WNBAコミッショナーのキャシー・エンゲルバートは10月5日(日本時間6日)、NBA優勝7回のゴールデンステイト・ウォリアーズが、WNBAのエクスパンションチームのオーナーとなることを発表した。
WNBAの新球団は2008年ぶり。新チームは2025年シーズンから参入する。
新チームはウォリアーズの共同エグゼクティブチェアマンであるジョー・レイコブとピーター・グーバーが運営し、ウォリアーズの本拠地チェイス・センターでホームゲームを行う。
また、WNBA新チームの本部となるのは、1997年から2019年までウォリアーズの練習施設・フロントオフィスとして使用されたオークランドの施設。ワールドクラスの練習施設とチームのフロントオフィスのスタッフがそろえられることとなる。
エンゲルバートは「ベイエリアに新チームができ、情熱的なバスケットボールファンと女子バスケットボール支援の長い歴史を持つ地域にWNBAをもたらすことができ、うれしく思います」と述べた。
「この10年でウォリアーズが商業面とバスケットボールの双方の観点から大きな成功を収めてきたように、レイコブ、グーバー、そして彼らが率いるチームは、ワールドクラスの球団の築き方と運営方法を熟知しています。WNBAファミリー参加への彼らの関心は、リーグの成長の伸びしろを示す新たな兆しです」
レイコブは「ベイエリアはWNBAチームにとって完璧な市場であり、ようやくこの機会を結実させられたことをうれしく思います」と話している。
「ベイエリアにおける女子バスケットボールの豊かな歴史もあり、我々は数年前からWNBA球団に関心を寄せてきました。そして今こそ、そのビジョンを実行に移し、レガシィ(遺産)を土台に築いていくための理想的なタイミングだと信じています。WNBAは卓越した女子のプロバスケットボールリーグとしての確かな地位を築き続けており、世界最高の女子バスケットボール選手たちを支え、2025年にチームが始動するのを楽しみにしています」
WNBAチームを持つNBAチームは、ウォリアーズが6チーム目となる。そのほかはインディアナ・ペイサーズ(インディアナ・フィーバー)、ミネソタ・ティンバーウルブズ(ミネソタ・リンクス)、ブルックリン・ネッツ(ニューヨーク・リバティー)、フェニックス・サンズ(フェニックス・マーキュリー)、ワシントン・ウィザーズ(ワシントン・ミスティクス)だ。
リーグがビジネスの変革を続けていく中で、WNBAは2023年のレギュラーシーズンに視聴、観客動員、デジタルエンゲージメントの新記録を達成。オフシーズンもWNBAドラフトが2004年以来の視聴を記録している。