バスケットボールでのキャリアにおいて、ステフィン・カリーが達成していないことは多くない。
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パリオリンピック2024で金メダルを獲得したカリーは、NBAで優勝4回、MVP受賞2回、ファイナルMVP受賞1回。さらに通算3ポイントショット成功数のNBA記録も樹立した。
そのカリーの成功は、常にゴールデンステイト・ウォリアーズと同義だった。だが今、彼の移籍に関する憶測が広まっている。
ウォリアーズはカリーを中心とした競争的なロスターの再編成に動いている。一方、ファンは36歳になったカリーのソーシャルメディア活動に注目しているところだ。レブロン・ジェームズとのインスタグラムでのコラボレーションが騒がれたのに続き、インスタグラムのプロフィールが変更された。
ここでは、カリーの今後についてファンがうわさしている理由をまとめる。
ステフィン・カリーはウォリアーズから移籍するのか?
カリーとウォリアーズの契約は2025-2026シーズンまでとなっている。つまり、近いうちに移籍するとしたら、それはトレードによってということになるだろう。インスタグラムのプロフィールを変更したことで、一部からは変化を求めているのではないかとの声が上がっている。
X(旧ツイッター)のアカウント@GameOnSteph_が指摘したように、カリーはプロフィールから「ウォリアーズのガード」という表現を削除し、代わりに「オリンピック金メダリスト」とした。
なぜ、カリーはインスタグラムのプロフィールから「ウォリアーズ」を外したのか。考えられる理由はいくつかある。
ひとつは、プロフィールを引き続き短く2行にまとめたいと望み、バスケットボールに関する直近の偉業を加えるために入れ替えたという見方だ。NBAのチームに所属していることより、オリンピックでの金メダル獲得をより重視しているという考え方もある。
もちろん、ウォリアーズのフロントオフィスに一定のプレッシャーをかけようとしているという見方もあるだろう。
深読みするなら、カリーの行為にもっと意味があるとの見方もあるだろう。クレイ・トンプソンがフリーエージェントで移籍する前、インスタグラムからウォリアーズに関するコンテンツを削除したのは記憶に新しい。
ただ、カリーのインスタグラムにはウォリアーズのコンテンツがたくさん残されたままだ。
いずれにしても、プロフィール変更は別として、ウォリアーズの直近の今後に関する非常に現実的な懸念があることは確かだ。昨季、46勝36敗でプレイオフ進出を逃したウォリアーズだが、オフシーズンにロスターを大きくアップグレードすることはできなかった。
カリーは36歳ながらオールNBA級のパフォーマンスを続けている。だが、ウォリアーズが優勝を競うようなチームとなるかどうかは、トレイス・ジャクソン・デイビス、ジョナサン・クミンガ、モーゼス・ムーディー、ブランディン・ポジェムスキーといった若手たちの貢献次第だ。
現時点で、ウォリアーズはウェスタン・カンファレンスのボトムハーフに終わるとの予想もある。世代を代表するタレントであるカリーにとって、それは不十分かもしれない。再びポストシーズンで勝ち進んでいくことで、カリーはレガシィ(遺産)を増やせるかもしれないのだ。
今のところは、警鐘が鳴り響くほどではないかもしれない。だが、ウォリアーズのオフシーズンを考えれば、カリーのソーシャルメディアでの動きがファンを警戒させるのは当然だろう。
原文:Is Stephen Curry leaving the Warriors? Here's why fans believe superstar is fueling trade rumors(抄訳)
翻訳:坂東実藍