1月22日(現地21日)、Gリーグ レギュラーシーズンのオクラホマシティ・ブルー戦で先発出場したテキサス・レジェンズの馬場雄大が試合後の単独取材に応じた。
馬場はチームが121-117で勝利した試合で、8得点、6リバウンド、8アシスト、1スティールをマークし、勝利に貢献している。
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以下、試合後のロッカールーム外で行われた質疑応答の抜粋(すべて日本語でのやり取り。質問は要約)。
——今日の試合を振り返って。
馬場:AJ・ローソンという新しい2ウェイ契約選手が初めてGリーグに来て僕らと一緒に試合をしたんですが、それでチームの雰囲気も良かったですし、試合の流れもアップテンポで速くて、すごく楽しかったですね。最近は負け越していたので、今日は勝ち切ることができたし、チームとしても次の試合に向けて良い準備ができると思います。
——前半は全体的にペースが早く、馬場選手も速攻から得意のリバースレイアップを決める場面が何度かあった。
馬場:ローソンにとっては初戦だったので、コーチもどういう感じで試合を進めていこうかなっていう意図があって、彼がチームを引っ張っていったっていうところから僕のプレイにもつながったと思うので、これからはそういうプレイがメインになってくる感じですね。
——今日は3ポイントショットを打つチャンスがなかなかなか巡ってこなかったようだが…。
馬場:今は26〜27試合終わっているんですけど(3Pの)確率もすごく良くて、僕に対するディフェンスの守り方も少しずつ変わってきているので、そこの部分のアジャストももう少し必要かなと思います。でも、自分がシュートを打てずにチームメイトにうまくアシストできるケースもあるので、そこはプラスに考えて、チームの勝利を一番に考えていきたいなとは思っています。
——確かに今日は8アシスト(チーム最多)を記録しているが、パスを出すことを意識したのか?
馬場:そうですね。メンタリティーとして常に、チームとして良いバスケをするってことが僕の考えで、そこを考えるにあたって、チームメイトが良い動きをしてくれたから僕が良いパスができたと思いますし、決めてくれないとアシストにならないので、チームメイトのプレイぶりにはすごく感謝しています。
——ここまでで成長したと感じるところと、これからさらに強化したいと考えているところは何かあるか?
馬場:難しいですね…。というのは、選手の怪我人の状況や2ウェイ契約選手の状況で、試合ごとにメンバーが変わることがあるので、何が成長したかは一概には言えないんです。でも、自分がボールを持ったときに、チームにとって良いアクションがどんどん出せるようになってきたかなとは思っていて、それがアシストにもつながっていると思います。
3Pについても、今はなかなか打ててはいないですけど、シーズンを通して、少しずつ打つ習慣は付けてこれているので、これからもどんどん伸ばしていきたいなと思っています。
あと、ディフェンスは自分の強みでもあるので、そこは継続してやっていきたいと思います。僕はディフェンスのストッパーとして出ているところもあるので、そこはもう、僕がやられたら崩れるっていう意識もあるので、責任を持ってプレイしているところです。
——今年はGリーグもオールスターがあるが、出たい気持ちはあるか。
馬場:もちろん、そこに出ると見る人の数が全然違うので、(オールスターに)出ることは、僕のことを知ってもらうための良いステージだと思います。なので、NBA選手になるにあたっては、プレイもそうですが、やっぱり知ってもらうことが大切なので、オールスターでプレイすることによってそのステップが踏めるかなと思います。選ばれたら選ばれたで楽しみたいなとは思っています。
——日本人のファンは馬場選手を応援して投票していると思うが。
馬場:(笑顔で)ほんとですか?(再度、確認するように)ほんとですか?
——馬場選手をNBAで見たいファンも多い。もちろん、NBAは諦めてない?
馬場:もちろんです! それはもちろんです! もう、そこに行くことしか考えてないです。でも、そこに行く気持ちと同時に、やっぱり今を大切にしなきゃいけないっていう気持ちもすごく強いので、焦る気持ちは自分のなかにあるんですけど、今は目の前の試合を1試合1試合、丁寧にこなしていくっていうことを自分は頑張ろうと思っています。
——今日、八村塁選手が自己最多タイの30得点を記録しているが。
馬場:(かなり驚いた様子で)えええええ! ほんとですか?
——八村選手や渡邊雄太選手の活躍を意識しているか。
馬場:もちろん、すごく気にはしてます。だけど、今は自分に集中してるというか、自分にベクトルを向けている時間というか。もちろん、彼らがあって今の僕があるとは思うんですけど、僕は彼らとはまったく違う道を歩んできて、僕の道を築いていきたいと思うので、今は自分にベクトルを向けている時間ですね。
——今回コメリカ・センターに実際に来てみて、試合後の10分間、ファンがコートに降りて来てレジェンズの選手と交流ができる場面を目の当たりにして、ファンと選手の距離が近いことに改めて驚いた。あの密な雰囲気をどう感じているか。
馬場:改めて思い知らされるのが、彼らがあって僕たちがプレイできるっていうことなんです。やっぱりファンがいなければ、いくら僕たちが活躍しても支えがないってことになるので、常に(それを)確認できる機会です。試合に負けたあとは大変な時もあるんですけど、逆に元気をもらったりすることもあるので、すごく感謝してますし、ひとつでも多くのチームが真似できたらいいんじゃないかなとは思いますね。
——結婚後、アメリカと日本で別居生活が続いていると思うが、NBAへの夢を叶えるにあたって奥さまはどんな存在?
馬場:そうですね、やっぱりメンタルのところですね。それこそ、僕は今、独りでアメリカにいて、なんでも独りでやらなきゃいけない状況で、シーズンを通してやっぱりメンタルがアップダウンするところなので、そこに関しては、離れているけれどもできる限りのことは彼女はしてくれています。彼女は、僕に対してだけじゃなくて、ほんとに元気を与える人なので、すごく良い影響をもらっていますし、早くNBA選手になって、一緒にアメリカで暮らすのを楽しみにしています。
取材・構成:YOKO B
レジェンズは、1月27日(現地26日)、H-E-Bセンターでオースティン・スパーズと対戦する。