2月12日(現地11日)にバークレイズ・センター(ニューヨーク州ブルックリン)で行われたフィラデルフィア・76ers戦に途中出場したブルックリン・ネッツの渡邊雄太が、試合後に日本メディアの取材に応じた。
以下、試合後の一問一答抜粋(すべて日本語での質疑応答。質問は要約)。
今までと違うのは、僕はこのシーズンを通じて良いパフォーマンスができていること
――新体制での第1戦。大接戦の末、惜敗だった。
渡邊:ディフェンスはすごく良かったと思います。ただ、ジョー(・ハリス)以外の3ポイントが来なかった。ゲーム自体は悪くなく、今日は単純にチーム全体でショットが入らなかっただけかなと思っています。
――チームの層が厚くなり、個人としてはプレイイングタイムの増減がありそう。
渡邊:それはこのメンバーがトレードされた時にわかっていました。今までと違うのは、僕はこのシーズンを通じて良いパフォーマンスができていること。去年、ラプターズではケガ人もあって最初は試合に出ていたんですが、そこから自分のパフォーマンスが悪くなり、コーチの信頼を得られなくなったために出られない状態が続きました。
今はそうではありません。だから自分自身で心配することではなく、常に準備しておくだけです。今日、3Pを2本外した後に外されましたけど、(チーム事情で)決めていてもそうなっていたでしょう。自分自身、そこは気にしていないです。
――メンバーが変わって向上したのはやはりディフェンスか。
渡邊:そこは間違いないです。ウチみたいにこれだけスウィッチをディフェンスで多用するチームで、あれだけ高さと長さがある選手が揃っていると穴がなくなる。これからウチの強みになってくるかなと思います。
――ウィングが多く、守備がよく、一丸となってプレイするという点で、昨季まで属したラプターズに似ていると感じるか。
渡邊:ディフェンスの部分はそんな感じはしますね。去年のラプターズも同じように身長6フィート8インチ(203cm)、6フィート9インチ(206cm)くらいの選手がいっぱいいたので、似ている部分はあるかもしれないです。
今までもずっと一緒にやってたんじゃないかというくらい、全然違和感はなかった
――スペンサー・ディンウィディーをはじめ、新加入の選手の印象は。
渡邊:スペンサーは僕が1年目から夏、ずっとLA(ロサンゼルス)で一緒にワークアウトをしているので、よく知っている選手です。彼も僕のことをよく知ってくれているので、一緒にプレイすることは全然問題ないです。
他の選手にしても、今までもずっと一緒にやってたんじゃないかというくらい、全然違和感はなかったです。今日はスターターのうち4人が新しく来た選手でしたが、外から見ていてもそうは思えなかったんじゃないでしょうか。もっと時間を費やしていけば、かなり良いチームになるんじゃないかなと思います。
――負けても手応えを感じる内容ではあった。
渡邊:ウチは3Pは絶対決めなきゃいけないチームです。今日は何分の何ですかね?13/40(32.5%)ですか。そこからジョーの6本を抜いたらチームとしてはかなり悪い数字です。これだけ良いシューターが揃っているわけですから、ここまで1人以外は入らない日は多分なかなかないでしょう。
シクサーズはバックトゥバック(連戦)というのはありますけど、それでも彼らを相手にこれだけ戦えったっていうのはよかったんじゃないかなとも僕は思っています。
取材・一問一答構成:杉浦大介
ネッツは次戦、2月14日午前9時30分(現地13日)にニューヨーク州ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンでニューヨーク・ニックスと対戦する。