11月29日(現地時間28日)、ブルックリン・ネッツの渡邊雄太が、ニューヨーク州ブルックリンのバークレイズ・センターで行われたオーランド・マジック戦を欠場した。
次戦は八村塁の所属するワシントン・ウィザーズとの試合ということもあり復帰が注目されていたが、23日(同22日)のフィラデルフィア・76ers戦から5試合連続での欠場となった。
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以下、試合後のロッカールーム前で行われた日本メディアとの質疑応答の抜粋(すべて日本語でのやり取り。質問は要約)。
予定より回復が順調ではないので、水曜日(のウィザーズ戦)も厳しいかなと
――現在のケガの状態は。
渡邊:(右ハムストリングの)軽い肉離れです。切れたりはしていないんですけど、伸びている。下手したらブチっという可能性があるので、ちょっと慎重にならないといけません。本当は水曜日の試合(30日のウィザーズ戦)に向けてという話だったんですけど、予定より回復が順調ではないので、水曜日も厳しいかなという感じです(注・この日の試合前、ジャック・ボーンHCはウィザーズ戦も渡邊が欠場すると発表)。
――痛みはまだあるのか。
渡邊:昨日、ちょっと激しめに(練習を)やったんです。激しめといっても、コーチ陣を相手に1対1とまではいかないほどですけど、軽めにダミーディフェンスを相手にオフェンスをやったりした際、痛みがまだ少しありました。
現状、正直、試合に出れるくらいの痛さではあります。それでも場所が場所だけに、もし本当にひどい肉離れになったら、1か月離脱とかのケガになってしまいます。それだけは避けたいなということで慎重になっています。
――練習は毎日こなしているのか。
渡邊:コンディショニング含めて、シューティングなどを毎日やっています。そんなに走り回ったりはまだできていないですけど、痛みが出ない範囲で。今日は45分から1時間くらいシューティングをやったあと、ウェイトトレーニングとコンディショニング。もちろんケアもしっかり受けてという感じで、やれることはしっかりやっています。
マーキーフ・モリスに「軽めのケガは起こるから、今のうちにやっておけ」と言われた
――今後の方向性は。
渡邊:本来は昨日、コーチ陣と激しめにやって、今日、プレイタイムが少ない選手たちと一緒に3オン3、4オン4、5オン5をやり、水曜日に復帰というのが理想の形でした。それが昨日の時点でまだ痛みがあったので、MRIを撮り直そうということになったんです。これからの予定はこのMRIの結果次第。今日のMRIの結果で治っているということであれば、ただ痛みが出ているだけなので、もうあまり気にしなくていいのでしょう。ただ、まだ伸びている状態で、切れる恐れがあるなら、本当に無理はできなくなります。
――離脱前は好調だっただけに、悔しさや焦る気持ちはやはりあるのでは。
渡邊:昨日か一昨日、マーキーフ・モリスと話していた時に、「シーズンに5回くらいこういう軽めのケガは起こるから、今のうちにやっておけ。身体のシステムから、ケガを今のうちに出しておけ」と言われたんです。本当にそういうふうにプラスに捉えています。シーズンは長いので、なかなかケガなしでとはいかないです。だからこのあいだの捻挫にしても、今回もそうですけど、これくらいで済んで良かったなと。
昨季、ラプターズの最初のときは(復帰まで)2か月くらいのケガでしたが、先日の捻挫は2試合、今回は今のところまだ5試合。この程度で済んでいるので良しとしなければいけません。もちろん試合に出たいですし、焦る気持ちもあるんですけど、それは仕方ないので、今は治療に専念してという感じです。
取材・一問一答構成:杉浦大介
ネッツは12月1日午前9時30分(現地11月30日)にホームのバークレイズ・センターでウィザーズと対戦する。