2月18日(現地17日)にNBAオールスター2024の一環で開催されるオールスターサタデーナイトにて、3ポイントコンテストとスラムダンクコンテストの間にゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリーと、WNBAニューヨーク・リバティーのスター選手であるサブリナ・ヨネスクーが、3ポイントチャレンジで『ステフィンvs.サブリナ』として対戦することが発表された。
NBAの3ポイントコンテストでの最多ポイント記録はカリーが持つ31だが、ヨネスクーは昨年のWNBAオールスターでそれを上回る37ポイントをマークし話題となった。それを受けて、今回実現したのがこの3ポイント対決だ。
ここではカリーと対戦する180cmのガードであるヨネスクーが、どういった選手なのかは紹介する。
圧巻の3ポイントパフォーマンス
まず見てもらいたいのは、3ポイントコンテストで見せたこの圧巻のパフォーマンスだ。
1本目を外してから、20本連続で決め、その後もう1本外したものの最後の右コーナーのラックは全て決め切り、37ポイントという好記録を叩き出した。当時、これにはカリー自身も「RIDICULOUS!(とんでもないな!)」と反応していた。
学生時代のヨネスクー
ローマニア系の家庭で生まれ育ったヨネスクーは、1年生からバーシティチーム(Varsity Team)で先発出場するなど、高校時代からすでにその才能を発揮していた。バーシティチームとはアメリカの高校における1軍チームのようなもので、その下にジュニアバーシティチーム(Junior Varsity Team)があり、1年生はさらにその下のフレッシュマンチーム(Freshman Team)でプレイすることが多い。
高校で119勝9敗という成績を残し、オレゴン大学に進学したヨネスクーは、ここでも1年からトリプルダブルを連発する活躍を見せ、2年生時にNCAA女子通算トリプルダブル数の記録を更新。卒業までに数々の賞を受賞し、最終的には男女問わずNCAA史上初めて通算2000得点超、1000リバウンド超、1000アシスト超を記録した選手となった。
大学時代から全米での注目度は高く、コービー・ブライアントとの親交も深かったことから、追悼式ではスピーチをあげる人物の1人として学生ながらも選ばれている。
WNBAを代表するスーパースター
大学卒業後、ヨネスクーは2020年のWNBAドラフトにて全体1位でニューヨーク・リバティーに指名される。鳴物入りでリーグ入りしたヨネスクーは、2試合目にして33得点、7アシスト、7リバウンドという活躍を見せたものの、3試合目にして足首を捻挫してしまい、その後のシーズンを全休。
復帰後はその期待に応える活躍を続けており、直近の2シーズンではオールスターにも選出。キャリア平均15.7得点、6.1リバウンド、5.9アシスト、0.9スティールという好成績を残し、昨季はWNBAファイナルまでチームを導いている。
そして突出しているのはやはりそのシュート力だろう。昨季の平均3P成功3.6本はリーグトップであり、3P成功率44.8%もリーグ3位だ。
ナイキからリリースしたシグネチャーシューズのサブリナ1は男女問わず人気で、NBAではドリュー・ホリデー(ボストン・セルティックス)、日本のBリーグでは田中大貴(サンロッカーズ渋谷)など、多くの選手たちが着用している人気モデルとなっている。
注目される3ポイント対決
NBAとWNBA、両リーグを代表する名シューターが一体どんな対戦を繰り広げるのか、対戦が発表されてからその注目度は高い。
NBAの3ポイントラインは23フィート9インチ(7.24m)、WNBAは22フィート1.75インチ(6.75m)とその差は50cm近くあるが(コーナーはともに22フィート)、ヨネスクーは「NBAラインでかまわない」と自信を覗かせている。
2月18日(現地17日)にインディアナ州インディアナポリスのルーカス・オイル・スタジアムで行われる『ステフィンvs.サブリナ』は要注目だ。日本ではWOWOWとNBA Rakutenで配信される予定だ。