12月13日（現地時間12日）、ワシントンDCのキャピタル・ワン・アリーナで行われたワシントン・ウィザーズ戦にベンチから途中出場したブルックリン・ネッツの渡邊雄太が試合後に日本メディアの取材に応じた。
ウィザーズの八村塁が欠場となったことで日本人対決とはならなかったが、戦列復帰から2戦目に出場した渡邊はクロージンラインナップの一員として勝利に貢献した。
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以下、試合後のロッカールーム前で行われた日本メディアとの質疑応答の抜粋（すべて日本語でのやり取り。質問は要約）。
オフェンスがダメでも終盤ああいうふうに使ってくれる
――復帰2戦目を振り返って。
渡邊：個人的には（良くなかったという意味で）言うことはないです。ただ、チームとしては、ちょっと雰囲気的にだらだらしていた時間はあっても、基本的に全体を通していいディフェンスができていたと思います。前半ちょっとやられすぎていたところはありましたが、後半しっかりアジャストできていました。連勝できて良かったです。
――個人的にチームとのケミストリーは。
渡邊：ディフェンスの部分では特に今日はヘルプディフェンスが良かったんじゃないかと思っています。完璧なディフェンスというのは絶対毎回はできないので、必ずミスが出てくるなか、しっかりとお互いにカバー出来合っていたと思います。
今日は僕もしっかり足を動かして頭を使ってやれていたと思うので、だからオフェンスがダメでも終盤ああいうふうに使ってくれるんだと思います。あれは続けていかなきゃいけないと思っています。
――たくさんの日本人ファンが観戦に来ていたが、故障欠場中の八村選手との対戦は叶わなかった。
渡邊：僕ら2人が同時に出るのは奇跡みたいなものなので（笑）。ちょっと気長に待ってもらえればなと思います。
――ディフェンスからエナジーを供給し、リードされていた第2クォーターは逆転を助けた。ある意味で渡邊選手らしい貢献の仕方だったのでは。
渡邊：あのメンバーのなかで僕はオフェンスを求められるわけではないので。レイアップを外しすぎたのは反省点ですけど、ディフェンスは良かったと思います。オフェンスは彼らがやってくれて、僕はおまけみたいな感じでいいと思っているので、反省するところはしっかり反省して、ただ、引きずるようなことでも全然ないと思います。そのへんはあまり気にはしてないです。
ネガティブな雰囲気が一切ない
――足はもう痛みはないのか。
渡邊：やっている最中は特に問題はありません。
――頭を打っているような感じもあったが。
渡邊：頭も大丈夫です。
――第4クォーター終盤、コーナーでのキャッチミスのあと、次のポゼッションで八村選手と話していたが。
渡邊：その前のトラベリングについて話していました（笑）。
――ネッツは直近の9戦中8勝。離脱前と今で違いはどのへんに感じるか。
渡邊：勝ち始めると雰囲気も良くなります。もともとこれだけの力のあるチーム。勝っていけばあまり考えなくてもリズムに乗れるというか、勝つ前提で試合に臨めます。そのメンタリティー、考え方ですよね。相手をなめてるとか、自分たちが調子乗ってるとか、そういう意味ではなく、今日も勝てると思えるんです。ネガティブな雰囲気が一切ないんで、そこが今、プラスに働いてるんじゃないかなと思っています。
――ネッツはこれからどれくらい良くなっていきそうか。
渡邊：もっと良くなり続けると僕は思っています。ケガ人もみんな帰ってきました。この状況のなかで、コーチ陣はローテーションをどうしようかとか、誰と誰を組み合わせようかとか、色々考えながらやっている最中でしょう。
これがしっかりとハマってきたときに、本来の自分たちの姿というか、みんながこれぐらいできるだろうと思っていたプレイが出来てくるのでしょう。だから僕たちはもっと、もっと高いところを目指してやっていけたらなと思います。
――2試合続けてクロージングラインナップで起用されていることでチームからの信頼を感じるか。
渡邊：今までだったら前半ああいうプレイをしたら後半は使われなかったでしょう。今回に限らず、ケガする前のブレイザーズ戦もそうですし、（20日の）グリズリーズ戦も、前半は全然よくなくても後半はしっかり使ってもらえました。
今日、第3クォーターのあの引っ込められ方で、第4クォーターの最後、また勝負どころで出してもらえるんだろうなというふうに思っていました。コーチから信頼を得ている部分だと思います。オフェンスがあれ（不調）でも試合に出して貰えるのはディフェンスで信頼されているから。そこをしっかり忘れずに、ディフェンスが一番だということをいつも頭に置いてやっていこうと思います。
――今回、八村選手と食事にはいかなかったのか。
渡邊：昨日、バタバタしたというほどじゃないですけど、僕が足の治療を結構時間かけながらやってるんで、（夕食は）普通にホテルで食べました。
ネッツは12月17日午前9時30分（現地16日）にオンタリオ州トロント（カナダ）のスコシアバンク・アリーナでトロント・ラプターズと対戦。ウィザーズは12月15日11時（現地14日）にコロラド州デンバーのボール・アリーナで行われるデンバー・ナゲッツ戦から西地区でのロード6連戦に臨む。