ゴールデンステイト・ウォリアーズは4月23日(日本時間24日)、ウェスタン・カンファレンスのプレイオフ・ファーストラウンド、サクラメント・キングスとの第4戦で勝利した。だが、試合終盤のミスで、あわや黒星を喫するかという場面もあった。
キングスとのシリーズを2勝2敗のタイとすべく、必死に勝利を目指したウォリアーズは、第4クォーターに10点のリードを失ってギリギリの状況にあった。
試合を再びコントロールし、残り1分を切って5点のリードを手にしていたウォリアーズは、マリーク・モンクのショットが決まらず、ケボン・ルーニーがリバウンドを拾う。この局面だった。キングスのフルコートプレッシャーが、ステフィン・カリーのミスを誘発したのだ。
カリーはどんなミスを犯し、それはどのように影響したのか。ここで振り返る。
ステフィン・カリーのタイムアウト要求がテクニカルファウルに
バックコートでデイビオン・ミッチェルとハリソン・バーンズに囲まれ、カリーはタイムアウトを求めた。
ここで唯一問題だったのは、ウォリアーズがすでにタイムアウトを使いきっていたということだ。
このカリーのミスで、元キングスのオールスター選手クリス・ウェバーとの比較が話題となるのは不可避だった。ウェバーがミシガン大学時代の1993年、NCAAトーナメントのノースカロライナ大学との一戦で同様のミスを犯し、全米タイトルを逃すことになったのは有名だ。
キングスもテクニカルファウルとなったカリーの失態を生かそうとした。モンクがフリースローを沈め、ディアロン・フォックスが重要な3ポイントショットを沈めて1点差と詰め寄ったのだ。残り14秒にカリーのプルアップジャンパーが決まらず、キングスは終了間際に逆転勝利するチャンスを得た。
しかし、ウォリアーズがカリーとドレイモンド・グリーンの守備でフォックスにボールを手放させると、元ウォリアーズのバーンズの最後のショットは決まらず。ウォリアーズが1点差を逃げ切って勝利を収めた。
試合後、ウォリアーズのスティーブ・カー・ヘッドコーチは、シリーズを左右しかねなかったカリーに責めを負わせなかった。
カーHCは「100%、私のミスだ。タイムアウトが残っていないことは分かっていた」と話している。
「あれは私のせいだ。私が選手たちにタイムアウトはないと思い出させなければいけない。それをはっきりさせていなかった私の責任だ」
辛勝したウォリアーズは、シリーズを2勝2敗のタイとして、敵地での第5戦に臨むことになった。第5戦は26日(同27日)、カリフォルニア州サクラメントのゴールデン1センターで行われる。
原文:Stephen Curry draws Chris Webber comparisons with timeout technical foul in Warriors-Kings Game 4(抄訳)