アメリカ代表はパリオリンピック2024で5大会連続の金メダルを目指している。
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男子バスケットボールのグループフェーズで、アメリカは3戦全勝。大会最多となる+64の得失点差を記録し、トップシードで準々決勝進出を決めた。
ここからは、勝たなければ家に帰ることになる決勝トーナメントだ。表彰台の一番高いところまで、あと3勝となった。
レブロン・ジェームズやケビン・デュラントを擁するアメリカが準々決勝で対戦するのは、1勝2敗でグループBを3位通過したブラジルだ。
強豪のフランスとドイツに敗れたブラジルだが、グループフェーズ最終戦では日本に18点差をつけて勝利。得失点差でギリシャをわずか1ポイント上回り、決勝トーナメント進出を果たした。
ブラジルには準々決勝でアメリカに挑むだけの力があるのか。『スポーティングニュース』が、両チームの対戦についてまとめた。
アメリカ対ブラジル、パリオリンピック2024準々決勝展望
アメリカは負けなしでベスト8進出を達成した。このチームの敗北を予想するのは得策ではない。
スティーブ・カー・ヘッドコーチによるスターティングラインナップとローテーションが大きな話題となってきたが、どのコンビネーションでも結果は同じだった。アメリカの勝利だ。彼らはあまりにもタレントぞろいで層が厚い。
ふくらはぎのケガから復帰したデュラントは、今夏の代表戦で初の試合となったセルビアとのオリンピック初戦で、最初の8本のショットを決めるなど23得点をあげた。プエルトリコ戦ではアンソニ-・エドワーズが26得点をマーク。グループフェーズを締めくくる快勝に貢献している。
アメリカのエンジンとなっていたのがジェームズ。平均14.3得点、チーム最多の7.3アシスト、6.7リバウンドと、バランスのとれた安定の活躍だ。
ステフィン・カリーはまだ際立っていない。だが、それが噴火寸前の休火山であることは、世界の誰もが知っている。
ブラジルは手ごわい相手だ。しかし、アメリカのスピードや身体能力と競り合うのは大変だろう。
元NBAドラフト1巡目指名のブルーノ・カボクロは、平均16.0得点、7.3リバウンドと見事な活躍を見せている。ハウル・ネトやマルセリーニョ・ウエルタスといった元NBA選手たちも、それぞれ平均5.0アシストを記録し、攻撃を回し続けている。ビトール・ベニーチは3ポイントショット成功率56.3%と、今大会最も好調なシューターのひとりだ。
それでも、ブラジルの攻撃力はアメリカに挑めるほどではない。平均80.3得点は大会ワースト3位の数字で、アメリカの105.7得点とは25点差以上離れている。
グループフェーズの3試合すべてで相手を90点未満に抑えており、ブラジルは守備が優れている。しかし、アメリカの得点力についていこうとするには力不足だろう。
予想:アメリカ勝利
アメリカ対ブラジルの注目ポイント:ブルーノ・カボクロ対策と3Pシューター
アメリカのロスターには、NBAでも有数の才能あるスコアラーたちがそろっている。その層の厚さは、ジョエル・エンビードやジェイソン・テイタム、デビン・ブッカーといった実績あるナンバーワンオプションたちが攻撃で目立たず、カリーもまだ活躍していないほどだ。
何があってもアメリカは得点をあげてくるだろう。そして前述のとおり、ブラジルはそれについていくのが大変なはずだ。だからこそ、アメリカを勝利に導くのは守備となる。
サイズで下回る日本との試合で、カボクロは今大会最高級の印象的な試合を披露したばかりだ。3P4本中4本成功を含む33得点、17リバウンドを記録した。そしてブラジルは彼の周囲に、少なくとも3P成功率40%超の選手が4人いる。
アメリカのセカンドユニットのフロントコートコンビ、アンソニ-・デイビスとバム・アデバヨは、カボクロが3Pラインの内側でボールを持つたびに苦しめてくるはずだ。彼らは3Pにも対応できるだけの敏捷性も持つ。
テイタムやエドワーズのような、長さと身体能力を兼ね備えるペリメーターディフェンダーたちは、ベニーチやレオ・メインデルといったシューターたちを抑えるのに苦労しないだろう。(足首のケガを抱える)ドリュー・ホリデーとデリック・ホワイトは、ネト、ウエルタス、ヤゴ・サントスといったガード陣にとって、守備で悪夢となるはずだ。
守備の面で集中を保っている限り、アメリカはまったく問題なく、ブラジルにやすやすと対処できるだろう。
原文:USA vs. Brazil prediction, picks, odds for 2024 Olympics basketball quarterfinals(抄訳)
翻訳:坂東実藍