サンズの渡邊雄太に全米も注目 日本人フォワードがKDに気に入られている理由とは?

2023-11-10
読了時間 約2分
(NBAE via Getty Images)

フェニックス・サンズのケビン・デュラント、デビン・ブッカー、ブラッドリー・ビールのスター3人組が注目を集めるのは当然だが、チームをひとつにまとめているのはサンズの脇役たちだ。その中でも、控えの渡邊雄太はファンの人気者であり、チームメイトのお気に入りでもある。

デュラントは以前、渡邊について「すごく賢い選手なんだ」と話している

「彼はいつも正しい場所にいる気がする。ディフェンス面でもものすごくハードにプレイするし、しかも、彼のジャンプショットは年々良くなっている」

渡邊は今シーズンここまで8試合に出場し、1試合平均20分弱で6.1得点、3.4リバウンドを記録している。数字が飛び抜けているかどうかはともかく、彼がコートにいるときの存在感はかなり大きい。

渡邊雄太とは一体どんな選手なのか? 今シーズン、サンズで重要な役割を期待される6年目のフォワードについて紹介する。

渡邊雄太の経歴は?

渡邊はNBA6年目の日本人フォワード。サンズでプレイするのは2023-2024シーズンが初だ。

日本の横浜で生まれ、香川の尽誠学園高校に通った。19歳で渡米し、コネチカット州のセント・トーマス・モア・スクール(プレップスクール)で1シーズンを過ごした。

247Sports』で3スターと評価された渡邊は、ワシントンD.Cのジョージ・ワシントン大学でプレイすることを選択し、2014年に1年生として入学した。

渡邊雄太の大学でのスタッツ

渡邊はジョージ・ワシントン大で4シーズンを過ごしているが、大学1年の後半からフルタイムで先発でプレイしている。

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2年生には28試合に出場し、1試合平均12.2得点、4.8リバウンド、2.5アシスト、1.1スティール、1.1ブロックをマーク。エリート・ディフェンダーへと進化した渡邊は、アトランティック10オールディフェンスチームに選出された。

大学4年生のシーズンに渡邊はさらなる飛躍を遂げる。33試合に出場し、1試合平均16.3得点、6.1リバウンド、1.6アシスト、1.6ブロックを記録。この年の終わりには、再びアトランティック10オールディフェンスチームに選出され、アトランティック10カンファレンスのディフェンシブ・プレイヤー・オブ・ザ・イヤー(最優秀守備選手賞)にも選ばれている。

現時点で渡邊は、出場試合数(134)とブロック数(147)で大学史上歴代2位、得点(1460点)は歴代16位につけている。

渡邊雄太のNBAキャリア

2018年のNBAドラフトでドラフト外となった渡邊は、サマーリーグでブルックリン・ネッツと契約する。

サマーリーグでは5試合に出場し、1試合平均9.4得点、4.2リバウンド、1.6ブロックの活躍を見せた。渡邊の活躍は多くのチームの目に留まり、メンフィス・グリズリーズと2ウェイ契約を結び、グリズリーズとその傘下のGリーグのメンフィス・ハッスルでプレイすることになった。

渡邊は2018年から2020年までグリズリーズで33試合に出場。2020年にフリーエージェントとなった彼は、トロント・ラプターズとエグジビット10契約を結び、2020-21シーズンを前に2ウェイ契約へと変更された。

2020-21シーズン中に彼の2ウェイ契約は通常のNBA契約に切り替えられ、渡邊はさらにもう1シーズン、ラプターズでプレイを続けた。2021年12月下旬のクリーブランド・キャバリアーズ戦ではNBA自己最多となる26得点を記録している。

その後、FAとなった渡邊はネッツと契約し、その仕事ぶりとキレのあるシューティングでデュラントらを魅了する。2022-23シーズン終了後に再びFAとなった渡邊はサンズと契約を結び、デュラントと再びタッグを組むことになった。

渡邊雄太のNBA平均スタッツ

  • 4.4得点
  • 2.5リバウンド
  • 0.7アシスト
  • フィールドゴール成功率:43.7%
  • 3ポイント成功率:38.6%
  • フリースロー成功率:69.5%

原文:Who is Yuta Watanabe? Why Japanese forward is a favorite of Suns star Kevin Durant
翻訳:YOKO B