フェニックス・サンズのケビン・デュラントは、NBAでの17年のキャリアを通じ、様々なことを目にしてきた。その目で見た選手がスターかどうか、彼は知っていると言えるだろう。
11月29日(日本時間30日)、サンズはトロント・ラプターズに敗れ、連勝が7で止まった。NBAファイナル受賞2回のデュラントは、ラプターズの若き新星スコッティ・バーンズを称賛している。
デュラントは『Yahoo』のBryan Meler記者に、「選手として向上するには、とにかく経験を積んでどんどんやりやすくしていくしかない」と話した。
「ダルコ(ラヤコビッチ・ヘッドコーチ)が彼を信頼しており、ボール運びやポイントフォワードとしてのプレイを任せている。今は3ポイントショットの成功率も高い。だから、彼には限界がないよ」
デュラントが賛辞を寄せたのは、バーンズが23得点、7リバウンド、4アシスト、3ブロックを記録した試合の後のことだ。フィールドゴールは15本中7本成功で、フリースローは8本中8本成功と完璧だった。
NBAで3年目のバーンズは、これまでの19試合で自己最多の平均スタッツを記録している。
2021-22 | 2022-23 | 2023-24 | |
得点 | 15.3 | 15.3 | 19.1 |
リバウンド | 7.5 | 6.6 | 9.1 |
アシスト | 3.5 | 4.8 | 5.5 |
スティール | 1.1 | 1.1 | 1.6 |
ブロック | 0.7 | 0.8 | 1.3 |
3年目のバーンズの飛躍に大きな役割を果たしているのが、ラヤコビッチHCの就任だ。デュラントが話したように、指揮官は元新人王のバーンズを信頼し、より責任を負わせている。
バーンズは2年目にスランプも経験した。だが、3年目の今季は、ルーキーシーズンに見せたようにスター候補で変わらないことを思い出させている。
当然のことだが、デュラントはバーンズのポテンシャルをこれまでずっと見てきた。
バーンズはルーキーシーズンにデュラントと9試合で対戦している。当時ブルックリン・ネッツに在籍していたデュラントは、まだ20歳だったバーンズが激しい闘争心を見せ、すばやく試合に対応できる力を持つことに驚いたと話していた。
2年目にバーンズが苦しんだ際も、デュラントは浮き沈みも成長過程の一部だと述べている。2022年12月、デュラントは報道陣に「ここトロントには良い選手がいるじゃないか」と話した。
デュラントは1年目の出来に感嘆し、2年目の苦戦には冷静に対応した。そして3年目のバーンズは大きな飛躍が見込まれる。バーンズには、デュラントという“ファン”がいると言えるだろう。
将来殿堂入りするような選手から賛辞を寄せられるなら、正しくやっていることに疑いはない。
原文:How good can Scottie Barnes be? Suns' Kevin Durant says 'sky's the limit' for Raptors forward(抄訳)
翻訳:坂東実藍