ロサンゼルス・レイカーズの八村塁が、4月13日(現地12日)に敵地のフェデックス・フォーラムで行われたメンフィス・グリズリーズ戦後にメディアの取材に応じた。
この試合で先発出場した八村は29分10秒間のプレイで14得点、5リバウンド、1アシスト、1スティールをマーク。試合はレイカーズが123-120で勝利している。
以下、八村の試合後の一問一答(英語と日本語での質疑応答。英語は翻訳、質問は要約)。
ペリカンズは波に乗っているチームなので、彼らに集中することが大事
──レイカーズにトレードになって以来、ずっと順位争いやプレイオフといった大事な試合が続き、その中で活躍している。そういった試合で戦うマインドセットについて。どうやってカルチャーにフィットしてビッグゲームで活躍できるのか。
八村塁:ここ(レイカーズ)にトレードになった後、代理人を通してコーチ・(ダービン・)ハムたちと話をして、攻守両方でエナジーをもたらす選手になってほしいと、オフェンスでアグレッシブにプレイして、チームが勝つ助けをしてほしいと言われました。
今でも同じことを言われます。とてもうまくいっています。このチームの助けになるような具体的な仕事や役割を与えてくれて、僕もこのチームが勝つためなら何でもやりたいと思っています。
去年もうまくいかない時期がありましたが、そこから西のカンファレンス・ファイナルまで勝ち進みました。今年も、うまくいかなかったのに、プレイインの出場を決めました。(トレードによって)まったくクレイジーなぐらい変わったと思います。
──レギュラーシーズン最終戦、14日のニューオーリンズ・ペリカンズ戦に向けて。
八村:良い試合になると思うので、しっかり準備する必要があります。明日は少し準備する時間がありますし。ペリカンズは波に乗っているチームなので、彼らに集中することが大事だと思います。
──グリズリーズが主力の大半を怪我などで休ませ、若手中心で、10日間契約や今シーズンが終わるまでの契約の選手たちを中心としたチームだったことについて。
八村:試合を見たらわかるように、彼らは何も失うものはないという姿勢で、ハードにプレイしてきました。彼らにとってはレイカーズと戦うこの試合がプレイオフの試合だったのだと思います。
僕らのほうは、間違いなく、今シーズンの中でも特にできの悪い試合でした。プレイオフに向けてチームを築いていっているところで、こういうチーム相手にモタモタしているわけにはいきません。本当なら(点差をつけて)若手選手がプレイするはずの試合だったので。それでも、NBAの試合ですし、勝ちは勝ちです。次の試合に向けて準備する必要があります。
──今日の試合で「モタモタ」してしまった原因は? フォーカスが足りなかったのでしょうか?
八村:そうですね。今日の僕らは緩かったと思います。オフェンスでは序盤を除いて、あまりボールをシェアしていませんでした。試合中の動きなど、もう少しうまくできるはずです。
彼らのほうがボールをよく動かし、ハードにプレイしていました。自分たちのリズムを失ったようにも感じました。彼らに速攻からの3対1で攻められたり、簡単に得点を取られてしまいました。この先、修正していく必要があると思います。
(以下日本語)
僕らはプレイオフに向けてやっているチームなので、そのことをもう一回、しっかり意識しなくてはいけない
──今のこういう時期に個人的に大事にしていることは?
八村:チームとしてもしっかりとプレイオフに向けてチームを作っているとき。その中で1試合、1試合が大事だと思うので、今日みたいに、こういう試合でダラダラしていたところはよくなかったんじゃないかなと思っています。
次の試合はもっと大事な試合になると思うんですけれど、僕らはプレイオフに向けてやっているチームなので、そのことをもう一回、しっかり意識しなくてはいけないんじゃないかなと思います。
──終盤の大事な場面で2本連続オフェンシブリバウンドを取っていたが、リバウンドに対する姿勢は?
八村:ああいう終盤のときこそオフェンシブリバウンドが大事になってくる。そういうなかで、僕も(チームから)ずっと求められてきたこと。チームのためにと思ってやっています。
取材・一問一答構成:宮地陽子
レイカーズは4月15日 午前4時30分(現地14日)、ルイジアナ州ニューオーリンズのスムージー・キング・センターでのニューオーリンズ・ペリカンズとのレギュラーシーズン最終戦に臨む。