4月16日(日本時間17日)にアリゾナ州フェニックスのフットプリント・センターで行われたウェスタン・カンファレンスのプレイオフ・ファーストラウンド第1戦、ロサンゼルス・クリッパーズ対フェニックス・サンズの一戦は、115-110でクリッパーズが勝利した。
クリッパーズをけん引したのは、試合最多の38得点、5リバウンド、5アシストを記録したカワイ・レナードだ。ほかにもエリック・ゴードンが19得点をあげ、イビツァ・ズバッツが12得点、15リバウンドとダブルダブルを達成している。
だが、終盤に違いをつくり、ヒーローとなったのが、元MVPのラッセル・ウェストブルックだ。彼の激しいエネルギーとハッスルプレイが、試合をクリッパーズ有利の展開にしたのである。
クラッチタイムに活躍したウェストブルック
今季は周囲が騒がしかったウェストブルックだが、サンズとの第1戦でその力を思い出させた。
ショットはフィールドゴール19本中3本成功と厳しい出来だったが、その他のカテゴリー(アシスト、オフェンシブリバウンド、スティール、ブロック)でクリッパーズをけん引し、試合に影響を及ぼした。ウェストブルックは9得点、10リバウンド、8アシスト、2スティール、3ブロックをマークしている。
第4クォーターだけで、ウェストブルックは5リバウンド(2オフェンシブリバウンド)、3アシスト、1スティール、2ブロックを記録した。
何より大きかったのは、クリッパーズが111-108とリードして迎えた残り10秒、デビン・ブッカーを守備で阻止したクラッチプレイだ。
リムにアタックしたブッカーを見事に食い止めたウェストブルックは、さらにボールをはたき、ブッカーの足に当ててアウト・オブ・バウンズとした。そしてクリッパーズのポゼッションとしたのである。
リードを保つブロックを見せる前も、ウェストブルックは残り17秒で大事なフリースローを2本沈めていた。
ウェストブルックは、オフェンシブリバウンドについて「タイミングさ。勝利への意欲だよ」と話している。
「プレイをつくり、タイム、スコア、ポゼッションを理解するんだ。謙虚に言うけど、このポジションで、僕よりリバウンドがうまい選手はいない」
一方のサンズは3選手が20得点超を記録。ブッカーが26得点、トーリー・クレッグが22得点、ケビン・デュラントがチーム最多の27得点、11アシスト、9リバウンドをマークした。そのデュラントは、かつてのチームメイトであるウェストブルックの試合への影響力を称賛している。
試合後、デュラントは「第4Qに彼(ウェストブルック)がオフェンシブリバウンドで何度か大きなプレイをしたね」と話した。
「それで彼らは得点をあげたんだ。ポゼッションを増やした。僕らより10ポゼッション多いんだ。それじゃ試合に勝てないよ」
第2戦は4月18日(同19日)、再びフットプリント・センターで行われる。
原文:Russell Westbrook's fourth quarter heroics help Clippers stun Suns in Game 1(抄訳)