毎年、NBAシーズンが始まると、30チームが最終目標のために競い合う。ラリー・オブライエン・トロフィーだ。
ポストシーズンになると、その数は20チームになる。そしてプレイイン・トーナメントを経て16チームが最後の1チームになるまで競っていく。NBAの76年の歴史で、19の球団は最後の勝者となってきた。だが、11チームはその栄光を経験したことがない。
NBAプレイオフ2023のウェスタン・カンファレンス・ファイナルでロサンゼルス・レイカーズをスウィープ(4勝0敗)で下し、デンバー・ナゲッツはリーグ参入後初となるNBAファイナル進出を果たした。彼らは次に初の優勝を目指す。
ナゲッツが初進出を果たしたNBAファイナルの舞台にたどり着いたことがないのは、どのチームかを見ていこう。
NBAファイナルを戦ったことがないチームは?
ナゲッツが46年にわたる苦悩に終止符を打ったことで、NBAファイナルに勝ち進んだことがない球団は5つとなった。1970年にバッファロー・ブレーブスとしてNBAに参入した現ロサンゼルス・クリッパーズは、NBAファイナル未経験の球団で最も歴史が長い。彼らがプレイオフのセカンドラウンドを突破したのは1回だけだ。
プレイオフのセカンドラウンドを突破したことがないのは、シャーロット・ホーネッツとニューオーリンズ・ペリカンズの2チームだけだ。
チーム | NBAでの初シーズン | ファイナル逸失シーズン数 |
クリッパーズ | 1970-71 | 53 |
ウルブズ | 1989-90 | 34 |
ホーネッツ** | 1988-89 | 33* |
グリズリーズ | 1995-96 | 28 |
ペリカンズ** | 2002-03 | 21 |
*シャーロットには2003年から05年までチームがなかったため2シーズン減。
**ペリカンズはホーネッツが本拠地をニューオーリンズに移転した2002-2003シーズンに創設。1988年から2002年までは現在のホーネッツ球団。
NBAファイナルで勝ったことがないチームはいくつ?
タイトルを獲得したことがないのは、NBAファイナルに進出したことがない5チームのほかにさらに6チームある。
その中で最もNBAファイナルを経験しているのは、3回進出のフェニックス・サンズだ。1976年はボストン・セルティックス、1993年はシカゴ・ブルズ、2021年はミルウォーキー・バックスに敗れた。
チーム | NBAファイナル進出回数 | 前回のNBAファイナル進出年 |
サンズ | 3 | 2021 |
マジック | 2 | 2009 |
ネッツ | 2 | 2003 |
ジャズ | 2 | 1998 |
ペイサーズ | 1 | 2000 |
ナゲッツ | 1 | 2023 |
クリッパーズ | 0 | — |
グリズリーズ | 0 | — |
ホーネッツ | 0 | — |
ペリカンズ | 0 | — |
ウルブズ | 0 | — |
最も長くNBAファイナルで勝てていないのは?
拡張や移転があったため、76年のNBAの歴史における異なる時代に優勝を経験した球団もある。アトランタ・ホークスやサクラメント・キングスが異なる本拠地でタイトルを手にしたことがある例だ。
キングスは1951年、ロチェスター・ロイヤルズ時代にNBAファイナルで勝っている。ホークスはセントルイス時代にNBAファイナル1958で優勝した。
順位 | チーム | シーズン数 | 前回NBAファイナル進出年 | 勝敗 |
1. | キングス | 72 | 1951 | 勝 |
2. | ホークス | 62 | 1961 | 負 |
3. | クリッパーズ | 53 | — | — |
4. | ウィザーズ | 44 | 1979 | 負 |
5. | ウルブズ | 34 | — | — |
6. | ホーネッツ | 33 | — | — |
7. | ブレイザーズ | 31 | 1992 | 負 |
8. | ロケッツ | 28 | 1995 | 勝 |
グリズリーズ | 28 | — | — |
原文:Which teams have never made the NBA Finals? Nuggets make history with trip in 2023(抄訳)