NBAファイナルの舞台に戻ることを目指していたフェニックス・サンズは、ウェスタン・カンファレンス準決勝の第7戦でダラス・マーベリックスに123-90で敗れ、シーズン敗退となった。
クリス・ポールは第7戦について「タフなゲームだった」と話している。
「シーズン中ずっとディフェンスが頼みの綱だったのに、今夜はディフェンスがダメだったし、オフェンスもダメだった…。この状況に備えてシーズン通してプレイしてきたのにうまくいかなかったんだ」
33点差での敗戦は、フィールドゴール8本中4本成功で10得点、4アシストに終わったポールにとってもタフなものだったが、敗戦直後に引退の噂を一蹴。18年目となる来シーズンもプレイすることを約束した。
「僕らはまた来年ここに戻ってくる。それだけは言っておくよ。まだ引退はしない」
早期敗退になったものの、ポールはこのポストシーズンを機会損失とは考えていないという。
「去年も言われたし、おそらく2008年にも言われているよ」と彼は言う。
「長くプレイしていて勝てなかったら、負けるたびに『あれが一番のチャンスだった』って言われることになるんだ」
37歳のポールは、シリーズ最初の2試合では23.5得点、5.5アシストを記録したが、残りのシリーズは平均9.4得点、5.8アシスト、3.6ターンオーバーとパフォーマンスが低下。この時期の彼の水準を大きく下回る結果となった。
レギュラーシーズン64勝を記録し、ウェスタン・カンファレンスの第1シードを獲得したサンズは、昨年夏にポールと2024-25シーズンまでの4年2000万ドルの延長契約を結んでいる一方で、デビン・ブッカーとマイカル・ブリッジズの2人はまだ25歳で、今後数年間は戦える人材を確保している。
サンズは、シーズン開幕前にルーキー契約の最高額延長を結ばなかったことでセンターのディアンドレ・エイトンが制限付きフリーエージェンシーになるため、このオフシーズンになんらかの決断を迫られることになる。
おそらくエイトンには多くのチームから声がかかるだろう。しかし、彼の去就については、ほかのチームのオファーにマッチすることのできるサンズに最終決定権がある。
原文:Suns' Chris Paul squashes any talk of retirement following Game 7 loss to Mavericks: 'We'll be right back here' by Benyam Kidane(抄訳)