サマーリーグ初戦は控え出場で4得点、2リバウンド
馬場雄大が、NBAサマーリーグに戻ってきた。3年前、2019年はダラス・マーベリックスのサマーリーグチームに加わり、4試合に出場した。
今回は、NBAチャンピオンになったばかりのゴールデンステイト・ウォリアーズのサマーリーグチームのメンバーとなり、サンフランシスコのチェイス・センターで行われるカリフォルニア・クラシックとラスベガスで行われるNBA2K23サマーリーグ全8試合に帯同する。
7月2日(日本時間3日)の初戦、対サクラメント・キングスで馬場は控えから11分31秒出場し、4得点、2リバウンドをあげた。
前半は2リバウンドを取ったものの、オフェンスでは3ポイントショットを1本打って外した以外はパスを繋ぐなどサポート役に徹しており、慎重にプレイしている印象を受けた。大会前にサマーリーグで見せたいことを「アグレッシブなプレイ」と言っていたので意外に思い、試合後に聞くと「様子をちょっと見ていて…」と言う。
「(役割に)徹しすぎたかなとは思います。みんなが探り探りやっているから、自分がバンってやってもよかったかな」と少し反省した。
後半はその反省もあってか、ドライブインからのレイアップなど積極的なプレイも見られたが、全体としてはおとなしく、出場したウォリアーズ選手12人の中では最も短いプレイタイムだった。
「合流してからかなり(調子が)いい」
もっとも、慎重に見えるプレイになったのにはいくつかの理由もあった。
ひとつは、練習のときから「正しいプレイ」をやるように徹底されていること。準備期間が短いサマーリーグだけに、オフェンスは未完成だが、その中で自分のスタッツだけを考えたプレイをするより、やるべきプレイをすることを優先したわけだ。
もうひとつは、大会前の3日間の練習でかなり手応えを感じていること。
「正直、合流してからかなり(調子が)いいんですよ」と馬場。
「(シュートが)めちゃくちゃ入っているんですよ。だから感覚もいいですし、この夏続けてきたことというのがいい感じで手応えもあってやれている」
これは決して馬場の自己満足ではない。カリフォルニア・クラシックでウォリアーズのヘッドコーチを務めているセス・クーパーHC(Gリーグのサンタクルーズ・ウォリアーズHC)も、3日目の練習後に、馬場のプレイを称賛していた。
「彼はシュートがとてもいい。この3、4日間、練習で、とてもよくシュートを決めている。(攻守で)何をすべきか、どこにいるべきかについてもよくわかっている。いろいろなチーム、様々なスタイルのチームでやってきた経験があるということがわかる。私たちがやろうとしていることにとてもフィットしている」
馬場は、練習でそれだけの結果を出したという自信があるからこそ、出番が短くても落ち着いていられるとも語った。
「(これだけ練習で調子がよくても)出されないなら、もういいやというスタンスできょうはいた。本当にしかたないです。NBAにはいろいろ(事情が)あるじゃないですか。誰を使わないといけないとか。今までは、それがわかっていなかった。初めてのサマーリーグのときとか『なんで?』ってなっていたけど、今はそこにとらわれずにできている。それはいい成長しているところかなとは思います」
もちろん、このまま「様子見」をしたままでサマーリーグを終わらせるつもりはない。
「(サマーリーグは)何試合もあるので。これ(初戦にやったこと)ですべてではないので。ディフェンスで見せたり、打つところで打つことだったり。(シュートが)入らなくてもいいと思うんです。得点取らなくてもいい。そのとき、そのときで正しいプレイをしたらいいと思います。1試合ですべてを出せるものじゃないので、ここから2試合目、3試合目と上げていきます」
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