ゴールデンステイト・ウォリアーズが再び厳しい黒星を喫した。
1月10日(日本時間11日)にカリフォルニア州サンフランシスコのチェイス・センターで行われたニューオーリンズ・ペリカンズ戦、全米中継された試合で、ウォリアーズは最大41点差をつけられた。105-141で敗れたウォリアーズはホームで2連敗となっている。試合終了のブザーが鳴るかなり前の時点で、ファンはチェイス・センターを後にした。ウォリアーズは17勝20敗という成績だ。
試合後、ステフィン・カリーは観客からのブーイングについて、「何を言うべきか分からない。その瞬間の囚人になりたくないからね」と話した。
「僕らが苦しんでいるのは明らかだ。本当に応援できるところがない。だから、応援の反対はブーイングだ。そういうものさ」
「どんな類の受け止め方もない。正直、自分自身にブーイングしているんだ。プレイぶりから、頭の中で僕らチームにブーイングしている。ファンは望むように反応するだろう。応援したくなるようなことをファンに与えるのが僕らの仕事だ」
カリーは25分間の出場でフィールドゴール13本中4本成功の15得点という数字だった。ウォリアーズは開幕から6勝2敗だったが、その後の29試合で18敗。最近のホームゲームでは2勝5敗という成績で、現時点ではウェスタン・カンファレンスのプレイオフ圏外となっている。
この10年でウォリアーズが成し遂げてきた素晴らしさの基準を考えれば、ファンの不満は理にかなっている。カリーはファンのフラストレーションに理解を示したかたちだ。一方で、クレイ・トンプソンの反応はやや違っている。
2試合連続でブーイングを浴びたことについて、トンプソンは「気にしていない」と述べた。
「それで僕らが眠れなくなるとでもいうのかい?」
ウォリアーズの苦戦はラインナップやローテーションの問題が続いていることや、チームを苦しめ続ける負傷の多さによるものだ。
すでにクリス・ポールが手の手術を受け、4~6週間の離脱が見込まれる中、ペリカンズ戦では数少ない明るい材料だったモーゼス・ムーディーが、足の負傷で退場を余儀なくされた。ドレイモンド・グリーンは無期限出場停止が明け、まだコンディションを調整しているところだ。
ローテーションが大きな影響を受けていることで、スティーブ・カー・ヘッドコーチはチームの現状を「もろい」と評した。叫んだり、怒鳴ったりすることは、今のチームに響く最善の方法ではないかもしれないと述べている。事態が悪化し続けるなら、アプローチに変更が必要かもしれないとも話した。
好転を目指すウォリアーズは、シカゴ・ブルズ、ミルウォーキー・バックス、メンフィス・グリズリーズ、ユタ・ジャズと対戦するロード4連戦の途中でグリーンの復帰を願っている。
原文:Warriors' Stephen Curry and Klay Thompson react to boos from home crowd as Golden State's struggles continue(抄訳)
翻訳:坂東実藍