渡邊雄太「ここまでしっかりやってこれた自分をとりあえず今は1回褒めたい」|76ers戦後一問一答(4月10日/現地9日)

2023-04-09
読了時間 約2分
(Getty Images)

4月10日(現地9日)にバークレイズ・センター(ニューヨーク州ブルックリン)で行われたNBA 2022-2023レギュラーシーズンの最終戦となるフィラデルフィア・76ers戦に途中出場したブルックリン・ネッツの渡邊雄太が、試合後に日本メディアの取材に応じた。

以下、試合前の一問一答抜粋(すべて日本語での質疑応答。質問は要約)。

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ここまでしっかりやってこれた自分をとりあえず今は1回褒めたいなと思っています

――レギュラーシーズンを終え、プレイオフ進出も決まっている。

渡邊:今シーズンはすごく良い活躍ができたと思います。数字にもそれは残っていますし、プレイタイムがもっと毎試合それなりにもらえていたらもっと良い数字が残せたんじゃないかとも思っています。ノンギャランティー契約から始まって、色々ありましたけど、ここまでしっかりやってこれた自分をとりあえず今は1回褒めたいなと思っています。

プレイオフはすごいタフな試合になるでしょうね。去年、僕は(ラプターズの一員としてプレイオフで)76ersと対戦しました。アウェイの雰囲気はすごいですし、プレイオフでどのくらい出場機会をもらえるかはわからないですけど、しっかり準備はできていると思っています。

――今季を通じて新たに得たものは。

渡邊:今シーズン、圧倒的に自信は得られたと思っています。3ポイントショットに関してはいい数字を残せないと、今年で(NBAでの生き残りは)厳しくなってくるんじゃないかっていうなかで、最終的に45%に近い数字で決められました。それはすごい立派な数字だと思うので、そこは自分を誇らしく思って良いと思います。

さっきも言ったように、試合数がもっと増えていても、良いリズムのなかで毎試合打てるようになり、確率も試投数も決めれる数ももっと増えていたと思います。今までの努力がようやく形になって今シーズン、出てくれたかなという感じですね。

――やりたかったことで、できなかったと感じていることは。

渡邊:とりあえずシーズンが始まって自分がやらなければいけないことっていうのは毎試合やれていたと思います。もちろんもうちょっと技術の幅を広げたりしなければいけないのは当然あるんですけど、最低限、これはやらなきゃいけないと決めていた3Pとディフェンスの部分はある程度できたんじゃないかなと思っています。

――今季は楽しめたか。

渡邊:色々ありましたけど、総合的に見たら楽しめたんじゃないかなというふうには思います。

継続的にやっていることが今年、数字としてようやく出たのかなという感じです

――スタメン出場した今日の試合では今季最多のプレー時間。主力抜きのゲームで気持ち的に難しい部分もあったとしても、色々なことを思い切りできたのでは。

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渡邊:ほとんどピックアップゲームみたいな状態になっていました。向こうも普段使っているようなプレイは使わなかったでしょうし、こっちも今日はほとんどコールなしでいくっていうコーチの指示でゲームは始まりました。インテンシティーも正直、緩かったですし、それは自分もそうでした。

今日の試合に関しては本当におまけ程度ですね。ただ、試合に出れたっていうのは楽しかったです。感覚的には良かったのに外してしまったショットが2、3本あったので、あれは決めたかったなという感じですかね。

――3Pはもともとの目標だった成功率40%を大きく上回り、過去最高の数字を残した。向上の理由は。

渡邊:継続的にやっていることが今年、数字としてようやく出たのかなという感じです。特に何かを変えたわけではないですし、本当に今シーズンはシーズンを通して自信を持って打てていたと思います。ただ、やっぱり途中、試合に出れなくなったりして、多少リズムが悪くなったりしたことはありましたけど、それでも常に自信を持っては打てていたので、3Pに関してはもう自分の武器と言って良いんじゃないかと思います。

――来季も同じくらいの確率で決められそうだという手応えは。

渡邊:それくらい決めなきゃいけないですし、それが求められる役割になってくると思います。だから今季45%近くで決められたからといって、この夏さぼったりするようなことは絶対あり得ない。50%近くでも決めれたんじゃないかなという気持ちも強い分、NBAに残れたらの話ですけど、来年はそこを目指してやっていきたいです。

周りから見たら76ersの方が強いだろうと思われているけど、ウチも十分に勝てるだけのメンバーと力はある

――プレイオフで対戦する76ersはどこを警戒すべきチームなのか。

渡邊:全体的にメンバーが揃っていると思いますし、当然、ジョエル・エンビードは一人で抑えることはできない。去年は(エンビードの警戒に)数を増やしていって、外から決められて、それを嫌がったらエンビードに簡単にやられて、っていう流れでした。ラプターズの時と今年、ネッツでどういうふうに守り方を変えたりするのかなっていうのは1つ、また僕も色々と勉強しながらやっていけたらと思っています。

――ビッグマン対策が必要になるだけに、短時間でもプレイ機会はありそう。どういう形で貢献したいか。

渡邊:4敗した時点で僕の今シーズンは終わってしまいます。もちろん周りから見たら76ersの方が強いだろうと思われていると思いますけど、ウチも十分に勝てるだけのメンバーと力はあると思っています。僕はどういう状況で出されるかもわからないですけど、ピンポイントで出されたとしても、しっかり自分の役割をこなして、やっていけたらなというふうに思っています。

去年はプレイオフはもうほとんど出れないだろうなっていう状態のなかでレギュラーシーズンを終えたんですけど、今年は試合の状況に応じて出れる可能性がまだあると思うので、そこは正直、すごくワクワクしています。

取材・一問一答構成:杉浦大介


イースタン・カンファレンス第6シードのネッツと第3シードの76ersは、プレイオフのファーストラウンドで対戦する。

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