6月27日、日本代表メンバーの馬場雄大がゴールデンステイト・ウォリアーズのミニキャンプに招待されたことを『スポーツ報知』が報じた。馬場の所属事務所は『スポーティングニュース』の取材に対し、馬場がキャンプに参加することは事実であり、すでに渡米していると認めている。
ウォリアーズのミニキャンプは27日から開始され、馬場は7月に開催されるサマーリーグのロスター入りを目指すこととなる。
2021-22シーズン、馬場はダラス・マーベリックスのGリーグチームであるテキサス・レジェンズでシーズンをスタートさせ、その後NBL(オーストラリア)のメルボルン・ユナイテッドに移籍していた。
馬場は2019年の夏にも、マーベリックスのミニキャンプに参加しており、そのときはサマーリーグでの活躍を経て、マーベリックスとエグジビット10契約を結んでいる。
エグジビット10契約と言えば、2020-21シーズン開幕前に渡邊雄太がトロント・ラプターズと結んだ契約だ。渡邊はその後、トレーニングキャンプとプレシーズン戦で結果を出し、2ウェイ契約に切り替えられ、開幕ロスター入りを果たした。さらに、シーズン終盤には本契約を勝ち取ったという経緯がある。
2021-22シーズンを制したNBA王者であるウォリアーズは、今季のサラリー総額がリーグトップだったことでも知られている。現状抱えているロスターでも、来季のサラリーはかなりの高額であるため、2ウェイ契約や最低保証契約でいかに有力な選手を獲得できるかがチーム作りにおいて重要となる。
もしウォリアーズのサマーリーグチームに参加し、トレーニングキャンプのロスターに入った場合、プレシーズン戦でもあるNBAジャパンゲームズで来日し、後輩の八村塁と日本で対戦するという夢の対決が実現する可能性もある。
一方で、馬場にとっては、サマーリーグはリーグ中のスカウトやフロントスタッフが集結する場でもあることから、ウォリアーズだけでなく全30チームに自身の存在をアピールする最適の場だ。その機会を得るためにも、まずはサマーリーグのロスター入りを勝ち取ることが絶対条件となる。
馬場は今週末にオーストラリアのメルボルンで開催されるFIBA W杯2023 アジア地区1次予選第3節の日本代表予備登録選手にもリストアップされている。だが、今回のキャンプと日程が近すぎることから、日本代表として7月1日と3日の試合に出場するのは難しいと予想される。
JBA(日本バスケットボール協会)は、現時点で第3節の日本代表チーム最終メンバーを発表していない。