ラスベガスの初戦を腰痛で欠場も「焦ってもしかたない」
ゴールデンステイト・ウォリアーズのサマーリーグチームに所属している馬場雄大は、7月8日(日本時間9日)、NBA 2K23サマーリーグの初戦となるニューヨーク・ニックス戦を私服姿でベンチから眺めていた。その前に行われたカリフォルニア・クラシックではコーチから休養欠場を告げられ、3試合中1試合を欠場したが、今回は少し事情が違った。前の日の練習で腰を捻って痛めてしまったのだという。
「スクリメージでやる気満々でやっていたら、終わった後、何かおかしいなと思って。(ホテルに)帰って痛くなり、そこから半分動けなくなった。トリートメントを受けてだいぶよくなったんですけれど、大事を取って休みました」
「無理して100%のパフォーマンスを出せないよりは、休んでちゃんと100%でやれるようにしたいなと思って」
休むことで焦りがまったくないと言えばウソになる。試合数が限られたサマーリーグだけに、1試合も無駄にはしたくない。一方で、自分にコントロールできないことで落ち込んでもしかたないと割り切るようにもしている。
「焦ってもしかたないっていうスタンスなので、やれることをやって…っていう感じですかね」
それに、ベンチから試合を見ることで学べたこともあった。
「ベンチにいるときは、同じ場にいながらも冷静に見れるときなので。どういうことが求められているとか、コーチの言っていることだったりっていうのは、ただ見るだけでなく、自分が入ったときにどうプレイするかっていうのは見ながらやっています」
「気負いはない。あとはいかにものにするか」
ラスベガスでのサマーリーグは今回で2年目。3年前、2019年はダラス・マーベリックスの一員として参加し、4試合に出場した。馬場にとっては海外進出の一歩目だった。
「前のときのほうが体育館(トーマス&マック・センター)が大きく感じましたね。こんな感じだったかなと思って」
あれから3年の間に、GリーグやオーストラリアのNBLで経験を積んだ。
「もう気負いだったりはないです。あとはいかにものにするか」と、前を見た。
翌9日(同10日)の練習では、チームメイトとは別メニューで、コーチたちを相手にドリルやシューティング練習などを行なった。チーム練習には参加できていないが、個人練習は最後までできたことで、10日(同11日)のサンアントニオ・スパーズ戦には出場したいと意気込む。
「あと数試合しかないので。この後、シーズンが始まるまでいくらでも休めるので。この期間は頑張りたいなと思います」
個人能力が出るディフェンスは強み
ラスベガスでのサマーリーグではウォリアーズのアシスタントコーチ、ジャマ・マラレイアがヘッドコーチを務めている。マラレイアは2020−21シーズンにはトロント・ラプターズのアシスタントコーチを務めていた。
「ラプターズにいて、(渡邊)雄太をずっと見ていたと言っていて。そこから話すようになりましたし、コミュニケーションを取るヘッドコーチなので、こっちのほうが少しチャンスがあるのかなとは思ったりもしています」
たとえ出場時間は短くても、試合に出たときにエネルギーを出して、目に留まるようなプレイをしたいと言う。
「サマーリーグは特殊なんで、エネルギー出したもの勝ちのところがあると思うんですよ。弱気になってその他といっしょみたいになっちゃうとだめだと思う。目に留まるようなプレイができたらなと思っています。『おっ』て思われてからがスタートだと思うので」
特に、ディフェンスではもっと自分の強みを見せていきたいという。そのためにも相手のベストプレイヤーのディフェンスを志願し、フルコートで守るぐらいの気持ちでいるという。
「ディフェンスは個人能力が出ると思う。そこはひとつの強みだと思うので。だから頑張りたいなと思います」
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