米大学バスケットボールNCAAディビジョン1(1部)のネブラスカ大学を卒業する富永啓生は今後、本格的にNBA入りを目指して活動していくことになる。その過程で重要となるのが自身のマネジメントを委ねるエージェント(代理人)の存在だ。
ここでは、プロバスケットボール選手としての富永のキャリア形成をサポートするマネジメント会社とエージェント会社について解説する。
富永啓生はいつ、どの会社とマネジメント契約を結んだのか?
富永のマネジメントを担当する会社は現時点で2つある。ひとつは、5月13日(現地12日)に契約が発表された株式会社インディペンデンスだ。同社は富永自身と日本国内におけるマネジメント契約を締結したと発表している。
また、翌14日(同13日)には、米エージェント会社『Tandem Sports + Entertainment』(タンデム・スポーツ・アンド・エンターテインメント)とグローバルエージェント契約を結んだことも、インディペンデンス社を通じて発表された。
富永啓生の日本国内マネジメント会社『株式会社インディペンデンス』はどんな会社?
株式会社インディペンデンスは、富永の日本国内におけるマネジメント全般を担当する。同社は、バスケットボールレンタルコート業界最大手で店舗コート数日本一を誇るという『バスケットボールレンタルコート ディーナゲッツ』を運営している。
富永の父親で元バスケットボール日本代表選手でもある啓之氏がディーナゲッツの愛知店でコーチをしていた関係で、富永が同店に8歳の時から定期的に通っていたことから、家族ぐるみでの深いつながりがあるようだ。
会社概要
- 会社名:株式会社インディペンデンス
- 代表取締役社長:近藤洋介
- 所在地:東京都八王子市
富永啓生のエージェント会社『タンデム・スポーツ・アンド・エンターテインメント』とはどんな会社?
タンデム・スポーツ・アンド・エンターテインメントは、米国を拠点とするエージェント会社だ。今後は、NBA入りを目指すプロバスケットボール選手・富永の国際代理人として、所属チームとの契約交渉全般を担当することになる。富永を担当するのはドゥルーナス・ヴィサーカス(Deirunas Visockas)氏だ。
NBAにおけるエージェントとしての実績は豊富で、主なクライアントには、デズモンド・ベイン(メンフィス・グリズリーズ)、ジャレット・アレン(クリーブランド・キャバリアーズ)、ジェレミー・ソーハン(サンアントニオ・スパーズ)、グラント・ヒル(元NBA選手)、レイ・アレン(元NBA選手)などがいる。
現地5月13日には、同社の公式Xアカウントで富永との契約を歓迎する投稿をしている。
会社概要
- 会社名:タンデム・スポーツ・アンド・エンターテインメント(Tandem Sports + Entertainment)
- 代表者:ジム・タナー(Jim Tanner)
- 所在地:アメリカ合衆国
- 公式ウェブサイト:tandemse.com
- 富永担当代理人:ドゥルーナス・ヴィサーカス(Deirunas Visockas)
国内マネジメント会社とエージェント会社の役割の違い
インディペンデンスは富永の日本国内における活動を統括するマネジメント会社だ。主に日本側のメディアや企業からの問い合わせ窓口として、富永の日本での活動や日本のメディア対応にかかわる部分を担当する。富永自身への取材、番組出演、CM起用や広告契約などパートナーシップの問い合わせや申し込みなどへの対応など、日本国内のマネジメント全般を担当する。また、エージェント会社との交渉もインディペンデンスが行なう。
一方で、タンデム・スポーツ・アンド・エンターテインメントは、富永のグローバルエージェント(国際代理人)として、NBA入りを目指す富永に代わってNBAを含む世界中のプロバスケットボールリーグ所属チームとの契約交渉全般を担当する会社だ。プロチームと契約するにあたって必要な条件面(年俸、契約期間、その他様々な条件)の交渉は今後、同社を通じて行われることになる。
一般的にエージェント会社は、クライアント(選手本人)の意向に沿いながら本人に代わって契約先となるチームとの交渉の窓口となり、条件の交渉から事務手続き、クライアントへのアドバイスなど、契約にかかわるあらゆるサポートを行なう。プロ選手としてのキャリア形成を担う上で、最も重要な会社といえる。