NBAの試合で最後にコートに立ってから約2年。ラジョン・ロンドが復帰の可能性に扉を閉ざした。
38歳のロンドが引退を明らかにしたのだ。
オールスター選出4回のロンドは、マット・バーンズ、スティーブン・ジャクソンと『All the Smoke』に特別出演し、引退を明かしている。
NBAの姿はもう見納めか問われると、ロンドは「間違いない」と答えた。
「それより子どもたちとの時間を過ごしたい」
ロンドが最後にNBAの試合に出たのは、2022年4月15日(日本時間16日)。プレイイン・トーナメントの試合で15分間出場している。
以降、ロンドはNBAから遠ざかっていた。ただ、息子との取り組みや指導にも着手するなど、バスケットボールには関わっている。昨夏は「2023 Nike Peach Jam」で元チームメイトのレブロン・ジェームズと一緒にコーチを務めた。
NBAでの16年のキャリアで、ロンドは素晴らしいレガシィ(遺産)を残した。ここで振り返ろう。
ラジョン・ロンドのNBA優勝回数は?
ロンドはNBA優勝リングを2つ持っている。
2年目のシーズン、ロンドはレイ・アレン、ケビン・ガーネット、ポール・ピアースの「ビッグスリー」を擁するボストン・セルティックスで活躍した。26試合に先発出場し、平均10.2得点、6.6アシストを記録。NBAファイナル2008でロサンゼルス・レイカーズを下して優勝した。
その12年後、ロンドはレイカーズで重要な役割を担い、オーランドのウォルト・ディズニー・リゾートの「バブル」で2020年のNBA優勝を経験している。
ロンドは通算でNBAファイナルを3回戦っており、2010年は敗れたが、2008年と2020年に優勝した。セルティックスとレイカーズの双方で優勝した稀有なひとりだ。
ラジョン・ロンドのキャリア通算スタッツ
- 1試合平均9.8得点
- 1試合平均7.9アシスト
- 1試合平均4.5リバウンド
- 1試合平均1.6スティール
- 1試合平均2.7ターンオーバー
- フィールドゴール成功率45.6%
- 3ポイントショット成功率32.4%
- フリースロー成功率61.1%
ラジョン・ロンドの生涯報酬
ロンドは16シーズンにわたって9チームに在籍した。『Spotrac』によると、キャリアを通じて手にした報酬は1億1600万ドル(約176億3200万円/1ドル=152円換算)だ。
シーズン | チーム | サラリー |
2006-07 | セルティックス | $1,143,600 |
2007-08 | セルティックス | $1,229,280 |
2008-09 | セルティックス | $1,315,080 |
2009-10 | セルティックス | $2,094,922 |
2010-11 | セルティックス | $9,090,911 |
2011-12 | セルティックス | $8,065,366 |
2012-13 | セルティックス | $11,000,000 |
2013-14 | セルティックス | $11,954,545 |
2014-15 | マーベリックス | $12,909,090 |
2015-16 | キングス | $9,500,000 |
2016-17 | ブルズ | $14,000,000 |
2017-18 | ブルズ | $3,000,000 |
2017-18 | ペリカンズ | $3,300,000 |
2018-19 | レイカーズ | $9,000,000 |
2019-20 | レイカーズ | $2,404,456 |
2020-21 | クリッパーズ | $3,472,603 |
2021-22 | ホークス | $4,777,397 |
2021-22 | グリズリーズ | $4,858,309 |
2021-22 | キャバリアーズ | $1,487,859 |
2021-22 | レイカーズ | $1,153,832 |
通算 | $115,777,250 |
ラジョン・ロンドの殿堂入りの可能性
『Basketball-Reference』によると、ロンドの殿堂入りの確率は60.6%。優勝経験のあるガードで殿堂入りしたデニス・ジョンソン(50.90%)、モーリス・チークス(54.66%)を上回る数字だ。
ネイスミス・メモリアル・バスケットボール・ホール・オブ・フェイムによると、殿堂入りの資格を得るには、完全に引退してから4年が経っていなければならない。
ロンドの受賞歴は以下のとおりだ。
- NBAオールスター選出4回
- NBAオールディフェンシブチーム選出4回(ファーストチーム2回、セカンドチーム2回)
- NBAアシスト王3回
- NBA優勝2回
- オールNBAサードチーム選出(2011-2012シーズン)
- NBAオールルーキー・セカンドチーム選出(2006-2007シーズン)
原文:Rajon Rondo retires: Career stats, rings, earnings and accomplishments for Celtics legend(抄訳)
翻訳:坂東実藍