複数の報道によると、インディアナ・ペイサーズがトレードでトロント・ラプターズからパスカル・シアカムを獲得することで合意したようだ。ラプターズは引き換えに3選手と3つのドラフト指名権を獲得するという。
『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者によると、トレードはニューオーリンズ・ペリカンズを含む三角トレードになるとのこと。トレード内容は以下のとおりだ。
ラプターズ獲得
- ブルース・ブラウン(ペイサーズから)
- ジョーダン・ウォーラ(ペイサーズから)
- カイラ・ルイスJr.(ペリカンズから)
- 2024年のドラフト1巡目指名権2つ(ペイサーズから)
- 2026年のドラフト1巡目指名権(ペイサーズから)
ペイサーズ獲得
- パスカル・シアカム(ラプターズから)
- 将来のドラフト2巡目指名権(ペリカンズから)
『Yahoo Sports』のジェイク・フィッシャー記者は、ルイスJr.を取引に含めることで、ペイサーズは別の選手を含めることなく、シアカムのサラリーに合わせることができると報じた。ペリカンズはこれにより、ラグジュアリータックス(ぜいたく税)の基準値を下げられるという。
29歳のシアカムは今季、平均34.7分間のプレイで22.2得点、6.3リバウンド、4.9アシスト、フィールドゴール成功率52.2%、3ポイントショット成功率31.7%を記録している。
NBAドラフト2016でラプターズに全体27位で指名されたシアカムは、NBAでの8シーズン中5シーズンで平均20得点超をマーク。オールスターに2回(2020年、2023年)、オールNBAセカンドチームに1回(2020)、それぞれ選出されている。
2019年のラプターズの優勝に大きく貢献したシアカムは、3790万ドル(約56億920万円/1ドル=148円換算)の契約が今季で満了する。
一方、2023年のデンバー・ナゲッツの優勝に貢献したブラウンは、オフシーズンにペイサーズと契約。33試合すべてに先発出場し、自己最多の平均12.1得点、4.7リバウンドを記録している。
ウォーラは今季、ペイサーズで18試合に出場。平均5.2得点、1.8リバウンドをマークしている。ルイスJr.はペリカンズで15試合に出場し、平均2.9得点、1.2リバウンドという数字だ。
ウォジナロウスキー記者によると、ラプターズが獲得する2024年のドラフト指名権は、ペイサーズのもともとの指名権と、ユタ・ジャズ、ヒューストン・ロケッツ、オクラホマシティ・サンダー、ロサンゼルス・クリッパーズのうち最も順位が低い指名権になるという。
『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者によれば、2026年の指名権はペイサーズの指名権だが、1位から4位までの保護条件がついている。
ペイサーズは1月18日(日本時間19日)に敵地でサクラメント・キングスと対戦するが、『The Undefeated』のマーク・J・スピアーズ記者は、シアカムはデビューしない見込みと報じた。17日(同18日)の試合を前に、ペイサーズはイースタン・カンファレンスの6位につけている。
原文:Reports: Raptors trade forward Pascal Siakam to Pacers(抄訳)
翻訳:坂東実藍