NBAファイナル2024でボストン・セルティックスに敗れたダラス・マーベリックスが、ロスター構成を変えると報じられている。
複数の報道によると、マーベリックスはデトロイト・ピストンズとのトレードで、ベテランのティム・ハーダウェイJr.を放出するという。合わせてドラフト2巡目指名権3つを手放し、引き換えにクエンティン・グライムズを獲得するとのことだ。
マーベリックス獲得:
- クエンティン・グライムズ
ピストンズ獲得:
- ティム・ハーダウェイJr.
- 2025年ドラフト2巡目指名権(トロント・ラプターズ経由)
- 2028年ドラフト2巡目指名権2つ
NBAで11年のベテランであるハーダウェイJr.は、2023-2024シーズンに平均14.4得点、3.2リバウンド、1.8アシスト、フィールドゴール成功率40.2%、3ポイントショット成功率35.3%を記録した。レギュラーシーズンでマーベリックスの貴重なリザーブ選手だったが、プレイオフでは大きく出場機会を減らしていた。
マーベリックスがNBAファイナルまでたどり着く中で、ハーダウェイJr.は平均12.7分間出場の4.4得点、1.8リバウンド、0.4アシストという数字にとどまった。ファーストラウンドの4試合で出場せず、ミネソタ・ティンバーウルブズとのウェスタン・カンファレンス・ファイナルでも、5試合のうち3試合でプレイする機会がなかった。NBAファイナルでマーベリックスが唯一勝利した第4戦では、ベンチスタートから15得点をあげている。
一方、NBAドラフト2021で全体25位指名されたグライムズは、シーズン中のトレードデッドライン(トレード期限)でニューヨーク・ニックスからピストンズに加入。ピストンズでは6試合に出場し、平均5.3得点、2.0リバウンド、2.3アシストを記録している。ひざの負傷とショットの不振で出場機会が限られた。
だが、グライムズはマーベリックスで輝く機会を得るかもしれない。ルカ・ドンチッチとカイリー・アービングを除き、マーベリックスのバックコートは若手(ジョシュ・グリーンとジェイデン・ハーディー)とベテラン(デリック・ジョーンズJr.とダンテ・エクサム)がそれぞれ出場時間を得ている。グライムズは2021年から2023年まで在籍したニックスでレギュラーのローテーションプレイヤーだった。2022-2023シーズンには71試合に出場し、自己最多の平均11.3得点、3.2リバウンド、2.1アシストを記録している。
一方、ピストンズはNBAドラフト2024でロン・ホランドを全体5位で指名。また、全体37位のボビー・クリントマンをトレードで獲得したと伝えられている。ピストンズは再建を続けている途中で、今月初旬にモンティ・ウィリアムズ・ヘッドコーチが退任。新指揮官を探しているところだ。
ピストンズはここ14シーズンでプレイオフ進出2回にとどまっており、2008年以降はプレイオフの試合に勝利していない。
原文:Reports: Mavs trading Tim Hardaway Jr. to Pistons for Quentin Grimes(抄訳)
翻訳:坂東実藍