サンズの2023年フリーエージェント:渡邊雄太と契約、ゴードン獲得

2023-07-02
読了時間 約2分
(NBA Getty Images)

フェニックス・サンズはNBAドラフト2023を前に、新たなスーパースターを獲得して大きな注目を集めた。トレードでブラッドリー・ビールを獲得したのだ。

これにより、サンズの優勝候補としてのチャンスが大きくなったのは疑いない。だが、ビール、ケビン・デュラント、デビン・ブッカー、ディアンドレ・エイトンの主軸を囲むメンバーを固めるのに、チームの財政的柔軟性に足かせをはめることにもなった。

サンズはフリーエージェント市場を迎えるにあたり、サラリーキャップの空きがあまりない中で、大半を最低限の契約でロスターを埋める必要があったのだ。これは決して簡単なことではない。

そしてFA初日、サンズのフロントオフィスは時間を無駄にすることなく、ロスターの構築に動いた。ローテーションに貢献し得る6人の選手と契約したのだ。そこまで知られてはいないものの、クオリティーの高いロールプレイヤーたちだ。『スポーティングニュース』のステフ・ノウ記者は、FA初日にサンズをA評価としている。

サンズが獲得した選手たちをスポーティングニュースがまとめた。

2023年のNBA フリーエージェントでサンズが獲得した選手たち

エリック・ゴードン(ガード)

サンズはNBAでの16シーズン目に大きな勝利を目指すゴードンというベテランを手に入れた。

2022-2023シーズンのゴードンは再建中のヒューストン・ロケッツでスタートし、トレードデッドライン(トレード期限)でロサンゼルス・クリッパーズに加入。レギュラーシーズンの22試合で平均11.0得点、3ポイントショット成功率42.3%を記録した。

ゴードンのショット力はサンズにとって大きいだろう。ビール、ブッカー、デュラントが相手の守備の注意を引きつけることで生まれるオープンなショットをたくさん打つことができるからだ。35歳になっても、ゴードンはサンズに多くをもたらすことができるだろう。

渡邊雄太(フォワード)

スーパースターたちの主軸に渡邊が完璧にフィットする理由については、すでにノウ記者が深掘りしている。

6フィート9インチ(約206センチ)の渡邊は、ブルックリン・ネッツですでにデュラントと一緒にプレイしている。そして2022-2023シーズンは有数の出来で、ノックダウンシューターとして、フロアを広げることができることを示した。

昨季の渡邊は自己最高となる3ポイントショット成功率44.4%を記録し、デュラントやカイリー・アービングといったショットクリエイターたちに貢献した。このスキルはビールやブッカー、エイトンらとプレイする上でも貴重となるだろう。さらにウィングでのサイズは追加ボーナスにもなる。守備で知られた選手ではないが、コートに立てば常に110%を出すだろう。リバウンドでも貢献できる。

影響力のあるローテーションプレイヤーを加えたいチームにとって、非常に価値のある選手だ。

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ドリュー・ユーバンクス(センター)

ユーバンクスは昨季のポートランド・トレイルブレイザーズで、ユスフ・ヌルキッチが負傷している時やラインナップから外れている時に、静かな貢献を見せた。スターターとして28試合に出場し、平均8.9得点、6.9リバウンド、2.0アシスト、1.6ブロックを記録。リムを守ることができるスキルを持ったビッグマンであることを証明した。

2022年のトレードデッドライン(トレード期限)でサンアントニオ・スパーズからトロント・ラプターズにトレードされ、その後ブレイザーズと10日間契約を結んだユーバンクスは、22試合出場(全試合先発)で平均14.5得点、8.5リバウンド、1.6アシストを記録し、2022-23シーズンを前にブレイザーズとの契約を勝ち取った。

サンズはFAの直前にジョック・ランデールへのクオリファイング・オファーを取り下げて注目されたが、直後にユーバンクスを獲得したことで代役となる控えビッグマンを手に入れている。

ケイタ・ベイツ・ジョップ(フォワード)

ベイツ・ジョップは多才なフォワードで、チームの勝利に貢献するためなら、小さなことをすべて進んでやろうとする。2022-23シーズンはスパーズで平均9.7得点、3.7リバウンド、1.5アシスト、FG成功率50.8%、3P成功率39.4%を記録した。

7フィート3インチ(約221センチ)のウィングスパンで複数のポジションを守ることができ、ジャンプショットを改善して、役立つ3Pシューターとなった。パスやプレイメークにも意欲的だ。

オハイオステイト大学でコンセンサス・オールアメリカンとビッグテンの年間最優秀選手に選出されたのは5年前だ。彼もまた、サンズがローリスクで獲得したハイクオリティーの選手である。

チメジー・メトゥ(センター)

メトゥは昨季、サクラメント・キングスで66試合に出場し、平均10.4分間のプレイで4.9得点、3.0リバウンドを記録した。

26歳のメトゥはスモールボールで5番のオプションとなる。ただ、キングスではプレイオフでローテーション入りできなかった。サンズのロスターではビッグマンの層を厚くするのに役立つだろう。安定した出場時間を得るのは、エイトンやユーバンクスを起用できない時になるはずだ。

デイミオン・リーとジョシュ・オコーギーとの再契約

リーとオコーギーはともに2022-23シーズンを通じてサンズに貢献したおなじみの選手たちだ。

リーは純粋なシューターで、昨季は3P成功率44.5%を記録している。オコーギーはエネルギッシュで守備の意識が高いフォワード。デンバー・ナゲッツと対戦したウェスタン・カンファレンス・セミファイナルの5試合で先発出場した。

原文:Who did Suns sign in free agency? Yuta Watanabe headlines additions around Kevin Durant, Devin Booker(抄訳)

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