3月6日(現地5日)にバークレイズ・センター(ニューヨーク州ブルックリン)で行われたシャーロット・ホーネッツ戦に途中出場したブルックリン・ネッツの渡邊雄太が、試合前に日本メディアの取材に応じた。
以下、試合前の一問一答抜粋(すべて日本語での質疑応答。質問は要約)。
インジェクション(注射)をしてちょっと様子を見ようということになりました
――今のコンディションは。
渡邊:オールスターブレイクの約1週間は休んだんですけど、(腰の状態が)あまり良くならなかったので、いろいろ相談し、(3月2日に)インジェクション(注射)をしてちょっと様子を見ようということになりました。それでこのあいだ、射ったという感じです。
――腰の患部に痛み止めを射ったということか。
渡邊:はい。
――その後の経過は。
渡邊:まだ3日目ですが、まだそこまでは(良くなった)実感はないですかね。
――身体を動かすだけで痛みはあるのか。
渡邊:それはずっとあります。今日もさっき動いていて、まだ痛みはあります。(痛み止めの注射は)だいたい5日から1週間くらい、効果が出るにはかかるという話だったので、もうちょっと様子を見てという感じですかね。
――コートに立っているときにはアドレナリンが出ると思うが、痛みはやはりプレイにも影響しているか。
渡邊:プレイしているときでも痛みが出るときもありますし、特に試合後は結構強めに痛みが出ることが多かったんです。MRIを撮っても(医師からは)そんなに心配することではないとは言われているんで、痛みと相談しながらって感じかなと思っています。
僕が一番冷静でいられているんじゃないかなと勝手に思っています
――チーム内のローテーションに関して、オールスターブレイク前のマイアミ・ヒート戦でジャック・ボーン・ヘッドコーチからどんな話があったのか。
渡邊:5試合から8試合、とりあえず10人で回すと、そしてそのなかに僕は入っていないと言われました。あれから何試合かは数えていないですけど(※この日のホーネッツ戦が7戦目)、それ以降、どうするかっていうのはコミュニケーションを取っていません。もうしばらくは同じような感じでいくのかなとは思っています。
――自身の気持ちにどう折り合いをつけているのか。
渡邊:僕が一番冷静でいられているんじゃないかなと勝手に思っています。去年、(トロント・)ラプターズのときはコロナ明けのパフォーマンスが何試合か悪くて、ローテを外れました。(今は)そういうわけではないですし、チーム状況として出れないというだけ。
もちろん試合には出たいですし、自分がこれだけできるということを今シーズン証明してきたので、もちろん思うところはあります。ただ、今の状況を冷静に見た上で、自分のなかで割り切れているかなとは思っています。
――実際に良いプレイをし、3P成功率も規程不足ながらいまだにチーム1位。だからこそ見ている側もフラストレーションは感じるが、自身のなかで消化できているのか。
渡邊:それはコントロールできています。さっきも言った通り、自分のパフォーマンスが悪いから外されているわけではないんで、そこに関しては焦ることは何もないです。自分のパフォーマンスが悪くなって外された場合、何とかもっと良いアピールして、もっとコーチに印象付けなきゃというのがあるんですけど、そうではないので。
コーチのなかでも僕が使えるというのは分かった上で、チーム状況のなかで今は使えないという判断です。だから今まで出れたのになんでトレード直後に出れなくなるんだとか、そんなことはあまり思ってはいないです。
――コーチとのコミュニケーションが円滑なことは助けになっているのか。
渡邊:そうですね、正直にそうやって言ってくれたのは僕としてはすごくありがたかったです。3Pを2本外して外された試合(※2月11日のフィラデルフィア・76ers戦)があったと思うんですけど、あの時も「あの使い方は雄太に対して失礼な使い方だった」というふうに言ってくれました。
そうやってちゃんと真実を包み隠さずに話しくれます。コミュニケーションがなく試合に出れないで、なんでなのかなと思うのと、説明してくれてローテーションを外れるというのは全然違うので、そういったおかげで自分は冷静にいられているのかなと思います。
取材・一問一答構成:杉浦大介
ネッツは次戦、3月8日 午前10時(現地7日)にテキサス州ヒューストンのトヨタ・センターでヒューストン・ロケッツと対戦する。