八村塁の活躍でトレード内容に再注目 レイカーズとウィザーズの取引を振り返る

2023-05-19
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(NBAE via Getty Images)

ロサンゼルス・レイカーズは日本人フォワードの八村塁という宝石を見つけた。八村はプレイオフでベンチスタートから火花を散らし続けている。

メンフィス・グリズリーズとのプレイオフ・ファーストラウンドで活躍した八村だが、ゴールデンステイト・ウォリアーズとのカンファレンス・セミファイナルでは、マッチアップの関係で出場時間を得るのに苦しんだ。だが今、デンバー・ナゲッツとのカンファレンス・ファイナル最初の2試合で、八村は大きな存在感を出している。

ナゲッツとの第1戦で、八村はフィールドゴール11本中8本成功の17得点をあげ、第4クォーターにはニコラ・ヨキッチを相手に破壊的な守備を披露。逆転を目指したレイカーズの追い上げに貢献した。

そして第2戦の前半、八村はFG7本中7本成功とショットをミスせずに17得点をあげたのだ。

2019年のNBAドラフトで全体9位指名された八村は、レイカーズで重要な役割を担うようになっている。『スポーティングニュース』は、彼がワシントン・ウィザーズからレイカーズに加わることになった1月のトレードを振り返った。

八村塁のトレード内容:レイカーズとウィザーズの取引

  • レイカーズ獲得: 八村塁
  • ウィザーズ獲得: ケンドリック・ナン、ドラフト2巡目指名権3つ(2023年、28年、29年)

今季の八村はウィザーズでベンチスタートから平均24.3分間プレイ。13.0得点、4.3リバウンド、FG成功率48.8%、3ポイントショット成功率33.7%を記録した。

シーズン後半戦に向けて強化を目指したレイカーズは、2シーズンで出場39試合だったケンドリック・ナンと3つのドラフト2巡目指名権を放出。引き換えにゴンザガ大学出身の八村を獲得した。

2023年の指名権はシカゴ・ブルズ経由。2028年は指名権交換権、2029年はレイカーズのもともとの指名権だ。

八村塁の契約内容

八村はウィザーズと4年2030万ドル(約28億140万円/1ドル=138円換算)の契約を結んだ。現在はルーキー契約の最終年で、今季は626万ドル(約8億6388万円)だ。

レイカーズはバード例外条項で2023年に八村と再契約するためにサラリーキャップを上回ることができる。だが、八村は制限ありフリーエージェントとなり、別のチームがオファーすることが可能だ(レイカーズはそのオファーにマッチすることができる)。

『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者はトレードの際、レイカーズは八村と延長契約を結ぶ意向と報じていた。

八村が新契約を結ぶまでは1880万ドル(約25億9440万円)のキャップホールドがあり、来季のレイカーズのキャップスペースにカウントされる。これを維持したまま再契約を試みるか、FAで八村を放出するかだ。

原文:Rui Hachimura trade details, explained: Revisiting Lakers-Wizards deadline deal(抄訳)