼寝するんですけど、ツイッターとかニュースを見始めたら寝れないと思ったんで、いったんシャットアウトして、「起きたらもしかしたらトレードされているかも」という気持ちで今日は眠りにつきました。
――このチームに愛着はあると思うが、残留となってやはりホッとしたのか。
渡邊:そうですね。ニューヨークは好きですし、このチームも好きです。チームがガラッと変わりますけど、まだ残りのシーズンは続きます。これだけウィングがいたらまた大変なんですけど、このチームで残りのシーズン頑張っていきたいと思っています。
取材・一問一答構成:杉浦大介